「思春期の高校生男女を夏の陽ざし(光)がノスタルジックに包み込む」おいしくて泣くとき 和田隆さんの映画レビュー(感想・評価)
思春期の高校生男女を夏の陽ざし(光)がノスタルジックに包み込む
長尾謙杜さんが演じる高校生の心也と當真あみさん演じる幼馴染で同級生の夕花。“ひま部”を結成し、一緒に下校するようになった2人を、夏休み前の夏の陽ざし(光)が包み込みます。
会話は多くなくてもともに歩き、坂を上り下って帰る思春期の2人が、「また明日ね」とわかれるまでの、あの時限りの尊い時間と世界を長尾初喜監督はノスタルジックに見つめます。
夏休みに入り、ある事件をきっかけに、2人だけで逃避行の旅に出ますが、行き着いた先は夏の陽ざしに輝く青い海。
夕花は弾けるような笑顔ではしゃいで見せますが、これ以上先へは行けない、自分が抱える秘密からは逃げられないことを悟り、心也は高校生のまだ何者でもない自分の無力さを翌朝思い知らされることになります。
夕花の秘密とともに“おいしくて泣くとき”の意味が明らされる時、一途で純粋な想いが起こす奇跡を目撃することになるでしょう。
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