おいしくて泣くときのレビュー・感想・評価
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おそらく原作を読まないとわからないことだらけで、脳内補完にも限界があると思った
2025.4.5 イオンシネマ京都桂川
2025年の日本映画(109分、G)
原作は森沢明夫の同名小説
30年間疎遠になっている想い人を探す男を描いた恋愛&ヒューマンドラマ
監督は横尾初喜
脚本はいとう菜のは
物語の舞台は、愛知県某所
カフェレストランを経営している風間心也(ディーンフジオカ、高校時代:長尾謙杜、幼少期:立花利仁)は、妻・ゆう子(篠原ゆき子)とともに、子ども食堂も並行して営業していた
かつて、父・耕平(安田顕)が始めたもので、心也はその意思を継いでいた
心也には幼少期に亡くなった母・南(美村里江)がいたが、その時に守られなかった約束があって、それが尾を引いていた
ある日のこと、台風が近づいてきたとのことで看板を直しに外に出た心也は、店に突っ込んできた暴走車に轢かれそうになってしまう
一命を取り留めるものの、店先は営業不能状態になってしまう
心也は夏休みまでに営業を再会させたかったが、どこの金融機関も良い返事を返してはくれなかった
そんな折、そのニュースを聞きつけた一人の女性が店を訪れた
彼女は建築士として働いている高梨萌香(芋生悠、幼少期:𠮷田帆乃華)で、店の修理を無償で行う代わりに、願い事を聞いてほしいという
心也は頼る人もおらず、その申し出を受けることになった
物語は、現代パートの心也が30年前の高校1年生時代を回想する様子を描き、そこで夕花(當真あみ)と出会い、そして別れるに至った経緯を紐解いていく
高校1年生の夏休み前、心也は怪我が原因でサッカー部を離れることになり、暇を持て余していた
家に帰れば店の手伝いをさせられるだけで、そんな時に降って湧いたのが「学級新聞作成」の話だった
担任の矢島先生(希志真ロイ)は、立候補がいなければ推薦でと言い、そこでクラスメイトの江南(原愛音)が「部活に入っていない夕花」を名指しで指名した
クラスのみんなも同調するようになり、夕花はそれを引き受けることになった
そして、休部中の心也もそれに加わることになり、二人で学級新聞を作ることになったのである
映画は、二人の甘くて切ない青春時代を描き、それがある理由で転換する様子が描かれていた
それは、夕花のことが気になって家に向かった際に、クラスメイトの石村(水沢林太郎)と遭遇したもので、夕花が義理の父(池田良)から暴力を受けていたことだった
石村は咄嗟に義父に飛びかかり、心也に対して「夕花と一緒に逃げろ」と叫んだ
心也は夕花を安全なところに連れて行き、そこで彼女は「遠くに行きたい」と言い出す
心也は彼女の願いを叶えるべく、列車を乗り継いで、母親との思い出の海岸を目指していくことになった
その後、一晩を駅で過ごすことになった二人だったが、これ以上迷惑を掛けられないと思った夕花は警察に通報してしまう
それによって、二人は離れ離れになってしまい、一通の手紙が送られた後は音信不通になっていたのである
夕花と心也が音信不通になった理由というのがミステリーとなっているのだが、その暴露はかなり呆気ないものだった
警察に連れて行かれた後にどうなったのかはわからないが、どうやら弟を連れてどこかで暮らしているらしく、それを父親に見つかってしまっている
それが手紙を出した直後であり、そこである事件が起きた、というものなのだが、色々と疑問点は多いネタバラシとなっていた
おそらく原作を読めばわかると思われる内容なのだが、最大の疑問点は「夕花と弟・耕太(矢先滉、成人期:田村健太郎)がどうやって離れ離れになったのか、というところだろう
夕花と耕太が父親と離れて暮らせている理由はわからず、母親の元に行ったのか、祖父母の元に隠れたのかはわからない
特に、夕花の母親が一切出てこないので、生きているのかどうかも、そもそも結婚しているのかどうかもわからない
耕太の話だと、夕花と母親の家に彼らがやってきたというもので、おそらく結婚はしていないのだろう
