新幹線大爆破のレビュー・感想・評価
全71件中、41~60件目を表示
「新幹線大爆破」2025→1975→2025鑑賞の法則
「新幹線大爆破」めちゃ面白い!!
エンタメ映画として2025年最高傑作だ。
細かい事は気にせずに一気に楽しんでほしい。
鑑賞方法として、「新幹線大爆破」1975年版をまだ観ていない人は、先にネトフリ版を前情報なしで観て楽しんだ方が良い。その後に1975年版、それを踏まえて、再度ネトフリ版を観ると良い。
【ネタバレ注意】
なぜなら1975年版でのあるシーンのセリフが、ネトフリ版「新幹線大爆破」で実現してしまうからだ。どうやったら乗客が助かるかのワクワク・ドキドキ感を純粋に楽しみたいなら、間違いなくネトフリ版を先に見るべし。
1975年版は、リアルタイムで映画館で観たが新幹線が爆破されてしまうという奇想天外な内容と当時、東映の看板スターであった高倉健と「ザ・ガードマン」など大映テレビドラマで人気だった宇津井健の“W健さんの共演・対決“が大いに話題になった。まあ50年前の作品なのでかなり内容を忘れてしまってはいたが。あらためて観ての発見としては、若い頃の北大路欣也や多岐川裕美、志穂美悦子がちょっとした役で出ていたり、犯人役のひとりでキーマンになる山本圭と、のちに「北の国から」で共演する事になる田中邦衛が山本の父親役で出ていたり(二人の共演シーンはなかった)、黒沢映画でもおなじみ名優志村喬が国鉄総裁役で出ていたりと思わずニンマリしてしまうシーンの連続であった。超豪華キャストや当時の国鉄の協力なしでの独自の撮影は、東映の本気度を感じさせる作品だった。ただ当時から強烈に覚えていたのは、大ピンチの運転手役の千葉真一の危機を救うために、救済車両の新幹線運転手役で千葉真一の実弟の矢吹二郎(当時は千葉治郎の芸名)で出演していた事だ。
なおネトフリ版「新幹線大爆破」は、草なぎ剛や斎藤工、「地面師たち」でもインパクトある演技で光っていたピエール瀧、松尾諭、岸谷健司など演技のうまい俳優が集まったのは良かった。ちなみに現在の新幹線の運転手はコンピューター制御なので一名だそう。ひとりでもドアップに耐えられる のん の大抜擢は、可愛いさと存在感、演技力のうまさが相まって大正解だろう。また鼻持ちならない権力剥き出しの内閣総理大臣補佐官の佐々木役を演じた田村健太郎もいい味を出していた。ただ背丈・雰囲気が二宮和也風だったので、最初は二宮和也にオファーを出していてスケジュールが合わずに実現しなかった?と勘繰ってしまうのは自分だけか。
また俳優名はわからなかったが、①白髪かつダンディな雰囲気で新幹線統括本部長吉村役の方、②斎藤工演じる笠置総括司令長を支えた女性の新幹線運輸車両部マネージャー役の方、③最初に爆弾が仕掛けられた事をのんに伝えてキレられた若手の輸送司令員(盛岡台担当)永野役の3名は、個性と存在感を感じさせてくれたので今後の活躍が大変楽しみだ。名前をご存知の方はぜひ教えてほしい。樋口監督は、まだ無名の俳優にスポットを当ててピックアップさせる手腕はさすがだ。
またこのタイプの超大作は、メインから傍まで有名な演者さんで固めてオールスター集結にしてしまうきらいがあるが、それだと気が散って、物語に集中・没頭できなくなるので、この面子でちょうど良い作品だったと思う。
面白かったけど微妙な配信向け作品
個人的に樋口監督は大好きです。
なので「シン・ゴジラ」っぽい日本社会あるあるなみなぎる連帯使命感とか爆破シーンとかはワクワクしながら見れました。
が、無理やり詰め込んだ感しかないYouTuberとか要らなくね?生徒がクラウドファンディングすればいいし、むしろその方がリアリティありそう。
犯人もストーリーとしては良いけどリアリティなさ過ぎ。二人でどうやってやるね!?ってところらへんから消化試合になってしまってとても残念。
最終的に何を目指してたのかな?
