「この作品を観て後悔した三つの事。原作を読んでいなかった事、涙を拭くタオルを持って行かなかった事、映画.comで星10個を付けられない事。」おいしくて泣くとき おつろくさんの映画レビュー(感想・評価)
この作品を観て後悔した三つの事。原作を読んでいなかった事、涙を拭くタオルを持って行かなかった事、映画.comで星10個を付けられない事。
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この作品を観て最初に思ったことは、「安田顕ってこんなに観客を泣かせる人だったっけ?」という疑問ですが、これは公開初日舞台挨拶中継で伏線が回収できたので問題なしです。
そして主役の長尾謙杜の好演も予想以上でした。元ジャニの役者はどうしてもマイナス評価バイアスがかかって見てしまいますが、それを払拭して30年後の大人になった心也役のディーン・フジオカとイメージをピッタリと合わせているところは、本人の実力もあると思いますが、監督や共演者と息を合わせる能力に長けているんだと感じました。
心也の幼馴染役の當真あみは、病気と家庭内暴力の被害の違いはありますが、「君の膵臓をたべたい」の頃の浜辺美波を彷彿とさせます。役者としての初々しさの中にこれからドンドン伸びていく可能性を醸し出している魅力があります。「かなさんどー」の松田るか、「ラストマイル」の満島ひかりなど、沖縄出身の女優さんには演技に対する基礎力の凄さを感じます。
他には、心也の亡くなったお母さん役の美村里江、ミムラから改名していたのを知りませんでした。これからの出演作をチェックしたくなる好演です。大人になった記憶喪失の夕花を演じた尾野真千子も、たった二日間のロケの中でのラストの重要なシーンを、横尾初喜監督にワンテイクでOKを出させた演技に脱帽です。
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