なので、父親が起こした事件によって、家族ではない二人が別の施設に引き取られたというのは考えられる
夕花に関しては、母親が引き取って育てたの可能性もあるが、そのあたりがクリアではないので、どうなって弟と生き別れることになったのかは疑問だった
また、夕花の娘にあたる萌香のお願い事が隠し事になっているのも不思議な話で、最初からあの宝箱を見せれば良かっただけだと思う
二人が会うきっかけになる事故は必要だが、それを交換条件にするというのはあまり効果的な設定ではないように思えた
普通に保険が降りて修理をすることになり、たまたま施工業者として訪れたとか、そう言った縁が結びつけたというのでも良いと思う
ピンポイントにニュースを見て「心也さんかもしれない」というのはかなり無茶な展開になっていて、宝箱の「かざま食堂の箸入れ袋」で普通に辿り着きそうに思えた
いずれにせよ、夕花が誰と結婚して、誰の子どもを産んだとか、心也が夕花という女性に固執し続けているにも関わらず普通に結婚しているあたりも説明不足なのだと思う
映画の延長線上で考えるなら、夕花は義父から性暴力を受けていて、記憶喪失の時に義父との子どもを知らずに産んだ、みたいなことになると思う
また、心也とゆり子の関係に関しては、高校時代を知るクラスメイトの誰かという路線だと思うのだが、心也を気にする女生徒の存在は皆無なので、妻の選択というのも普通ではないように思えた
このあたりを全部説明しろとは言わないのだが、ここまで端折るのならば、もう少しシナリオを取捨選択して、疑問を残さないようなものにした方が良かったのではないだろうか
ワシは當間あみさん(訂正:間→真)目当てなので、取り敢えず満足じゃわい。(追記)途中が雑でも、最後にピシッと決めれば感動して泣く人がいるコトを知って感激した。
劇場が明るくなったとき、映画監督と脚本家って大変だなと思った。
僕は特にクリエイティブな仕事に関わったことがないから実状は分からないが、きっと長尾くんと當間(訂正:間→真)さんを引き立たせる為に、一筋の30年間の物語としてキチンと成立させ、展開させる部分を、おそらく上からの要請(?)で相当削っちゃったんだろうなと思った。
映画の質が落ちちゃうのを承知の上で、脚本、撮影、編集の段階で泣く泣くバッサバッサとカットする苦渋の決断だったと思う。
監督と脚本家は、「お涙ちょうだい映画作ってるのに、こっちが逆に泣きたいよ」などと嘆いたかもしれない。
まあ、僕は、映画作りも含め、創作活動に関わった事がないので、ただの妄想である。
最後に想い出の焼きうどん食って、感動を盛り上げる音楽と共に感動のフィナーレの時、さすがに、ここで泣く人はいないんじゃないかなと思った。
とにかく、いきなり30年後に飛んで、実はこうでしたと言われてもねえ。
エンディングにURU の歌声が聞けて嬉しゅう御座いました。
そういうわけで、ツッコミ所のオンパレードなので、長尾くんファン、當間あみさん(訂正:間→真)ファンの人は、ツッコミ入れたり、苦笑したり、イスからズッコケたりしながら鑑賞すればイイと思う。
食堂に車が突っ込んできた時、マスターが引かれたと思ってたら全然ピンピンしてたので、「おお、さすがはディーン・フジオカ、ハンパねえ」と思わず苦笑してしまった (^^)。
僕は、心也が「もっと遠くへ行こう」と更なる逃避行を夕花に提案したとき、思わず頭をかかえた。
夕花が、コイツは口だけで、問題解決する知識と知恵と断行力がないと見限ったのは英断。
だいたい夕花に好きだとちゃんと告白するのが遅すぎる。まったく ( `Д´)/
話は戻るが、机に落書きしてる悪ガキ達に心也が殴りかからなかったとき、なにわ男子の風上にも置けねー軟弱ヤローだと思った。
なにわ男子の長尾くんと、映画の役の心也は全く別なんだけどね (^^)。
長尾くんファンで、総合評価バク上がり。この作品のみか、この作品と室町無頼の2作だけレビューの人はサクラなのに、中途半端に☆4とか4.5にしてる人がいる。長尾くん目当てで見に行った人なのだから、迷わず堂々と☆5にすればイイのに、などと思ったりするのであった。