「シン・ゴジラ」みたいなシリアスな方向でまとめとけば良かったのにと個人的には思うけど、スポンサーとかの移行とか登場人物もそれなりにいるし大人の事情ってやつなのかな?と思ってしまいました。
好き嫌い分かれる作品
ほんとタイトルのとおり。これは好き嫌い分かれるね。
私は比較的に、ドキドキはらはらが苦手で、前半ずっと息が詰まるように見ていたのだけれど。
犯人は想像通りすぎて、もう少しわかりにくくしてほしかったかも笑
一人だけ落ち着きあるし、SOS押すときに「もうこの人が犯人だな」ってわかってしまったから。
あとは、電話かかってくるとき、どこから電話してた?っていう疑問も出てくるし、それならビックアップされてない、「お前誰??」みたいな人を犯人にしたほうが良かったっていう意見もわかるけど。
でも犯人さんはとにかく芝居上手いなぁって思った。
ああいう説明系とか犯人っていうところ、前半と後半の顔の使い分けが恐ろしい笑
この人すげぇって思った。
あと、細田佳央太くん演じる役(ごめんなさい、役名わからない笑)、もう死んでますやん!!!っていう。あれで生きてるはさすがにおかしすぎるよ。って思った。
首締めるところも首絞めてるように見えなかったからもっと強く締めてる感じほしかったかも。もっと苦しんでてほしかったかも。
そして鉄道ヲタクは面白いと思うんだけどほとんど何言ってるかわからなくて、でもそこが面白かったけど笑
こんなに大変なんだっていう。しかもこんな風にぶつからないようにできるんだ、とか。
最後もなんで車掌さん方、警察にお話聞かれたりしていないのか?なぜ一人?そしてなぜマックの袋持ってる!?どこでそれ知ったの!?っていう少し謎い部分が多くて、もう少しそこにつながるシーンが欲しかったかも。
でも、映画館で絶対ポップコーン食べないと見れない私が、家で何も食べず飲み物も飲まず見た作品なんてほとんどないから、それくらいいっき見できる作品ではあると思う。でも共犯者がもっと強い人でいてほしかったよーー。
鉄オタのための映画
面白いと言えば面白いんだけれど、メインが新幹線や鉄道に関しての
情報をひたすら書き込むということの方に力が入っており物語がだいぶお粗末な感じだったかな。
新幹線が100キロ以下になると爆発等のはスピードでもあったけど、規模が大きい分こちらの方が危機感が煽られる感じは高かった。せっかく面白くなるお膳立ては揃ってたのにそれを活かす展開はなかったし、演出もテンポも悪かった。
いや面白かったんだけど残念だなと。
前半新幹線後方を切り離すシーンは最初の山場だしあそこはもっと盛り上げるべきだったと思う。個人的にはワイヤーが切れて誰かに当たって落ちちゃうとかハシゴが揺れて草彅くんが落ちそうになるとか相当パニックになると思って見ていたけどなんと90%の人が助かるという、パニック映画にはあり得ない展開に💦
その後はほとんど大きな事件もなくそのままパニックシーンは最終まで突入。
あとは管制室?での作戦と政府高官のとの攻防になるんだけどもっとバチバチでやるべきなのに何とも嫌なやつなんだかかいいやつなんだか中途半端にツンデレでちょっとインパクトなかったな。
また人間の書き込みが薄っぺらく主人公の草彅くんの活躍が全然なかったのもだいぶ盛り下げの原因ではないかなと。しかも草彅くんが思いの外演技が下手でちょっと白けた。
特に気になったのは犯人の動機。子供があそこまでやるには相当な心の傷があるはずで、
それがほとんど描かれずセリフだけで終わってしまっている。意外性よりえー、流石に無理でしょという思いが強い。もちろん主犯はいる訳だけど動機あれだと行動するには弱すぎると思った。
要潤の役所とかいいと思うんだけど尾野真千子のようにわざわざ政治家が乗り合わせているのなら、無能であれ有能であれもう少し現場に影響を与えてもいいと思う。そういうキャラが各々立ち回りがうま回ってなかったと思う。
管制室の斎藤工と現場の草彅くんの事件は会議室で起きてるんじゃない現場で起きてるんだ!くらいのやり取りがあった方が盛り上がったんじゃないかな。
もしかしたらドラマにして6話くらいでキャラの書き込みをした方が良かったかもね。
なので好きな設定だったのに活かし切れてなくて何ともぐちぐち書いてしまった。
まあいつものことだけどさ。
ネトフリだけじゃもったいない!映画館で観たかった!
