おいしくて泣くときのレビュー・感想・評価
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子どもは親を選べない
主に描かれているのは心也と夕花の関係だが、それぞれの家族との関係も描かれている。舞台挨拶で安田顕さんがおっしゃっていた「子どもは親を選べない」という言葉が印象的だったが、本当にその通りで親の様々な事情にある程度左右されながら生きていく子どもたちの思いや強さに心動かされた。心也を演じる長尾謙杜さんの青年の真っ直ぐさがありながら辛いことを経験し諦めや悟りを覚えたような表情、大切なものを見つめる目、素晴らしかった。夕花を演じる當真あみさんもとても良かった。中盤から涙が止まらなかった。映画を観た後に食べたご飯がいつもより美味しく感じて幸せを噛み締めた。ご飯を食べるたびに心の奥底でこの映画を思い出すと思う。
泣きました。
本当によかった。号泣どころじゃないくらい泣いた。なんかね、幸せな一時がある裏には苦しいことも沢山あるのに、それを隠してずっと生きてきた夕花が切なすぎるし、心也の夕花に対する思いがもうダメだった😭夕花がポストに手紙を入れたあと、お父さんが来て殴られて記憶無くすんだけど、そうとは知らずにずっと30年もの間夕花を待ち続けた心也の気持ちを考えると切なすぎる。心也にも夕花にもそれぞれ別の家族が出来てて、なのに夕花に思いを持ってる心也を見ると、心也の奥さんは凄いなってなった。個人的には心也と夕花が上手くいって欲しかった気持ちもあるけどそうならないのが現実だよね、逆に結ばれない方がそれぞれ幸せなこともあるのかな。本当に切ない温まる話だった。
この作品を観て後悔した三つの事。原作を読んでいなかった事、涙を拭くタオルを持って行かなかった事、映画.comで星10個を付けられない事。
この作品を観て最初に思ったことは、「安田顕ってこんなに観客を泣かせる人だったっけ?」という疑問ですが、これは公開初日舞台挨拶中継で伏線が回収できたので問題なしです。
そして主役の長尾謙杜の好演も予想以上でした。元ジャニの役者はどうしてもマイナス評価バイアスがかかって見てしまいますが、それを払拭して30年後の大人になった心也役のディーン・フジオカとイメージをピッタリと合わせているところは、本人の実力もあると思いますが、監督や共演者と息を合わせる能力に長けているんだと感じました。
心也の幼馴染役の當真あみは、病気と家庭内暴力の被害の違いはありますが、「君の膵臓をたべたい」の頃の浜辺美波を彷彿とさせます。役者としての初々しさの中にこれからドンドン伸びていく可能性を醸し出している魅力があります。「かなさんどー」の松田るか、「ラストマイル」の満島ひかりなど、沖縄出身の女優さんには演技に対する基礎力の凄さを感じます。
他には、心也の亡くなったお母さん役の美村里江、ミムラから改名していたのを知りませんでした。これからの出演作をチェックしたくなる好演です。大人になった記憶喪失の夕花を演じた尾野真千子も、たった二日間のロケの中でのラストの重要なシーンを、横尾初喜監督にワンテイクでOKを出させた演技に脱帽です。
疑問に思うことや、不自然に感じることが多すぎて、物語に入り込めない
記憶を失っても、「バター醤油焼きうどん」の味は覚えていたというラストは、タイトルのとおりで、それなりに感動的ではある。
だが、そこに至るまでの経緯に、まったくと言っていいほどリアリティーが感じられず、少しも物語に入り込むことができなかった。
そもそも、道端で倒れて記憶を失っただけで、30年間も音信不通になるものだろうか?
おそらく、少女は、施設か里親の元に身を寄せていたのだろうが、事故があった郵便ポストの周辺を調べれば、すぐに身元が判明するのではないか?ましてや、彼女が持ち歩いていたと思われる「割りばしの袋」には、はっきりと店の名前が書いてあるので、そこから、たやすく、自分が誰かを調べることができたのではないだろうか?
少年と少女の別離のシーンにしても、おそらく、少女が、警察に保護を求めたということなのだろうが、だったら、警察が、彼女に駆け寄ろうとする少年を、押し留めようとする理由が分からない。むしろ、彼に同行を求めて、事情を聴取するというのが、警察の普通の対応なのではないだろうか?