僕は、ふだん☆付けないのに、リーアム・ニーソンの時は、何も考えずに☆5♪ヽ(´▽`)/
ワシは當間あみさん(訂正:間→真)目当てじゃわい ( ̄^ ̄)
家で、野菜たっぷりのバター醤油焼きうどん作って食べました。そう麺がたくさん余ってるので、焼きそう麺だけど (^^)。
【追記】2025(令7)/4/7㈪
上のレビューで、最後の場面に関して「さすがに、ここで泣く人はいないんじゃないかな」と書いたのだが、皆さんのレビューを読んで、最後の場面に泣く人がいることを知って感激してしまった。
映画.comで他の人のレビューを読むと、様々な感想があって面白くてしょうがない。
30年後の心也と夕花に、15歳の心也と夕花を重ね、こども食堂での記憶とともに夕花の記憶がよみがえり涙を流す場面は、2人の想い出の品の映像も相まって感動的だ。
最後の場面は、それまでの雑な作りがウソのような丁寧な作りだ。
僕は、ここまでのツッコミどころ満載の雑な作りに少し白けてしまっていたので、「さすがに、ここで泣く人はいないんじゃないかな」と思って、そう書いたのである。
だけど、サクラじゃないレビューでも泣いてる人がかなりいるので驚いてしまった。
僕とは違うところで感動したり、または感動しなかったりして、その事に感激してしまうのだよ。考え方や意見が違うのは当たり前のことなんだけどね。
たくさんの方に観ていただきたい
号泣、号泣、大号泣でした😭
たとえ会えなくても、誰かが誰かを思うことの尊さを感じました。
この作品では「居場所」という言葉がキーワードとして出てくるのですが、「居場所」があるということは、当たり前じゃなくとてもありがたく幸せなことなのだと感じました。だからこそ、私の「居場所」を大切にするとともに、私も誰かの「居場所」になりたいと思いました。
夕花の家庭環境や、心也が嫌がらせをされたりと心が苦しくなるシーンもあるのですが、最後は幸せな結末が待っていて良かったです。劇中でも出でくるのですが、「生きていたら良いことがある」「幸せになれる」その権利があるのだなと思いました。これから辛いこと、苦しいことあると思います。でも何とか生きて、生きて、幸せになろうとすることを諦めないでいたいと感じました。
演者の皆さんのお芝居が素晴らしく、とても心に響きました。
とても素敵な作品です。是非たくさんの方に観ていただきたいです!
タイトルなし(ネタバレ)
當真あみちゃん演じる夕花が「大きなバルコニーのある家に住んで"普通"に暮らしたい」と言っていて
本来子どもにあるべき"普通"が虐待によって無くされてしまうこと とても残酷で 現代社会でとても大きな問題だと考えました。
虐待を受けていたにもかかわらず、腐らずまっすぐで芯をもった人に育ってくれてありがとう。
虐待を繰り返さないでいてくれてありがとう。
お母さんの夢を自分の夢のように持ってくれる 心暖かい子を育ててくれてありがとう。
SNSが普及しているこの時代に スマホではなく言葉を口で伝える 手書き文字で伝えることの尊さを学びました。
あたたかい気持ちになれる作品
鑑賞後、心にあたたかいものが残る素晴らしい作品でした!
特に印象に残ったシーンは、心也と夕花が逃避行中に四つ葉のクローバーを2人で探すシーン。四つ葉のクローバーという不確かなものを、手探りで、必死に探そうとする2人の儚さと切なさに胸が締め付けられました。そしてもういいよ、と夕花に告げられた心也の泣きそうな表情が素晴らしかったです。
幸せは自分の意思で判断したかどうかで決まる。という言葉が深く刺さりました。
キャストの皆さんの演技も素晴らしく、主演の長尾謙杜くん、ヒロインの當真あみちゃんの透明感溢れる演技に惹き込まれました!
安田顕さんや美村里江さん、ディーン・フジオカさん、そしてサプライズの尾野真千子さん、ベテラン勢の演技は流石としか言えませんでした。特に最後のシーンの尾野真千子さんの演技は圧巻です。
原作と異なる点はあれども、映画作品としてしっかり内容を落とし込んでいたと思います。
何度も見に行きたくなる作品でした!
