アドヴィタムのレビュー・感想・評価
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奇跡的なシチュエーションが面白い
大画面(130インチスクリーン)で視聴したら迫力満点で、主人公フランクの身体能力の高さが爽快で、ロケ地もアクションも見応えがあり、政府の陰謀に触れていたり、奇跡的なシチュエーションが(それをツッコミどころとも言いますが)面白かったです。
最後まで飽きさせない展開で、現在パートからの10年前の馴れ初めとニコとの交流のシーン、その9年後(つまり現在パートから1年前)のエピソードの後に現在パートに戻り、フランクとレオには兎に角幸せになって欲しいと思いながら観ました。
久々に興奮しました。
フランスの特殊部隊の隊員が同じ国家組織から狙われ、妻を人質に取ら...
フランスの特殊部隊の隊員が同じ国家組織から狙われ、妻を人質に取られ命を脅かされるという物語。いわば、国家内部の問題だが、夫婦を抹殺するためになり振りかまわない残虐な仕打ちは、とても同じ国の中の組織とは思えない。
敵は、実は本来見方であるべき身内の者というよくある筋書きで、結局、獅子身中の虫が国を滅ばしかねないスキャンダラスな事件に発展する。
アクションやサスペンスに気を取られ、なぜ夫婦が狙われる事態になったのかという原因がはっきりわからないまま見ていることが多い。この種の映画では、見終わってから、なぜこんなことになったんだろうと釈然としないことが度々ある。
ネットフリックスでその肝心な部分を見返してみたが、なんとなくわかりはするが、果たしてあんなにひどいやり方で片をつけなきゃならない問題ではないだろうに思ってしまう。
Netflix フランス語アクション映画
Netflix original フランス語アクション映画 吹替版有り
原題の“Ad Vitam”は、英語で”for life”の意味のようです。(映画での翻訳は「命ある限り」)
序盤にいきなり主人公フランク宅に何者かが侵入し、妻のレオが拉致される。
10年前になり、フランクは過去にGIGN(国家憲兵隊治安部隊)に所属していた事が明かされる。しかし、この場面がとにかく長い。特殊部隊出身の凄腕だと見せたいのだろうが長すぎ。その9年後、ある事件が起きる。ここから重要な場面となる。
フランクが重要な事に気づき、現在に戻る頃には本編92分位の半分がすぎている。
後半の直接対決以降はアクションも悪くはないが、いかんせん前半が間延びしすぎた。そしてGIGN やDGSI(国家治安総局)など実際にある組織のようだが、日本には馴染みがない名称の為、対立関係がわかりにくかった。あと10年前に特殊部隊の学校を卒業している主人公の年齢はどうなのか。俳優の実年齢は50歳。
………………
日本語版キャスト
フランク:田村真、レオ:木下紗香、ベン:中務貴幸、ニコ:北村謙次、マノン:新井笙子、ヴァナケン:さかき孝輔、シルヴァン:及川いぞう
派手なアクションシーンは少ない
派手なアクションシーンで目を引く作品ではない。
しかし、その代わりに、
観客をハラハラさせる巧みなカメラワークや演出が光る。
アクション一辺倒ではなく、
ラブ、絆、家族、仲間といった人間ドラマが深く描かれている。
ドラマ成分が多いと感じる観客もいれば、
このくらいのバランスが好みという方もいるだろう、
評価は人それぞれだが、
複雑になりそうな物語を映画のテーマである「〈ad vitam〉(命のため)」に集約させ、
見事にストーリーテリングを実現している点は特筆すべきだろう。
シナリオや演出における工夫、
ユニークなアイデアの数々は、
視覚的にも知的にも観客におもしろい体験を提供する。
特に、95分という短い時間の中でアクションとドラマの割合を絶妙に配分し、
飽きさせることなく最後まで緊張感を持続させることに成功している。
各シーンのテンポや演出は、
全体として高い技術に裏打ちされており、
映画制作におけるチームワークの素晴らしさが伝わってくる。
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