これは日本でしか生み出せない作品。予告を見たときに「おもしろそうだな」と思い、公開を楽しみにしていました。正直、「どうなんだろう?」って不安もあったんですけど、期待以上におもしろかったです。ゾンビとか、海外の模倣はもういいから、こういう作品でいいんだよ、こういうので。それに、斎藤工ってめちゃくちゃかっこいいんですね。どんな状況でも的確な指示を出せるリーダーで、その指示を受けて最後まで奮闘する職員たちには本当に痺れました。「爆発物がある」というアナウンスがあったときの、ああいう場面での乗客たちの自分勝手な行動とか、誰も求めてない責任感を振りかざす人間、SNSで拡散しまくる感じも、今っぽかったです。乗客・乗員を救うために繰り広げられる対策が、どこまでリアルで、どこまで演出なのかはわからないけれど、(プラレールとかNゲージとか、使うわけないですよね?)でも私としてはすごくおもしろくて、最後まで興奮しっぱなしでした。これがネトフリで見られるの、ありがたい。でも、映画館でも見てみたかったかも!自分が日々利用している新幹線は、多くの職員たちの「安全を守る」というプライドで支えられているんだなと、改めて思ったので、そういう意味でも見てよかったです。運転士として最後までやり遂げて、全員を無事に導いたのんちゃん、本当にかっこよかった!
IMAXでもう一度観たい!
時速100キロ以下になると爆発する爆弾を仕掛けられ走り続けるしかない新幹線。
犯人の要求は1000億円。人質は乗員乗客全員。政府はテロリストには屈しないと要求拒否。しかし地方の列車がみせしめに爆破される。
車内ではパニックを起こした乗客が車掌室に詰め寄り、客同士のトラブルも勃発。
この絶対絶命の窮地を切り抜けることができるのか…
JR全面協力による大迫力の走行シーンやリアルな指令室。新幹線を止めないように頻繁な路線の切り替えで走行を続けるが終点に到達すれば止めるしかない。複雑な運行表を前に指令室の職員が知恵を絞る場面は、普段みることがない裏側を覗きみる楽しさとワクワクがあった。
犯人の設定と犯行動機に凝りすぎた感はあるものの、全編をつらぬくサスペンス要素の他に、終始顧客に寄り添う車掌(草薙剛)や政府と対峙する指令官(斎藤工)など胸熱シーンもバランスよくあって、共感しながら事件の解決を願いました。
IMAXで観たい万人が楽しめるエンタメ映画です。
追伸
のんちゃんのキリッとした車掌姿、素敵でした😊
犯人への評価は見る人によって変わりそう
シン・ゴジラの現場感やチーム感が好きだったのでこの作品もすごく楽しめました。
ただ、シンゴジの時も感じた登場人物の「駒」っぽさは今回もありますし、モブの表現や動きも画一的だなあという感想はあります。
その中でも私が人間性が感じられたのが犯人の2人。
特に女子高生の方。
これを「あり得ない」とか「動機が薄い」と言う意見がありますが、女性視点で見れば充分納得出来る動機であり、「そんなことで?」とか「あんなこと女子高生に出来るわけがない」という(おそらく男性からの)感想こそ、彼女の抱える闇と地続きだと思いました。
「せめてオスなら」
↑これ、ネットのミサンドリスト(一部のツイフェミと呼ばれる人達)がよく言う男性への蔑称ですよね。
これを知ってるか知らないかでも意見が変わるかも。
あの界隈を見てると、彼女達が抱える憎悪はまず父親が発端であることが多いように思えます。
なので犯人の彼女の憎悪は間違いなく父親だけでなく世の中の男性にも向けられているし、おそらくあまり主体性が無く男性達に翻弄されている(ように見える)女性教師にも向けられていると思います。
「嘘の普通を壊す」というのはそういう男性中心の家父長制社会に対して、「自分が、自分や周りに嘘をついてうまく回るように取り繕ってあげてきたこと」を許容する限界が来たのではないかと。
ここは男性にも怒らずにどうかご理解していただきたいのですが、女性は波風を立てずに平穏に暮らすために、ニコニコして自分や周りに嘘を付いて生きていることが多いのです。
だから女性の笑顔は好意の証でも健やかに生きている証でもありません。
(わかりやすく説明するために過度に一般化しています)
そして女性の被害は訴えても矮小化されがちですから、そうなるとそういう男性が作り上げてきた社会構造、ひいては世の中そのものを憎むようになってもおかしくありません。
