おいしくて泣くときのレビュー・感想・評価
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清々しい気持ちになります
『学級新聞』懐かしいですね。模造紙を広げてマジックで描き始めるとレイアウトがよくなくて何枚も無駄にしたものです。全然関係ありませんが名古屋いや愛知岐阜?では模造紙で通じる人はほぼ転校生です。なんせB紙が標準語だと信じて疑わないですから。『ケンミン刑事(高杉亘さん)』ならすぐ出身地を突き止めそうです。
余計な枕はほどほどにしますが。
ストーリーやレビューは全く白紙状態でいつもの土曜日朝イチ観られる作品の中からこの作品を選びました。にもかかわらず純粋な2人の高校生のやりとりに胸を熱くしながら訳もわからず泣きそうになる自分がいました。
『こども食堂』も最近某TV局のおかげで松重豊さんを見る機会が増えその存在は理解していたつもりでしたがなかなか難しいものがありますね。偽善とは思いませんが同級生の悪ガキたちみたいな見方も絶対あるんだよなあ、なんて思ってしまいます。
30年前のヒマ部の2人のやりとりは初々しくてキュンときますよね!男の子は初見でしたが女の子(當真あみさん)は日テレ朝のZIP で藤木直人さんの娘さんを熱演してたのが懐かしいです。『かがみの孤児城』の吹替もよかったですし。
そしていいところには必ず安田顕さん、と言っても過言ではないと最近思います。シリアスものから少しコメディチックなものまで主役たちを喰いかねない素晴らしい俳優さんですよね。尾野真千子さんの食べて泣くところも『駅』での石田あゆみさんの敬礼しながら泣くシーンのでごとくこちらも涙してしまいます。
全くノーマークでしたが一日遅れの私の誕生日祝いとしていい映画観せていただきました。ありがとうございます!
追伸
クソ親父、最後まで大水洋介さん(ラバーガール)だと思ってました。
生きていれば、きっと幸せになれる
本作は、生き辛さを抱えた高校生の純愛物語を通して、生きることの意味に迫っている。言語表現(台詞)と映像表現が程良い密度でバランス良く配置されているので、劇中で観客が考察する余白がある。観客の人生経験を重ねて作品世界に没入できる。意味深い台詞の余韻に浸ることができる。最近の、台詞高密度、映像表現高密度作品の対極にあるシンプルな作品である。
本作の主人公は高校生の心也(長尾謙杜)と夕花(當真あみ)。幼い頃、母親を亡くし子供食堂を経営する父親を持つ心也は偽善者の息子と揶揄される。一方、夕花は継父の暴力と貧困に苦悩していた。孤独な二人は、学級新聞編集委員に選出されたのを機にひま部を結成し次第に惹かれ合っていく。しかし夕花は突然姿を消す。夕花との約束を守るため心也は夕花を捜す。30年後、漸く夕花の行方が分かる・・・。
心也が夕花の笑顔で恋に落ちるシーンが出色。表情のみの演技だが、心也役の長尾謙杜の夕花の笑顔に魅入られる表情の演技、夕花役の當真あみの透明感のある瑞々しい笑顔の演技に説得力がある。二人の演技力の高さが分かる。
心也は夕花を亡母と来た海に誘う。逃避行である。海に向かう電車の中で、相席になった二人と同年代の姪を亡くした女性の、“生きていれば、きっと幸せになったのに”という言葉に二人は疑心暗鬼になり食い下がる。今の二人には明るい未来は見えなかった。ここが本作の主題であり観客への提示である。
夕花は継父の暴力で記憶喪失になっていた。夕花は子供食堂に案内される。ここからは、大人になった夕花役の尾野真千子の独壇場である。不安そうに椅子に座り大好物だった料理を食べる。記憶が走馬灯のように蘇ってくる。そして目の前にいるのが30年後の心也(ディーン・フジオカ)だと確信する。尾野真千子の台詞の少ない表情の演技が見事。作品の題名がラストを集約している。
生きていれば、きっと幸せになれる。この言葉は、未来の自分との約束であり生き辛い時代を生きる現代人への熱いメッセージである。
否定的な内容なので読まなくていいです。
