「プロットの記号でしかない登場人物たちの映画。」アマチュア ヘマさんの映画レビュー(感想・評価)
プロットの記号でしかない登場人物たちの映画。
ネット情報分析オタクで陰キャCIAの主人公が、愛妻を殺害したテロリストに復讐するサスペンス。
絵作りはしっかりしてて、海外ロケの映像は旅行気分で観られるものの、脚本が薄っぺらくて驚いた。こんな適当な脚本で多額の製作費を投入できる度胸が凄い。
プロットの流れに合わせて、登場人物を配置している感が強すぎて、どのキャラクターも脚本のために存在して、脚本のために動くだけの記号でしかない。
それこそ主人公の、妻への愛情もさほど伝わらないから、復讐する動機もやたら記号的。プロットにあるから復讐するみたいな感じ。
彼を訓練する大佐も、主人公をプロに育成させたいのか、偶発事故を起こしたいのか、どっちつかず(まーローレンス・フィッシュバーンだから人情味ある役柄に見えてしまうのもある)。
全体的にゴージャスなテレビドラマな印象でした。
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