「去勢されたスパイ!」アマチュア ノーキッキングさんの映画レビュー(感想・評価)
去勢されたスパイ!
もうカビが生えそうなプロット、”家族を殺されたCIAエージェントが復讐を“……というド定番の代物にどんな新味を加えようというのか。お腹いっぱい、食傷気味、(ステイサムなら別腹だが)
現場の武闘派ではない、後方支援の分析官で、非力なオタク系チャーリーが、その卓越した頭脳だけで妻を殺した悪党どもに復讐を試みようとする話。
銃は撃てない。流血もない。格闘シーンはチョッピリ。(オバサンに負けそう)だが周到な頭脳戦を展開、機械仕掛けで相手を抹殺してゆくプロセスをスマートで新感覚、などと評する向きもあるだろうが、やはり物足りない。
山場で、直接、妻を殺した犯人に辿り着くが、銃は撃てず、”銃口を突き付けられた表情を見たかった“なんて赦してしまう! (撃てよ、このヘタレ!)
『自分のこの手でヤツラを殺したい』と上司の前で息巻いた台詞はなんだったんだ!整合性が無いじゃん。なにより気に入らないのは、監督が犯罪心理を押し付けてくること。こういうタイプは人を殺せない!と。チャーリーのすべての行動に“アマチュア”を暗示させる。
職場を捨て、日常を捨て、命がけの人間に出来ない事があろうか。『セブン』ではブラッド・ピットが、その葛藤で全身を震わせつつ引金をひくのに。
チャーリーの人間味がうすい!助けてくれた彼女の死も、たいして意に介さない。試合終了までユニフォームを汚すまいとする選手にしか見えない。
奇しくも、同じオスカー俳優のエディ•レッドメインがドラマの『ジャッカル』で冷徹なスナイパーに転身!かつてのLGBT役がふっきれた印象だが、こちら、ラミ・マレックのおおきな瞳には、未だフレディ•マーキュリーの残滓がほの見えるのだ。
コメントと共感ありがとうございます。
確かにそうなんですよねー。
「きれいにまとめたラスト」って感じで主人公に中途半端感が残りました。
「セブン」の主人公の方が断然辛さが伝わってきましたね。
続編ありますかねー。
あったら結局観に行くと思います笑
そうか!
ノーキッキングさんのレビュー読んでたら、この主人公が多くの人からあまり共感されていない理由がなんとなく分かりました。
思い返すと確かに人としての内面よりも小賢しいところばかり目立ってる感じはありました。
コメントありがとうございます。
ラミの困り顔は良かったですが、彼は悪役のが似合うと思いました。
おお!ステイサム!
そしてセブンは思い出さなかった!!確かに!そうですね。
おお〜。。
本作は余韻ゼ〜ロ〜でした(°▽°)
プロ楽しみ♡
え!真似せんといて〜!というのは冗談ですが、私もアマチュア見に行ったのでほんまによくあいますね🤣
あのロシア妻が死んでしまったことへの罪悪感というか苦しみみたいなものはほぼなさそうでしたね。チャーリーはいまいち感情移入できないキャラクターでした…