「食べて泣くタイミングが遅い(笑)。」おいしくて泣くとき やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
食べて泣くタイミングが遅い(笑)。
貧しい家庭の子供には無料で食事を提供してくれる食堂を営んでいる父を持つ高校生の心也は、サッカー選手としては致命的なケガで部活に出れずに無気力に過ごしていました。また、複雑な家庭環境、かつ貧困の中で弟の世話もしなければならない同級生の夕花は、自身の居場所がありません。
部活をしてない二人はクラスで学級新聞を作る委員に推薦されてしまい、「ひま部」として活動をはじめるんですが・・・というお話です。
こういう最初から不幸を背負い込んだみたいな主人公は実は苦手で・・・と前置きしておきます(笑)。
この二人、高校生活ではお互い理不尽な理由でいじめに遭うんですけど、共通の対処方法として無闇にイジメっ子に反発したりせず、かといって親や先生含めた大人を頼るわけでもなく・・・ただひたすらじっと口を噤んで耐え忍んでいるんですよね。これについて全く共感できませんでした!
特に机の落書きへの消極的対応には閉口してしまいました。イジメ(られ)経験者の私から言わせれば悪手以外の何物でもないです!
自分はいいとして、彼女が酷い仕打ち受けた時くらい捨身で立ち向かえよ!・・・って思いましたよ。
心也について、いざという時は自分を犠牲にして他者を守ろうとするような覚悟なんてない人間だろう・・・と序盤で印象付いてしまいました。まだ高校生だかとか関係ないんですよ、出来る男は小学生だって体を張りますから。
最後の逃避行も夕花に対する最低限の気遣いできてたら、途中で食料品などを買い込む行動は当然するし、食事の時間は積極的にとりますよ。なぜ出来ないのか、そしてしないのか本当に謎です。
例えば、途中コンビニで買った焼きそばパンでもなんでも良いので、それ食べて泣いて、早めに題名の回収をしときましょうよ(笑)。
とはいえ、最後のシーンは純愛がとても美しく、演技も素晴らしくて泣けましたね。ここだけはかなり良かったです。
では。
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