この映画で最も感動したのがエンドロールのロケ地表記。印象的なベタ凪の海に、瀬戸内?と思っていたら、わが故郷、愛知県の三河湾だった。海辺は蒲郡市の西浦。更に実家から徒歩圏内の豊川市のカフェが舞台だったので驚いたわけでした。そこで0.5点追加。
映画については複数の友人も誉めてて、オイラもいいお話だとは思う。役者は安田顕もディーンフジオカも良かったし主役二人も良かった。しかし、「良くできた話」好きの身としては途中にボコボコ空いてる穴が気になってしまい、感動的なラストシークエンスも全ノリとはなりませんでした。
例えば正体を明かさず確証もないのに無償で修理を申し出る娘とか、普通なら最初に明かすはずなのを映画の構成として最後に謎解きするために隠している様にしか見えない。描かれるイジメも、高校生が机に落書きとかダルすぎだし、イジメの根拠で「子ども食堂で被害を受ける層」って誰なのか良くわからない。母が描かれないのも意味ありげだが説明なし。あと脳の障害でなどの説明もなく左利きが右利きになってるとか、名前も覚えてないのに頑張って建築士になりほぼ直後に出産してるの?とか。篠原ゆき子はどんな関係?とか、弟は30年も見つけてないけど姉ちゃんを真剣に探したの?とか。いろいろ気になって。
以上、良かったみなさん、失礼しました。
最後の10分で、すべてすくわれる
沢山のテーマがあって、出し切れないところも
あったような気がしますが、最後の10分で
全てすくわれるような気持ちになりました
離れてしまってから、30年後
心也のつくったうどんをたべる
この時、溢れ出した記憶が
楽しいもので良かった…
幸せな記憶で良かった…
2人とも、幸せなんだね
最後10分で、今までの時間の辛く切ない思いが
ぱっと明るくなりました
嬉しい涙が、あふれました
素敵なお話しでした
あみちゃん、左利きだったんだ
原作未読。お互いにクラスに居場所がなかった心也と夕花が、ひと夏の出来事をメインに心を通わせていく話でした。
あみちゃんは左利きで書いているのに、ラストの小野真千子さんは右手で箸を使っていました。これは致命的なミスではないかと思います。同じ夕花とは思えなくて、感動より違和感が残りました。
警察に連れていかれる夕花も捜索願が出ていたのだろうけど、やや唐突かなと思います。
なかなかいい話だけど、感動は半減でした。
バスタオルの出番はなかったが、ジーンときました
原作未読。会社の若い部下が鑑賞して、「大泣きです😭。ハンカチだけじゃダメです。バスタオル持参して下さい」と言っていたのだが、バスタオルの出番はありませんでした😅。高校生の純愛が良い。長尾君(心也役)も當真さん(夕花役)もうまく役を演じていた。特に當真さん。毒義親父に接する時の辛そうな表情と心也と一緒にいる時の幸せそうな表情が、とても良かった。安田顕(心也の父親役)さんの心也を信頼して温かく見守る役も、申し分なかった。美村さん(心也の亡くなった母役)、相変わらず魅了的でした。心也の30年後役のディーン・フジオカさんも心の奥に秘めた悲しみを出していたと思う。エンドロールで流れるUruさんの主題歌も作品にマッチしていて、ラストシーンとともに胸が熱くなりました。ただ、夕花の空白の30年が全く描かれていないので、いきなり尾野真千子さん(夕花の30年後の役)が登場してきても??という感じになってしまった。夕花が、どのような人生を歩んできたのか?今の幸せを掴んだ経緯を描いて欲しかった。左利きが、右利きになっているし……このあたりが、残念でした。(昭和一桁生まれの私の亡くなった母は、左利きから右利きに直されたと言っていました。包丁などは左手使い、箸使いは右手でした。)
おいしいものがもっと観れると思ってたのよ⋯
ラストの尾野真知子さんの泣きの演技で、すべて丸く収まった感。
点数高めだから期待して観に来たのだが、
公開3日でこの高得点&感想の多さは、素直に信じてはいけないことを学びました 笑
脚本的に過去と現在の繋ぎが、しっくりハマってないような違和感拭えず⋯。
記憶喪失になった部分が、少し雑なような⋯。
えっ?事件だよね??旅先で被害にあったわけではなくて、暮らしていた近所でそんな事件あったら周りの住人の何かしらの動きがあるのでは?
