「思いやりの連鎖」おいしくて泣くとき こんそめさんの映画レビュー(感想・評価)
思いやりの連鎖
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タイトルの回収が非常に丁寧で分かりやすく自然と世界観に没入できた。
社会問題に踏み込んだ仄暗い現実の中に人の温かさや救いを感じる優しい表現。
若者の抱える痛みや相手を想う心、初恋の美しさが瑞々しく表現されている。
不器用だが真っ直ぐな優しさを持つ心也、自分の感情を押し殺し健気に生きる夕花。どちらもイメージにぴったりな役者で、思春期の窮屈さをリアルに感じさせられた。
心也の父親は小説から飛び出してきたと言っても過言ではないくらいハマり役で安定感があった。また大人夕花の焼きうどんのくだりは圧巻。あの場面を見る為に足を運びたくなるほどの演技力。
ラストに向け原作と異なる展開になりヒロインの空白期間や母親の存在が気になる所ではあるが、その設定がタイトルに生きてくるのでそれはそれで味である。
出てくる料理も全て美味そうで◎。
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