「ヘタレな時代のジェイソン・ボーン」アマチュア LukeRacewalkerさんの映画レビュー(感想・評価)
ヘタレな時代のジェイソン・ボーン
予告編で「妻を殺されたCIAの暗号解読専門の職員が犯人に復讐しようとするが、殺しに関してはまるで素人。しかし…」というところまで周知されている。
蓋を開けてみれば、予告編通りヘタレ気味の主役(演:レミ・マレック)は銃を撃ってもまともに的に当てられず、格闘技もからきしダメ。
圧倒的に頑健で無敵なヒーローが大暴れするエスピオナージュ・アクションがお好きな方には口に合わないと思う。
しかし私は非常に楽しめた。
これ、たぶん脚本家や監督が『ジェイソン・ボーン』シリーズから影響を受けているか、あるいはオマージュのつもりかもしれない。孤立無援で世界各地を転々と舞台にするところも似ている。
ただし設定はボーンのようなオールマイティなヒーローではない。IQ170という頭脳によって追ってくる者やターゲットに周到に罠を掛け、追い詰め、不利な状況で逆転に次ぐ逆転をしまくる。この逆転のストーリー・テリングはなかなか巧みである。
ネットへのハッキングはもちろん、生成AIの活用?悪用?も今風w
ただ、亡くなった妻の幻影がしつこいのと、ローレンス・フィッシュバーン(モーフィアス!)の役どころの位置づけが曖昧なのが残念。ということで星を0.5減らして3.5。
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