それに、虐待から逃げたんだから記録とか残ってるよね?な違和感。
15歳のキラキラは良いのですが、
セリフ無しの映像の長回しが多くて、そこ要らないから脚本に、もう少し心理描写のセリフを入れても良かったのでは?と思ってしまいました。
漁師のおっちゃんの登場も唐突過ぎて、
いい人で、おいしいもの食べさせてくれるのかと思ったよ⋯。
演者の皆さんは良かったのに、なんだか、いろいろと勿体ない感。
でも、やはり尾野真知子さんは、さすがだと思いました。
原作と結構違うかったけど感動した。
ライビュありのおいしくて泣くときを観てきました。
セリフ1つ1つが心に刺さりますね...笑
''絶対守れない約束をしてしまった。''や''俺たち絶対また会える''などのセリフでもうボロ泣きでした。
でも、最終的に記憶喪失になった夕花ちゃんが心也くんの作った''バター醤油焼きうどん''を食べて思い出したのもすごくよく、感動の作品でした。
違うんじゃないのか!?
なんで「30年待ってた!」っていうやつが結婚
しちゃってるんだよ‼️
今まで彼女を守れなかった分、これから守って行って欲しかった。
見守るとかじゃなく、家族になって欲しかった。
じゃなかったら別れの時に叫んだ「ボクが守るから!」はどーすんの??
最初は簡単に約束はできないとか言って、さも約束とは重たいものなんだと思わせて。守らせれよ!!
少年時代の俳優がメインだから、大人になってからのは適当ですか!?
でもあの終わり方では、少年時代の話も薄っぺらになったように感じましたが。
物価高が続く今だからこそ見ておきたい映画
「お金がない、つながりがない、自信がない」状態を貧困であると湯浅誠さんが定義しておられました。
本作も子供の貧困が軸にありますが、手を差し伸べてくれる周囲の存在があります
2021年時点で9人に1人の子どもが貧困状態にあるとされています。
2015年では6人に1人だったのでかなり改善されている数字ではありますが、昨今の物価高から苦しい生活を余儀なくされている家庭も少なくないかと思われます。
そんな状況で自分にできることは何か、考える一助となる作品になっていると思っています。
主演の長尾くんは、砂塵が舞う荒野の室町時代から、約550年の時を経て高校生に。
室町時代では盗賊(風情)に襲われている最中におにぎりを食べるほど食う物に困っていましたが、今作では食堂を営む父とともに子供の食事を守っています。
いつの時代も食べ物は大切だと我々に気づかせてくれますね。
お芝居も前作のキャラクターもりもりの演技から、今作ではシンプルで静かで日常にいそうな演技をされていて幅広さを感じられました。
ストーリーもシンプルで分かりやすくていいお話でした。
「感動のラストにあなたはきっと涙する」みたいなありきたりな宣伝文句が嫌いなんですが、ラスト少し泣いてしまって悔しかったです。
ただ、高校生のいじめの様が幼稚で気になりました。
高校生てもっと知性がある人間だと思うんですが……
先生もクラスの地味な子が役職押し付けられそうになってるんだから守ってあげてほしいし、
生徒がシンナーを借りに来たならしっかり事情を聞いてあげてほしい。
記憶喪失の件は映画オリジナルストーリーでしたが、そのへんの設定があまいのが気になってしまいました
・本名分からないレベルで身元不明になることある?
・おそらく父親が逮捕されていないのが胸糞悪い(逮捕されていれば身元不明にならないと思うので)
・身元不明後の生活立て直しめちゃ早い
きっと本名も分からないレベルならそれこそ貧困状態だったと思いますが、子どもの年齢層的に記憶喪失後数年で結婚・出産に至っているのが違和感
・四葉のクローバーのしおりや船の折り紙はどこに保管していたのか
(家に保管していたのなら身元分かるのでは?)