大の男が2人ががりて小柄な少年を取り押さえようとする絵柄の不自然さも含めて、無理やり「好き同士なのに引き離される」状況を作り出したように思えてならず、そうした「わざとらしさ」のせいで、主人公たちの絶叫も、ちっとも心に響かなかった。
他にも、机の落書きなどのイジメの証拠があるのに、どうして先生は何もしないのか?無免許運転で保険に入っていなかったのだとしても、加害者には損害賠償の責任があるのではないか?「今夜は帰らない」と父親に電話した少年は、いったい何をするつもりだったのか?店の外観や内装が昔とは違うのに、どうして修理が完了するまで、「そのこと」を秘密にする必要があったのか?といった具合に、疑問に思うことや、不自然に感じることが、次から次へと後を絶たない。
暴力を振るう父親や、学校のいじめっ子たちがのさばり続け、最後まで彼らに正義の鉄槌が下されなかったところにも、釈然としないものを感じてしまった。
少年と少女の初恋の描写が、とても瑞々しくて魅力的だっただけに、こうした杜撰な脚本と雑な演出のせいで、それが台無しになってしまったのは、残念としか言いようがない。
くり返し観たくなります
長尾謙杜さん、當真あみさんふたりが演じる心也と夕花がほんとうにそこに存在しているようで、ふたりがいつかでも幸せになれるように祈るように観てしまいました。
途中の電車のシーンも大好きです。
また、安田顕さんと美村里江さんが演じる心也の両親の愛情にもグッときます。
原作の改変要素も上手く受け入れやすくなっていて、観終わったあとにちょっと放心してしまうような映画でした。
思ひ出のバター醤油焼きうどん。
子供食堂をやってるカフェレストランMINAMI、15才の頃、離ればなれになってしまった人を未だ気にかける風間心也の現在と過去の話。
父親の代は風間食堂、…その子供食堂を利用する同クラスの家に居場所がなく帰宅部の新井夕花と、サッカーのケガで放課後暇してる心也が“学級新聞”絡みから、たった2人の「ひま部」を結成するが…。
観終えればフライヤーから見るイメージと違ったってのが本音、テーマは“子供食堂”を利用する人、子供虐待を絡めたストーリーのため少し重め。
父親が子供食堂をやってることで偽善者と学校でバカにされ、…「偽善者じゃないか」と父を詰める姿に“偽善なんかじゃないよ”と脳内ツッコミ!
夕花との事、少しずつ成長しながら父がやってる子供食堂の意味、その意味を分かったからこそ、その地で継いだレストランMINAMIと。胸クソ悪い夕花母の再婚相手を絡ませたストーリーで頭を打って記憶飛ぶ…からの店での再会、四つ葉のクローバー、思い出の味で“タイトルの意味”。
好きな子を現状から助けたい、けど若くどうしていいか分からず遠くへ逃げるしか出来ない2人がもどかしい。オヤジから預かってる金あるんだからせめて何か食べたら?!何て思うものの泣けた。
個人的に引っ掛かったのは学生時代の夕花を演じたのは當真あみさん、大人になった夕花を演じたのは尾野真千子さん、…にはう~んだったかな。
世界のどこかで君が笑っていますように
良い涙を流せました
絶対に泣かせようとする強烈な変化球攻め
暖かい気持ちになりました。
大阪での試写会にて一歩お先に観させていただきました。
「涙活」という言葉通り、ほとんどのシーンで泣いていたように思います。
辛いシーンがたくさんあるけど、自分の辛さを抱えながらも大切な人への暖かいやさしさに、胸がいっぱいになりました。
誰かが誰かを大切に想う気持ちが連鎖しているような、あたたかい気持ちになりました。
明日からの全国公開、本当にうれしいです!
何度も足を運んで観たいと思える作品に出会えて幸せです。
いつの間にか涙が溢れていました
様々な情景に涙
たくさんの愛が詰まった素敵な作品です🍀
凄くいい!感動モノでした。
Uru主題歌なんだからこういう系だよね!
それがハマる不幸話しからの感動映画でした。
最後泣いてる女性も多かった。
色々予告で意味深だった場面が次々と解明されてスッキリ。
偽善じゃないけど良い事してる話しと、トコトン不幸な一面と、健気に生きようとしたポジティブと。
生きていたら良い事ありますか?
インパクトあったなー。
少しはあります!って言いそうになった。
余談
あの少女からのネクスト役は尾野真千子じゃないなー(笑)
もっと透明感ある弱そうで可愛いキャラの大人キャストいなかったのかな?
