劇場公開日 2025年4月4日

「食は幸せの源。不幸を昇華!?」おいしくて泣くとき 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5食は幸せの源。不幸を昇華!?

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

青春映画の秀作だと思いました。主人公の心也(長尾謙杜→ディーン・フジオカ)とヒロインの夕花(當真あみ→尾野真千子)の高校一年生の時代と、30年後の時代を行ったり来たりする素敵で感動的な物語でした。心也は愛する母親を無くして、孤独感を味わうスポーツ少年。夕花はヤクザな父親に虐げられる日々を送る美少女です。この二人が織りなすやりとりは、繊細で幼くて純粋で美しいです。帰り道で別れる時の『また明日』と言うさりげない言霊が、今でも脳裏に響いているような気がします。私が考えるこの作品のテーマは、約束は守れない時もあるが、必ず良い方向で実を結ぶということです。心也は二人で逃避行していた時に、夕花をその時点では結局助けることできませんでした。しかし、心也と出会ったことが、その後の夕花の人生を支えたことは間違いがありません(その後30年会わないなんて泣)。それから、食べることは、不幸の反対側にあるものだということでしょうか?(心也の父親役の安田顕が彼のためにいつもサッと料理を作るシーンが秀逸。もちろん夕花も安田顕の料理を食べてます)。さらには人生は前を向いて歩いていけば、必ず幸せという光明を得られるということでしょうか?別れてから30年も経ってしまったが、心也が作るバター醤油焼きうどんを食べて、記憶障害でありながら過去を思い出した時、夕花の脳の中は、きっと感謝で満たされたのではないかと想像します。ラストの向き合った二人の交わした笑顔が、全ての不幸に思えたことも見事に昇華していて感涙でした!
追記 ただ、勝手な願望ですが、30年たってもう一度愛を育む状況でないことが辛い?(どちらも家庭持ち?)と思ったのは私だけでしょうか笑。

三輪
三輪さんのコメント
2025年4月15日

本当にそうです。

ありがとうございます♪

三輪
ratienさんのコメント
2025年4月15日

三輪さん、同感です。
自分も「追記」の部分が気になって、素直に良かったとは言えませんでした。

ratien
三輪さんのコメント
2025年4月9日

良いですね。

それだけ器が大きいと言えますよ。

立派です^_^

三輪
トミーさんのコメント
2025年4月9日

共感ありがとうございます。
幸せとは結ばれる事だけじゃない、のが自分にはしっくり来ました。昔好きだった人が幸せそうだったら、自分も少しは幸せ。

トミー
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