など
細かいことをぐちぐちと言いましたが、お互いの人生を歩む2人の姿に感動しました
これは映画とあまり関係ない情報ですが、
本作に子ども食堂監修として参画しておられる近藤博子さんは「子ども食堂」の名付け親です。
本作の子ども食堂は子供の貧困に直接リーチする「ケア付き食堂」と呼ばれる分類にあるかと思いますが、
近藤さんは、子供も大人もみんな食べに来ていいよ!な交流拠点としての食堂からスタートされており、「子どもだけでも来られる食堂」の意味合いで名付けられたそうです。(「共生食堂」と分類されます。)
子ども食堂といってもいろんな食堂があるんだよ、ということを最後に書いておきます。
(湯浅誠/「なんとかする」子どもの貧困 より)
客層が若い!
評価が良かったので観に行ったが、入場して違和感が
なんか若い人が多いぞ?
最初の車がひっくり返った事でげんなり
あの状況でひっくり返るか?
話の内容も軽すぎてツッコミたくなる
映画ならもっと追い込んだ内容でしょう
秘密も継父に襲われた、とかと思いきや
少しイライラ感が積もります
最後のシーンも感動的としてるのでしょうが、会社を起こした社長さんですよね?
なんか認知症の方の様な扱いで違和感でした
結局、アイドル映画?
絶対に観て後悔しない映画
まず予告を見て、あーこれはもう泣くやつなんだろうなって思ってました。
実際観てみたら大当たりで中盤から最後までずっと涙が止まらなくてほんとに感動しました。
所々、いじめや虐待というシーンがあって心が痛くなる部分もありましたが、周りの人たちがほんとにやさしくて温かくて支え合いながら生きてる感じが素敵で胸がうたれました。
心也と夕花は高校生ながら2人とも芯があって大人だなって思うところがたくさんあり、そんな2人がお互い違う悩みを抱えていて助け助けられなのがいい関係で素敵でした。
やっぱり最後の別れのシーンから最後30年後のシーンが私は涙腺やられて大号泣でした。
なんといってもエンドロールのUruさんのフィラメントでより涙腺崩壊で特に映像とかはないんですがこの楽曲で最後の最後まで涙止まらなかったです。
本当に映画でこんなに泣いたの初めてってくらい感動しました。これはたくさんの人におすすめしたいです。
美味しさが蘇らせた初恋
大人になった心也のそばにいる人は、あれは奥様なんですね、原作を読んでいないので。そこがずっと気になりながら。
初恋の物語は、ほんとに瑞々しく、ピュアで、2人の姿がほんとに綺麗と思いました 辛さは想像を絶するのに、あの状況で弟を思いやれる夕花の強い優しさ、自分を汚さずにいられる美しさ そこに同じように優しい魂が寄り添ったのは奇跡です 夕花がどんなに救われたかと思うと涙です
若い2人の美しい初恋物語、そしてバター醤油焼きうどんの美味しさは、初恋の思い出を蘇らせ、温かさと感謝が込み上げたのですね‥
あざとくて引くとき
何かとスロー、光、雨、ピアノとストリングスのBGM。
何度かあった顔が近づくシチュエーションの不自然さや、取ってつけたようなイジメ描写。
特に序盤がずっとこれなので、一気に気持ちが冷めた。
クラスの役割を押し付けられるのは定番だけど、あんな胸クソ悪い流れにしなくてもいいのでは。
ヒザの手術とかテニス辞めたとかも必要ある?