「おいしくて泣くとき」というタイトルがダイレクトに届いた🍀
森沢明夫さんの原作本の映画化
映画では原作を広げ、よりドラマティックに描かれているけれど決して原作の静かであたたかな雰囲気を壊すこと無く物語が紡がれていました
森沢明夫さんが鑑賞して涙したというのも納得です
まずはキャスティングにこの映画の良さが詰め込まれていたように思います
長尾謙杜さん當真あみさんそれぞれの表情や目の演技に魅了されますが、それに加え本来2人が持っているであろう人としての優しさや芯の強さ、若さゆえの葛藤などが心也と夕花にピタリと当てはまっている様に感じました
主演の長尾謙杜さんは特に作品ごとにまるで違う質感を纏っている事に驚きます
アイドルとしての活動の引き出しの多さか、天性の物か努力による物なのか…これからもたくさんの作品の出演が楽しみな俳優さんです
親として大きな愛を伝えてくれる安田顕さん
息子を想う気持ちと成長に寄り添うことができない母親の寂しさを伝える三村里江さんの演技も圧巻でした…同じ母親として胸にくるものがありました
30年後の心也、ディーンフジオカさんには心也がこの道を信じて生きてきた人生の説得力を感じました、ディーンさん自身がご自分の人生をしっかり歩まれてきたからこそでしょう
映像の美しさに加え劇中の音楽もピアノや弦楽器の調べが上品で印象的、純粋な2人の気持ちがより伝わりました
主題歌Uruさんの「フィラメント」の歌詞に当てはまるようなシーンがお気に入りです
夕花の家に帰りたくない心也を呼び止めたい頼りたいけれど…そこまで発展していない2人の関係性を感じ、遠のく心也の背中に胸が締めつけられました
様々な角度から感動をもらえる映画です
公開されるとまた純粋に作品を楽しみに行こうと思っています!大きめのハンカチを忘れずに…
大切な人を想う愛の温かさに感動しました。
3/4完成披露試写会で鑑賞しました。
15歳の2人が複雑な家庭環境だったり、クラスメートから理不尽に傷付けられても健気に生きる姿に心が痛くなる一方で、大切な誰かを思う愛情の温かさに心打たれました。
舞台挨拶で主演の長尾謙杜くんが
「切なさの中にも愛が詰まった作品」
と言っていた通り、心也くんが夕花ちゃんを守りたいと思う愛。
お父さんが心也くんを信じて見守る愛。
30年経ってしまったけどそれぞれの愛が集結して奇跡が生まれた時の感動に涙が止まりませんでした。
別の見所としてお互いの気持ちが少しずつ近付いていく場面描写も印象的でした。
(図書館、学校からの帰り道の雨、逃避行等)
2人の感情と映像の美しさが重なり合う事で、2人の透明感と純粋さがより際立って描かれてるように思いました。
主題歌のUruさんの「フィラメント」がこの作品の世界観、そして歌詞と物語が重なりエンドロールでも泣けます。
原作未読でも感動する作品です。
上映後すぐにまた観たいと思いました。
映画公式の期待&投稿キャンペーン
「#おいし泣きで涙活」
の通り、涙活をしたい人にもお勧めです。
公開したら何度でも映画館に足を運ぼうと思います。
気付けば涙が溢れているような温かい作品
試写会に当選し、ひと足お先に鑑賞させていただきました。
原作を読んだときにも泣き、今回原作者の方も完成した映画を観て涙されたということでとっても期待していましたが!その期待以上に泣ける作品でした。
高校生のピュアな恋心や親子の愛が温かく描かれる一方で、虐待や子どもの貧困、いじめなどといった社会問題にも切り込み、鑑賞後に心に残るなにかがある作品でした。でも決していやらしい重さはなく、今自分が生きている世界のどこかで実際に起こっていることであると認識させる、長尾さんや當真さんの演技力がとても素晴らしかったです。
Uruさん書き下ろしの主題歌もぴったりでした。
この作品に出会えてよかったです。本公開されたらまた観にいきたいと思います。
何度も大切に観たくなる作品でした
試写会で公開より一足先に鑑賞させていただきました。
予告で見たときは一途な青春ラブストーリーなのかと思っていましたが、社会的で、考えさせられる作品だなと思いました。
胸がキュッと苦しく、観ながらつらい気持ちになる場面もありますが、恋愛、友情、家族の愛に溢れてて、じんわりと心が満たされていく感じがしました。
ただ切なくて感動させられるだけじゃない、人生のこと、大切な人のこと、自分が社会でなにかできることはなんだろう、そんなたくさんのことを考えさせられる作品でした…
映像も彩度が高く、みずみずしくて、青春の眩しさもあり、長尾謙杜さんや當真あみさんのまっすぐな若さがきらめいているなと感じました。
観終わったあとは心がぽかぽかとあったかくなって、大切な人に勧めたくなる、大切な人と一緒にまた観たくなる、そんな作品です。
公開されたらまた観に行きたいと思います。
それぞれの愛を感じる作品でした
原作を読んでから鑑賞。
監督自身も言っていたように、原作と結末が異なり、少し急展開な部分があるのが気になりますが、120分以内に収めると仕方ないのかな…と。
予告にもある心也と夕花が離ればなれになるシーンの「俺たち絶対また会える!約束するから!」という長尾謙杜さんの演技がとても素敵で、気付いたら涙がこぼれていました。
それぞれ孤独を感じている心也と夕花が、お互いのことを居場所だと感じる気持ちの他、家族の愛も描かれており、自分自身と重ねて観るシーンもありました。
そして安田顕さんと尾野真千子さんの演技はやはり圧巻。安田さんは原作でイメージしていた大きく包み込んでくれる父親という印象とドンピシャで、心也と2人で話すシーンは、少しピリッとした空気感が伝わってきました。
劇伴の主張が強めで、少し演技の邪魔をしている気がしましたが、それでも涙なしには観られない作品でした。
全380件中、341~360件目を表示



