「透明感のある優しい映画」おいしくて泣くとき くーちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
透明感のある優しい映画
2時間弱の中で魅せるのが映画なので、原作とは少し違ったラストでしたが、根底にある社会問題の暗さや厳しさを、主演、助演の若い2人の青い透明感が、美しい映像で包み込んでくれる映画でした。
「おいしくて泣く」のは、ラストだけでなく、映画全体に、小さな優しい「おいしくて泣くとき」が散りばめられていた、と感じています。
主演の長尾くん、この手の映画では、一度観ただけでは印象が薄いように感じる方もいらっしゃるかもしれないのですが、初主演の「HOMESTAY」でも、今回の「おいし泣き」でも、彼は真や心也として映画の中に存在し、アクションよりも表情や眼で感情を艶やかに表現するので、ちゃんと役の印象が残ります。
また1作前の「室町無頼」では、役の成長過程の変化にスタントなしのアクションが加わり、底力も魅せてくれました。
静も動も主演も助演もこなせる役者なので、これからの注目の1人ではないでしょうか。
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