学級新聞だってまともに作ってる様子がないし、絡んでくる連中も大袈裟すぎて腹が立つより先に笑ってしまう。
海に逃げるのはいいけど、弟や赤Tシャツを心配する様子がゼロなのは薄情すぎないか。
安藤玉恵は何のために出てきたんだ。
暴力オヤジを見てるだけだったのに「俺が守る」。笑
夕花の顔のケガはひと晩で完治。
児相でもなく警察が、電話一本であの対応して、その後どういう流れでどうなったのかもよく分からん。
状況を把握してない心也が「絶対大丈夫だから」とか「また会えるから」とか叫ぶのも変。
警察から聴取されたなら事情も知らされるだろ。
今の交流も過去の繋がりも描写不足のため、「わたしの居場所だったよ」に説得力が皆無。
夕花が搬送された経緯は不明だが、居所の近くに倒れてて、その後30年間名前すら分からないなんてある?
30年後に箸袋の舟を持ってたなら家に戻ったでしょ。
大人の心也が“交換条件”の中身も知らされぬまま補修を頼むのもあり得ん。
夕花の娘側も事後確認で、親の会社とはいえ「もしかしたら」レベルでやることか。
安田顕の察しのよさは超能力レベルだし…
當真あみもまだ雰囲気頼りな面が否めないが、主役の演技には目を覆った。(本当に『室町無頼』と同じ人?)
台詞回しもそうだが、フライパンを洗う時や四葉のクローバーを探す時の手の動きが違和感抜群。
達者な人達もビミョーだったので、演出も悪いのかな。
記憶喪失を「彼女の秘密」とするのは無理があるし、30年後の夕花役がいるのを明かすのは完全にネタバレ。
宣伝まで含めて、本当に色々ヒドかった…
おいしくなさそうで泣けない
2025年4月7日現在評価4,5。この評価と皆さんのコメントを拝見して号泣覚悟で見に行きました。イオンシネマで見たのですが、ハンカチを忘れてわざわざ買いに行きました。色んな所に焦点当てすぎて、こども食堂をメインに描きたいのか、虐待を描きたいのか、淡い高校生の青春を描きたいのか、親子の絆を描きたいのか、どれも中途半端で薄っぺらい内容に感じました。この物語のメイン料理のバター醤油うどんが美味しそうに見えなくて、當真あみさんや尾野真千子さんの食べてる姿も美味しそうじゃなくて共感出来ませんでした。結局、ハンカチの出番は一度もありませんでした。
心也と夕花の瞳
心也と夕花がそれぞれ抱える辛さは痛々しく、心が重くなりました。でも、夕花を守ると伝える心也の目は真っすぐで、大切にしたいという気持ちがスッと伝わってきました。
また、夕花が保護される際に、躊躇っていた「絶対、約束」という言葉が発された時には心也の強い意志を感じました。
言葉にするには難しい、辛く複雑な気持ちとまっすぐな心を教えてくれるとても大切にしたい作品です。
不覚にも泣かされました
原作未読。
序盤のイチャイチャ感はちょっと苦手でしたが、その後の展開は全く予想していないものでした。若者の青春もいいし、それを見守る心也の父親(安田顕)もいい。
若者が虐待を受けたりした際など、「なぜ警察を呼ばないんだ」と思う展開が多いですが、夕花(當間あみ)が冷静で自ら警察を呼んだのも良かった。
そして何よりラストシーン。何十年ぶりかの再会をし、言葉は少ないものの過去シーンがよみがえり、そのまま広大な海にフェードアウトしていくというのは、まさに『ショーシャンクの空に』の如く余韻に浸れる映画でした。不覚にも泣かされました。
當間あみの演技も素晴らしかったです。かわいいし、将来素敵な大女優になりそうな気がします。
自然と涙しました!自分の無力を感じた15歳、そして30年後あの頃を想い出す~
こどもごはんって知ってますか? 最近はこども食堂と言うのでしょうかね。
朝に夕方に家でご飯が食べられない 家に事情の有る児童や生徒へ
無償で提供されている食堂です。
全国にあるそうで、現在10866カ所ほどに成るそうです。
どういう子供達がここに来ているのか、どの様な方々が支援しているのか。
今日はそんな食堂に関係した「おいしくて泣くとき」の鑑賞です。
劇場で予告見た流れでは ふ~んっていう感じだったのですが
実際みてみて 感情の作り演出や流れが良く出来ていたと感じました。
原作は存じませんが、脚本が上手く纏められているのが特徴でしょうか。
そう思います。
最後まで見て、食堂にてあの頃の自分の記憶を想い起こす場面が
非常に良かったでしょうか。
自然と涙しました。最近の映画作品の中では秀作だと思います。
原作森沢明夫氏(おいしくて泣くとき)
監督:横尾初喜氏
