「やらぬ善よりやる偽善(本来の意味はちょっと違うけど)」おいしくて泣くとき 邦画好きさんの映画レビュー(感想・評価)
やらぬ善よりやる偽善(本来の意味はちょっと違うけど)
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松竹お得意の青春ラブコメとは一線を画した社会問題を取り上げた作品でした。予告編で得た情報だけで、こんなハードな内容だとは思いもよりませんでした。
物語の始まりは30年前とのことなので、あの頃「こども食堂」などはもちろんどこにもなかったですし、2010年代になって全国に広がりだしましたが、2024年に1万箇所を超えたそうです。
現状では色んなパターンがある(無料や有料、週一や月一)ので、それぞれの地域の特性や活動する個人や団体などによって全く違うのも事実です。 「食育」や子どもの居場所のための「こども食堂」は続けていくことがなかなか困難ですが、この映画の舞台となる30年前ならば「偽善」などという言葉やその利用者に対する差別もあったかもしれません。
現在では「生活保護受給者」に対する差別はネットの上ではまかり通っているようですが。
何も行動を起こさない自称善人よりも、それがたとえ売名行為であり自己満足であったとしても身を削って(もしくはお金を使って)ボランティア活動などを行う方が仮に他人に偽善者と呼ばれたとしても尊いことだと思います。
この作品の真の主人公は安田顕演じる食堂の親父だと思います。
しかし、ここのところ(35年目のラブレターも)安田顕は「ええもん役」が続きますね。
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