最近の映画の中で1番泣きました。
この作品は恋愛要素もありながら家族との関わりや自分の意思をしっかり持つこと良さや、子ども食堂という最近では聞いたことが多くなってきている社会の現状のようなものの描かれている作品です。今現在日本はヤングケアラーと言われるような子達が増えている中で子ども食堂というものはなくては欠かせないものだと自分自身感じています。気軽に来れるような場所そんな場所があること、子ども食堂というものは誰かの役に立っていると教えてくれながらも、ごはんの大切さ考えされられました。また、しんやとゆうかお互いが色んな悩みを抱えながらもそれに立ち向かう姿が感動しました。皆さんの演技がとっても上手で後半からずっと泣きっぱなしでした。
バター醤油焼きうどんの味や温かさを想像した
高校1年のひと夏の恋・約束が人生の中で
とても大きいものだったからこそ、その約束を胸に
「世界のどこかで、君が笑っていますように」
と30年経った今でも君の幸せを願い続けている...
主要キャスト全員の演技がすごくよくて
まさにこのストーリーをとても美しく表現できていた。
"互いの幸せを願う純粋な想い"に気がついたらたくさん泣いてました。ポロポロ泣けちゃう感じです。
そして、バター醤油焼きうどんの味や温かさを想像したのは私だけではないはず...
後半になるにつれてそれはどんどん鮮明になり
見事に、おいしくて泣きました。
主題歌の歌詞も作品にピッタリでさらに涙。
原作も読んでこの物語のテーマ・メッセージを
たくさん考えて感じて噛み締めたいなと思えました。
多くの人に"純粋な気持ち"でぜひ観てもらいたい作品。
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(別れのシーン・考察)
予告の時から「2人はなんで引き裂かれてることに?」と思っていたんだけど、心也の想いを聞いた夕花は
「心也くんを巻き込んではいけない、1人でも強く生きなきゃ」
と別れを覚悟して1人で行くことを望んだんじゃないかなって、
夕花から心也への愛なんじゃないかなって思いました。
たった1日の逃避行だけど、本当に切なく美しかった。
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《追加》
「記憶喪失のまま結婚ってできるの?」と疑問に思ったので、調べてみました。結論から言うと可能です。
しかし、道のりは大変でこれも日本の社会問題の1つとして提起されているのかもしれません。
無戸籍の人や毎日満足にご飯を食べられない子どもたちが“昔”ではなく“今この時”にも沢山いることを、自分は知らないだけじゃないか。
そこに純粋に手を差し伸べようとして人へ「偽善」なんて言葉を向けてしまっていないだろうか。
「ちゃんとご飯食べたか」ってその人の幸せをただただ願うあったかくて優しい“究極の愛”の表れなんだなって気づけた。
泣きました。
本当によかった。号泣どころじゃないくらい泣いた。なんかね、幸せな一時がある裏には苦しいことも沢山あるのに、それを隠してずっと生きてきた夕花が切なすぎるし、心也の夕花に対する思いがもうダメだった😭夕花がポストに手紙を入れたあと、お父さんが来て殴られて記憶無くすんだけど、そうとは知らずにずっと30年もの間夕花を待ち続けた心也の気持ちを考えると切なすぎる。心也にも夕花にもそれぞれ別の家族が出来てて、なのに夕花に思いを持ってる心也を見ると、心也の奥さんは凄いなってなった。個人的には心也と夕花が上手くいって欲しかった気持ちもあるけどそうならないのが現実だよね、逆に結ばれない方がそれぞれ幸せなこともあるのかな。本当に切ない温まる話だった。
この作品を観て後悔した三つの事。原作を読んでいなかった事、涙を拭くタオルを持って行かなかった事、映画.comで星10個を付けられない事。
この作品を観て最初に思ったことは、「安田顕ってこんなに観客を泣かせる人だったっけ?」という疑問ですが、これは公開初日舞台挨拶中継で伏線が回収できたので問題なしです。
そして主役の長尾謙杜の好演も予想以上でした。元ジャニの役者はどうしてもマイナス評価バイアスがかかって見てしまいますが、それを払拭して30年後の大人になった心也役のディーン・フジオカとイメージをピッタリと合わせているところは、本人の実力もあると思いますが、監督や共演者と息を合わせる能力に長けているんだと感じました。