脚本:いとう菜のは氏
--------若い俳優陣とベテラン陣-------
風間心也(食堂の息子)役:長尾謙杜さん(なにわ男子)
新井夕花(義理父から暴力を受ける娘)役:當真あみさん
風間耕平(父、食堂営む)役:安田顕さん
風間南(母、病で亡くなる)役:美村里江さん
30年後の風間心也(食堂を継いでいる)役:ディーン・フジオカさん
30年後の新井夕花(記憶喪失)役:尾野真千子さん
主題歌:Uru「フィラメント」
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ここまで書くと、あっ タレントさん主役じゃん~ (=_=)
良い意味でも 悪い意味でも スグに評の的にされちゃうのだが、
この作品での風間心也役の長尾さんは自然体でとてもマッチしてたと感じます。
彼で凄く良かったと思いますね。
中々ね、最初出てくるこの手のタレント系俳優さんは
変なオ-ラ背負って来ちゃう人多いのですけども
長尾さんは そういうのが無くて、次作にも期待でしょうか。
そして、新井夕花役の當真あみさんですね。
二人とも15歳設定役で 実年齢も近く
その辺りが功を奏したのだと感じます。
二人とも爽やかなのが売りでしょうか。笑顔が良いと思いますね。
(流れ展開)
サッカ-部だがケガして活動から遠ざかる風間。家は父が食堂を営んでいるが
母は小さい頃に病で死別。
学校で部活していない人が学級新聞作りに当てられてしまう。
もう一人同様な理由で当てられるのが新井。
彼女は 母が再婚した義父とその連れ子(弟)と実母と暮らす。
実母は出てこなかった様だが 多分夜の仕事系だと思われる。
仕事から帰宅して不機嫌な義父、酒を食らうし 15歳の娘に買ってこいと言うし、逆らうと暴力を振るう有り様。
義父は実子の弟には優しかったが、自分にはキツく いつも弟は姉へ”ごめんね”と実父の事を謝っていたのが健気。ここなんかジ-ンとする。
母ないつも夜の仕事でおらず?食事もままならない。姉弟はいっつもお腹をすかせていた。そんな二人は風間食堂でご飯を食べさせて貰っていたのだった。
だから ここの食堂の息子の心也とは顔見知りの仲なのである。
やがて新聞作りを機に、ひま部を結成。新井が先輩で、部長は風間に。
そんな二人の仲だったが、親がこども食堂をやっている事、来ている生徒のことを噂して馬鹿にする事件が起こる。
イジメを受ける風間、色々言われ親にもう食堂は辞めてはどうかと進言。
彼はまだこの食堂の存在すべき意味を理解していなかった。
人から良い人って?思われたいから 経営しているのかと。
一方、夕花は義父から遠くへ引越しの話(やり直す)を聞いて激しく抵抗したが凄まじい暴力を受ける。
そこに偶然やって来た心也ともう一人のツッパリ生徒が彼女を助け出し電車に乗って遠くへ逃亡劇。お金は父から預かったお歳暮購入代金分しかない。
そして、海へ・・・
母との思い出の海辺。それは家族3人で最後に来た場所だった。
ここで 幸せのクロ-バ-を探す。
きっと 見つかるはず。辺りは暗くなるが夜通し必死に二人は捜したが
どこにも ・・・それは見つから無かった。
落ち込む彼女。自分はこの先もきっと幸せには成れないのだろうと思い込む。
そこで、心也は ハッと想いだし、
彼は亡き母から渡された 大切な形見のクロ-バ-を
そっと彼女に手渡した。
これで 夕花もきっと幸せに成れるから・・・
やがて朝になって、駅ホ-ムで電車を待つ間、
肩を寄せ合って二人は眠る・・・
目を開けたとき、そこには二人の別れが待っていたのだった。
その別れは 彼女の決めた 強い心の表れであったと感じます。
彼の為にも、自分の為にも もう それしか無いことを悟っていた。
やがて 家に戻る 心也。
父へ ”こども食堂を続けてよ・・・”
なぜこの場所が必要なのか 彼が理解した答えだった。
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まぁ こう言う心境に全く触れた事が無い方には
話は刺さらないとは感じますが、
自分ではどうする事も出来ない無力さ、無念さ、永遠の別れを
を知った事のある方は 分かる部分も有ったのではと思います。
ラスト、食堂で注文されるメニュ-と
それを召し上がる 人物。
そのなんとも言えない 記憶を思い起こす優しい表情を見て
自然と頬に暖かいものを感じる事でしょう。きっと。
ご興味ある方は
是非 ご家族揃って
劇場へ どうぞ!!
