劇場公開日 2025年4月11日

「主人公はやっぱり人殺し」アマチュア ふくすけさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5主人公はやっぱり人殺し

2025年4月12日
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鑑賞方法:映画館

怖い

銃を突きつけては人を殺せない。

しかし、ヘラー(IQ170の主人公)は三人殺した。
コンピューターと知恵を駆使して。

高級ホテルご自慢の空中プールを破壊した。

各国で爆発物により施設の破壊。

ヘラーはお咎めなし。

いいのかしら?

まぁいいでしょ。

ランボーの昔から主人公は人を大勢殺してお咎めなし、はハリウッドの常ですから。

直接銃を向けなくても人は殺せる。

しかし、銃を向けるのと、リモコンのスイッチを押すのと何が違うのだろう。

私ならやっぱりボタンは押せない。
でも、「皆さんも押せるよね」が当たり前のようにストーリーは進む。

あれが、モニター越しの単なる記号なら押せるのかもしれない。

そうやって人殺しのハードルは下がっていく。

弱者が強者に抵抗して復讐を果たす爽快感を期待して映画を見に行ったが、主人公のヘラーは弱者ではない。

知恵があれば何でも出来る、は違うと思いたい。

製作者の意図を超えて、不気味な映画だ。

追記

最後にヘラーは四人組のボスを殺さない。

本当の黒幕はCIAのあの二人
最後にボスを殺したらそこに捜査が及ばない。
という説明はどうでしょう?

映画の中で何度も「復讐してあなたは救われるの?」という問いかけが繰り返されます。
その答えでもあると思いました。

恐怖の顔が見られてもう達成感があったということかしら。

私は「殺せ」とは思わなかったです。

ただ、ヘラーにはもっと葛藤を抱えてほしかった気もします。

アメリカ映画の限界ですねぇ。

観客にカタルシスが起こらないのは、ヘラーが弱者ではないからだと解釈します。

ふくすけ
NOBUさんのコメント
2025年4月13日

今晩は。コメントありがとうございます。
 ”本当の黒幕はCIAのあの二人。最後にボスを殺したらそこに捜査が及ばない。という説明はどうでしょう?”
 成程。チャーリーが復讐を重ねる中で、本当の悪者への天誅を加える選択肢を選んだという事ですね。彼がアマチュアからプロになったという事ですね。それで、あの表情になったのでしょうね。けれども、ここでレビューを書き換えるのはズルの気がするので、そのままにしますね。勉強になりました。
 私は、普段は澄ましたレビューを書いていますが、可なり直情的な性格なので、チャーリーの様に冷静な行動をする男に違和感を感じたのかもしれませんね。これからも宜しくお願いいたします。では。

NOBU