心也の幼馴染役の當真あみは、病気と家庭内暴力の被害の違いはありますが、「君の膵臓をたべたい」の頃の浜辺美波を彷彿とさせます。役者としての初々しさの中にこれからドンドン伸びていく可能性を醸し出している魅力があります。「かなさんどー」の松田るか、「ラストマイル」の満島ひかりなど、沖縄出身の女優さんには演技に対する基礎力の凄さを感じます。
他には、心也の亡くなったお母さん役の美村里江、ミムラから改名していたのを知りませんでした。これからの出演作をチェックしたくなる好演です。大人になった記憶喪失の夕花を演じた尾野真千子も、たった二日間のロケの中でのラストの重要なシーンを、横尾初喜監督にワンテイクでOKを出させた演技に脱帽です。
疑問に思うことや、不自然に感じることが多すぎて、物語に入り込めない
記憶を失っても、「バター醤油焼きうどん」の味は覚えていたというラストは、タイトルのとおりで、それなりに感動的ではある。
だが、そこに至るまでの経緯に、まったくと言っていいほどリアリティーが感じられず、少しも物語に入り込むことができなかった。
そもそも、道端で倒れて記憶を失っただけで、30年間も音信不通になるものだろうか?
おそらく、少女は、施設か里親の元に身を寄せていたのだろうが、事故があった郵便ポストの周辺を調べれば、すぐに身元が判明するのではないか?ましてや、彼女が持ち歩いていたと思われる「割りばしの袋」には、はっきりと店の名前が書いてあるので、そこから、たやすく、自分が誰かを調べることができたのではないだろうか?
少年と少女の別離のシーンにしても、おそらく、少女が、警察に保護を求めたということなのだろうが、だったら、警察が、彼女に駆け寄ろうとする少年を、押し留めようとする理由が分からない。むしろ、彼に同行を求めて、事情を聴取するというのが、警察の普通の対応なのではないだろうか?
大の男が2人ががりて小柄な少年を取り押さえようとする絵柄の不自然さも含めて、無理やり「好き同士なのに引き離される」状況を作り出したように思えてならず、そうした「わざとらしさ」のせいで、主人公たちの絶叫も、ちっとも心に響かなかった。
他にも、机の落書きなどのイジメの証拠があるのに、どうして先生は何もしないのか?無免許運転で保険に入っていなかったのだとしても、加害者には損害賠償の責任があるのではないか?「今夜は帰らない」と父親に電話した少年は、いったい何をするつもりだったのか?店の外観や内装が昔とは違うのに、どうして修理が完了するまで、「そのこと」を秘密にする必要があったのか?といった具合に、疑問に思うことや、不自然に感じることが、次から次へと後を絶たない。
暴力を振るう父親や、学校のいじめっ子たちがのさばり続け、最後まで彼らに正義の鉄槌が下されなかったところにも、釈然としないものを感じてしまった。
少年と少女の初恋の描写が、とても瑞々しくて魅力的だっただけに、こうした杜撰な脚本と雑な演出のせいで、それが台無しになってしまったのは、残念としか言いようがない。
くり返し観たくなります
長尾謙杜さん、當真あみさんふたりが演じる心也と夕花がほんとうにそこに存在しているようで、ふたりがいつかでも幸せになれるように祈るように観てしまいました。
途中の電車のシーンも大好きです。
また、安田顕さんと美村里江さんが演じる心也の両親の愛情にもグッときます。
原作の改変要素も上手く受け入れやすくなっていて、観終わったあとにちょっと放心してしまうような映画でした。
思ひ出のバター醤油焼きうどん。
子供食堂をやってるカフェレストランMINAMI、15才の頃、離ればなれになってしまった人を未だ気にかける風間心也の現在と過去の話。
父親の代は風間食堂、…その子供食堂を利用する同クラスの家に居場所がなく帰宅部の新井夕花と、サッカーのケガで放課後暇してる心也が“学級新聞”絡みから、たった2人の「ひま部」を結成するが…。
観終えればフライヤーから見るイメージと違ったってのが本音、テーマは“子供食堂”を利用する人、子供虐待を絡めたストーリーのため少し重め。
父親が子供食堂をやってることで偽善者と学校でバカにされ、…「偽善者じゃないか」と父を詰める姿に“偽善なんかじゃないよ”と脳内ツッコミ!