バター醤油焼うどんで…
気になってた映画だったので鑑賞!
幼いころに母親を亡くした心也と、家に居場所がない夕花
同級生の二人はひょんなことから「ひま部」を結成、孤独だった二人が互いに距離を縮めていく
しかし、ある事件をきっかけに夕花は姿を消してしまう
行き場のない想いを抱えたまま、交わした約束を胸に彼女を待つ心也
突然の別れから30年、明かされる彼女の秘密
その秘密を知った時、あなたもきっと涙するー
というのがあらすじ!
個人的にいい映画だなと思いました!
せつないストーリーがよかったですね〜
心也がずっと夕花を探してる感じでそれを奥さんが嫌とも思ってない感じがすごいと思いました…
嫉妬とかしそうなもんですけどそれがないのがほんとすごいし心が広い
夏休みに家出みたいなのしますがそれが長く続くわけないし心也なりに夕花を守ろうとしてるのせつないしよかったですね
でも警察に保護されるシーンがあるんですど罪を犯したわけじゃないしあんなに心也を強引に止めなくてよくない?って思いました笑
そしてあの父親はどうしようもない…
自分のせいで子どもと別れることになったのにどうやって探したのかわざわざ来て怪我までさせて…
おかげで記憶喪失になるし最悪ですね
でも夕花が施設にいたかどうかわからないけど保護者的な人は探さなかったのか疑問🤔
しかも手紙出してるし住所書いてると思うからいろいろ探す手段ありそうな気がするけど…
そして尾野真千子さんが30年後の夕花を演じてましたね!
帽子で目元が隠れてたところのシーンがあったんですけどもしかしてって思いました笑
バター醤油焼うどんを食べるシーンで記憶を思い出すんですけどわかっててもよかったと思いましたね☺️
バター醤油焼うどん美味しそうでした…笑
記憶なくなってても味は覚えてる感じなんですかね…
味と記憶は繋がってたりしますしそれで思い出したのかも!
みなさんの演技よかったんですけど安田顕さんの演技もほんとよかった!
いいお父さん役が似合う!
素敵でした😊
原作とは設定が違うところがあるみたいでぜひ読んでみたいと思いました!
感動するいい映画をありがとうございました!
思いやりの連鎖
タイトルの回収が非常に丁寧で分かりやすく自然と世界観に没入できた。
社会問題に踏み込んだ仄暗い現実の中に人の温かさや救いを感じる優しい表現。
若者の抱える痛みや相手を想う心、初恋の美しさが瑞々しく表現されている。
不器用だが真っ直ぐな優しさを持つ心也、自分の感情を押し殺し健気に生きる夕花。どちらもイメージにぴったりな役者で、思春期の窮屈さをリアルに感じさせられた。
心也の父親は小説から飛び出してきたと言っても過言ではないくらいハマり役で安定感があった。また大人夕花の焼きうどんのくだりは圧巻。あの場面を見る為に足を運びたくなるほどの演技力。
ラストに向け原作と異なる展開になりヒロインの空白期間や母親の存在が気になる所ではあるが、その設定がタイトルに生きてくるのでそれはそれで味である。
出てくる料理も全て美味そうで◎。
全75件中、21~40件目を表示