「舞台挨拶ライブビューイング付上映回を鑑賞」おいしくて泣くとき tottoさんの映画レビュー(感想・評価)
舞台挨拶ライブビューイング付上映回を鑑賞
安田顕さん目当てで原作未読のまま観に行きました。
ぐずぐず鼻を啜るレベルで泣きながら観終えてから、原作も電子書籍を購入して読了。
以下、映画と原作小説見比べての感想です。
・安田さん演じる町のちいさな食堂を営みながらまだそんな言葉がなかったころの子ども食堂に取り組んでいるお父さんが、ほんと包容力に満ちててかっこよくって…!
映画では出てこないんですけど、原作小説で夕夏が言ってる「ヒーロー」そのものでした。
息子の心也の話を聴くのに、あえて背中向けてビール呷ったり、調理場で調理台に凭れてたりして、正対するのでなくあえて距離を置いてでも聴く姿勢なことをちゃんと伝えてくる場面での佇まいとか表情とか、夕夏と逃避行中の心也と電話で話すときの声色とか。
映画初見でも優しさにあふれていて素晴らしいと感じたんですけど、後から原作読んでみたら本から抜け出してきたみたいにそのものな存在感で、改めて感動してしまいました。
・原作の改変については、上映時間2時間の縛りの中で、年若い視聴者の納得を得ようという努力なのはよくわかるんですが…義父の暴力を受けて記憶喪失になってました、はさすがに飛躍が過ぎて、現代パートの流れがピンボケになる感じで残念だな、と。
夕夏が自分で警察を呼ぶというくだりは、現代的で悪くないと思いましたが。
・夕夏役の當間さんは、プロモーションの画像とかではあまりぴんときてなかったんですけど、映画館で見るとすごくかわいくってびっくりしました。
どこにも寄る辺がない、中学生のままならなさがよく出ていて、むしろ夕夏が主人公なのでは?と思ってたので、原作読んで、複数者視点で納得しました。
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