「それぞれの愛を感じる作品でした」おいしくて泣くとき みそさんの映画レビュー(感想・評価)
それぞれの愛を感じる作品でした
原作を読んでから鑑賞。
監督自身も言っていたように、原作と結末が異なり、少し急展開な部分があるのが気になりますが、120分以内に収めると仕方ないのかな…と。
予告にもある心也と夕花が離ればなれになるシーンの「俺たち絶対また会える!約束するから!」という長尾謙杜さんの演技がとても素敵で、気付いたら涙がこぼれていました。
それぞれ孤独を感じている心也と夕花が、お互いのことを居場所だと感じる気持ちの他、家族の愛も描かれており、自分自身と重ねて観るシーンもありました。
そして安田顕さんと尾野真千子さんの演技はやはり圧巻。安田さんは原作でイメージしていた大きく包み込んでくれる父親という印象とドンピシャで、心也と2人で話すシーンは、少しピリッとした空気感が伝わってきました。
劇伴の主張が強めで、少し演技の邪魔をしている気がしましたが、それでも涙なしには観られない作品でした。
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