劇場公開日 2025年4月11日

「ユニークな設定が生かされた良作」アマチュア 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ユニークな設定が生かされた良作

2025年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

ドキドキ

キャスティングにあまり魅力を感じなかったが、予告編を観て設定がちょっと面白そうだなと思いながら観賞。

【物語】
CIAで働くチャーリー(ラミ・マレック)は世界中から集めた情報を分析する仕事に携わっている。 ある日、ロンドンに出張中の愛する妻が逃走中の国際テロ組織の人質にされた挙句殺されてしまう。 チャーリーは悲しみにくれながら独自に事件の情報を収集・分析し、犯人を割り出して上司に報告するが、上司は動こうとしない。

業を煮やしたチャーリーは実行犯4人に自ら復讐することを決意する。チャーリーは上司のある秘密を握り、それを口外しないことと引き換えにスパイの訓練を受ける機会を得る。上司にとって邪魔な存在になったチャーリーはやがてCIAから追われる身になるが、CIAから逃走し、分析済みの犯人の居所に向かう。殺しのスキルを持たないチャーリーは、CIAも予測できない方法でテロリストたちを始末していくが、CIAは執拗に彼を追う。

【感想】
全体の印象として「良く出来ている作品だな」と思いながら観た。
スパイものは「人並みはずれたスキル・能力を持ち、クールでカッコイイ男が主人公」が当たり前だが、それとは真逆な男という発想がユニークだし、(殺しとは異なる)経歴・能力を含めたキャラ設定がしっかりしている。上司が抱える秘密に新鮮味は無いが、チャーリーに与えた設定を踏まえたストーリー展開にスキが無い。 “チャーリー独自の殺しの手法”について、個々の仕掛けはあまり詳しく説明されないのだが、不思議とそれを不満に感じない。 半端に説明すると「リアリティーに欠ける」とかツッコミたくなったのかも知れない。下手な説明を加えるより、彼の経歴や「IQ170」という設定が「良く分からないが彼なら上手くやれそう」と思わせる、脚本の妙か。

ラミ・マレックが“凄腕のスパイ”だと違和感ありそうだが、愛情深く、頭はいいが、頼りなさげなチャーリーにはピッタリハマっている。スパイものに付きものの美女バディー役であるカトリーナ・バルフも華やかさは無いが、イイ感じ。

スパイものにしては派手さはないが、娯楽作として十分楽しめる。

泣き虫オヤジ
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