夕花との事、少しずつ成長しながら父がやってる子供食堂の意味、その意味を分かったからこそ、その地で継いだレストランMINAMIと。胸クソ悪い夕花母の再婚相手を絡ませたストーリーで頭を打って記憶飛ぶ…からの店での再会、四つ葉のクローバー、思い出の味で“タイトルの意味”。
好きな子を現状から助けたい、けど若くどうしていいか分からず遠くへ逃げるしか出来ない2人がもどかしい。オヤジから預かってる金あるんだからせめて何か食べたら?!何て思うものの泣けた。
個人的に引っ掛かったのは学生時代の夕花を演じたのは當真あみさん、大人になった夕花を演じたのは尾野真千子さん、…にはう~んだったかな。
凄くいい!感動モノでした。
Uru主題歌なんだからこういう系だよね!
それがハマる不幸話しからの感動映画でした。
最後泣いてる女性も多かった。
色々予告で意味深だった場面が次々と解明されてスッキリ。
偽善じゃないけど良い事してる話しと、トコトン不幸な一面と、健気に生きようとしたポジティブと。
生きていたら良い事ありますか?
インパクトあったなー。
少しはあります!って言いそうになった。
余談
あの少女からのネクスト役は尾野真千子じゃないなー(笑)
もっと透明感ある弱そうで可愛いキャラの大人キャストいなかったのかな?
涙が溢れました。
心也と夕花の雰囲気が、すごくきれいに絡み合っていて、初恋のドキドキと切なさがスクリーンから溢れてました。
二人が『ひま部』で一緒に過ごす時間は、言葉少なだけど目や仕草で気持ちが伝わってくるのがたまらなくて、見ていて胸が温かくなります。
想いあっているのに、心也の事を思い離れる決意をする夕花のシーンは特に切なくて心臓がギュッとなりました。
恋愛の純粋さと儚さ、切なさが詰まっていて、涙なしには見られなかった。
30年後のシーンではあの恋がどれだけ2人の人生に刻まれたのかが伝わってきて、余計に泣けた。
料理や食卓が二人の絆を繋ぐ象徴になってるのも素敵で、恋愛って味や匂いみたいな記憶と一緒に残るんだなって思った。
偽善で子供食堂なんてできませんよ。アンパンマンの精神ですよ
2025年映画館鑑賞35作品目
4月17日(木)イオンシネマ新利府
ハッピーナイト1300円
原作は『ふしぎな岬の物語』『ライアの祈り』『夏美のホタル』『きらきら眼鏡』『大事なことほど小声でささやく』の森沢明夫
監督は『ゆらり』『こはく』『達人 THE MASTER』『大事なことほど小声でささやく』『こん、こん。』の横尾初喜
脚本は『函館珈琲』『輝け星くず』『フグとタコと僕らのミライ』のいとう菜のは
粗筋
父の代から続けている子供食堂を兼ねたカフェレストランミナミを営む風間心也は30年前に彼女の転校で別れたきりのクラスメイト新井夕花を気にかけていた
そんなある日に無免許運転の暴走車が店に突っ込む事故が起き心也はテレビ局のインタビューを受けた
そのことがきっかけで急転
それを観た建築士の高梨萌香がミナミに訪れある一つの条件を飲めば無償で修理をすると言い出してきた
店の修繕を終えて萌香が連れてきたのは彼女の母親であり離れ離れになっていた夕花だった
夕花はトラブルに巻き込まれ頭を打ち記憶障害になっていた
高校生の頃に幼い義理の弟と一緒に心也の父が作ったあの頃と同じ味のバター醤油焼きうどんを食べた夕花は涙を流し全てを思い出した
バルコニーがある家に住んでいますか?
あのあたりで2人は高校生の姿になるわけだがその時のBGMが良かった
妻の立場からすれば嫉妬の炎を燃やしてもおかしくないがそれくらい信頼関係があるんだろうしまあ人それぞれだし話としては余計である
そのほかにも細かい点を挙げれば色々と辻褄が合わないがそもそもフィクションだからそれは当たり前
いちいち気にするべきではない
杉作J太郎氏の話では戦艦大和が空飛ぶんかい!と横山やすしが原作者にくってかかったらしいがまあそれと同じようなものである
ヤスケンが今回も良い味を出している
病床のミムラが本当に病的な感じがした
安藤玉恵が出てくるだけでなぜか吹き出してしまう
夫が庭劇団ペニノを主催する劇作家のタニノクロウ
ペニと玉では放送コードに引っかかりテレビ局が許してくれない
子供食堂は偽善だという
そんなわけがない
偽善などと軽い気持ちでそんなことを続けることはできない
偽善というのはヤフコメ民みたいな連中のことを言うのだ
間違いない
子ども食堂を検索するとネガティブな情報ばかり
Googleいいかげんにしろ
経営陣全員逮捕されてIT業界から永久追放されたら良いのに
それにしても警察って役に立たねーな
交番にはいつも人がいないし(そのくせ仙台駅の交番は無駄に沢山いる)暇さえあれば鼠取りしか能がない
税金でメシを食ってる奴らはどいつもこいつも役に立たない
暇部の2人の逃避行は長くは続かなかったし高一だけど特に何もなかった
それはそれで良かった
最後の最後で満を持して真打登場
ライマル的存在の尾野真千子
出るわ出るわ涙が次々と溢れてくる
悲しいとか悔しいとかそう言う涙ではない
彼女は天才だ
河瀬直美監督が奈良のど田舎で彼女を発掘していなければ埋もれていたかもしれないと思うと奇跡のようなものだ
この作品の公開前に尾野真千子はシークレットだったらしいがその必要性を感じない
萌香だって修理を持ちかける時にネタバラシしても良かった気がする
『それは秘密です』じゃないんだから
桂小金治が泣くような
ロケ地
豊川市のCAFE MOOD TOYOKAWA(カフェレストラン・ミナミ)
豊橋市のカフェレインボー
独立行政法人国立病院機構豊橋医療センター
蒲郡市の西浦パームビーチ
蒲郡市の西浦園地(四葉のクローバーを探した)
浜松市の宮口駅(龍浦駅)
配役
幼い頃に母を亡くした高校生の風間心也に長尾謙杜
心也の成人期にディーンフジオカ
心也の幼少期に立花利仁
家に居場所がない高校生の新井夕花に當真あみ
夕花の弟の新井幸太に田村健太郎
幸太の幼少期に矢崎滉
夕花の義父の新井照光に池田良
心也の高校時代の同級生の石村蓮二に水沢林太郎
心也を探していた二級建築士の高梨萌香に芋生悠
萌香の幼少期に𠮷田帆乃華
萌香の母の高梨夕花に尾野真千子
心也の妻のゆり子に篠原ゆき子
列車で出会う姪を交通事故で亡くした喪服の女性に安藤玉恵
病気で若くして亡くなる心也の母に風間南に美村里江
心也の父で食堂を経営している風間耕平に安田顕
かざま食堂の店員のケイコに藤井佳代子
担任の先生の矢島に希志真ロイ
食堂に来る女の子の茜に野田あかり
食堂に来る女の子のみゆにこのか
食堂に来る男の子に春人に二ノ宮陸登
心也と夕花に声をかける港町の現地民に續木淳平
心也の後ろの席のクラスメイトの辻村大地に金田昇
学級新聞係に夕花を指名するクラスメイトの江南理恵に原愛音
理恵の友人の弘中由紀恵に涼井業生
理恵の友人のまさこに丸山真亜弥
クラスメイトのヤンキーの川口剛に阿佐辰美
剛の連れに芳村宗治郎
剛の連れに北野秀気
心也のクラスメイトに森寺琉衣
心也のクラスメイトに白崎輝琉
心也のクラスメイトに尾関佑太
隣のクラスの女子に塚田光虹
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