「犯人の動機が薄い。理解できない」というレビューがチラホラ見られる世の中だってことが、つまりは派手に新幹線を爆発させること、もしくは自分の死を望んだ彼女の動機なんだと思いました。
これが9年間上司に尊厳を奪われ続けたサラリーマンが起こしたテロならどうでしたでしょうか。
こういった、「被害を訴えてもかなわない苦しさゆえに社会を憎む」というのはSNSを嗜む現代女性の少なくない人達が抱えてる心の闇だと思います。
そういう意味で、今話題の「アドレセンス」の逆バージョンとも思いました。
だから女性である先生ではなく、男性である草彅くんの優しさに触れて一瞬感情が壊れてしまったのではないでしょうかね。
女子高生がそんなこと出来ない、っていう意見に対しては、チラッと見ただけで正しいかちょっと自信ないですが、「⚪︎⚪︎工科大附属高校」ってホワイトボードに書いてあった気がしますので、それなりに理系知識がある上で古賀にも指導されたのはありそうです。
「男嫌いなのに男(古賀)と打ち解けて利用されるのか?」というツッコミもあるかもしれませんが、彼女は逆に利用したつもりかもしれません。
で、古賀ですが、非常に優しく、穏やかそうな演技でしたね。
昭和だったら犯罪者の息子は家に落書きされるとかいじめを受けるとかとんでもない差別を受け、苦労してきたことだと思います。
75年だともう新左翼なんかの運動も下火でシンパも少なくなってたんじゃないでしょうか。
私は生まれてないので想像ですが。
ですが、古賀にとっては良い父親だったんだろうな、とも感じさせられます。
でなければ爆破テロ犯の息子と蔑まれてわざわざ発破の会社に勤めますか?
嫌いな父親の復讐も考えないと思います。
だから英雄と祭り上げられた警察官が本当は娘を虐待し傅かせる(「せめてオスなら」との言葉からもしかしたら性的虐待もあるかも)最低の父親であることを知った彼は、心底彼女に同情したはずです。
可哀想な女子高生を利用して復讐した、というのは表面的にはそう見えるかもしれないけど、あくまでも私は2人の意志が一致した上でそれぞれが主体的に行ったものだと思いました。
優しく穏やかそうに見えるのが、世間から白い目で見られてきた彼が生き延びるために身につけた「嘘」なら、彼もその過去を壊したかったのかもしれません。
ただ古賀はもしかしたら、やがて犯人が発覚したときに「可哀想な女子高生を自分が利用した」というシナリオにすれば彼女をかばえると思っていたかも。
そんなわけでJRや政府警察側があくまでもプロフェッショナルな仕事人として描かれているなら、犯人側は人間として描かれてるな、と思った作品でした。
これ旧作も割とそんな感じでしたね。
つらつら変に考察を書きましたが、ハラハラ退屈せずに時間を忘れて観られるだけでも充分良い作品だと思いました。
ムム
本作を先に見て、旧作への言及があったため続けて旧作を鑑賞。結果全く異なる種類の映画でした。
本作については、役者や撮影、特撮に実物の駅や施設など、十分な予算が結実していることを確認できた。しかしストーリー主義のおいらにすれば、お金をかけずに解決できたはずの脚本の穴が気になり、草彅剛、のん、斎藤工らの熱演や絵作りの努力がもったいないと感じた結論。
メインストーリーは時間サスペンスを主体にしていたが、主に動機や手段などの犯行面が弱いのと、後半少人数になってからの展開が残念だった。親父は概ね70歳で子供は高校生?なんにせよ私怨の復讐に列車テロは釣り合わない。残されたものたちを救うためにもう一回並走させられない理由や、出血多量の重傷患者をほぼ放置している理由はなんらかを劇中で言及すべきだったと思う。
いずれにしても、本の段階で埋められた穴だと思われ、Netflixなればこそ埋める期待を持ってしまった。
あと前半、当方は先にこれを見たから普通にドキドキしていたが、1975年の事件があった世界線なら故障している先行車輌を反対車線でかわすとかは新発想じゃなかったのね。
センスなし
多分、監督のセンスが悪い(古い)のだと思います。脚本・撮影・編集、全てにおいて中途半端で、全くハラハラできなかったです。JR東日本の全面協力を取り付けたのは評価できますが、そのせいで忖度があったような気がしてなりません。藤井さん、あれだけドボドボ出血してたら助からんでしょう(笑)。のんさんの見せ場が皆無なのが最も残念でしたが、それ以外にも森達也さんやピエール瀧さんのキャスティング意図も不明だったし、いろんなキャラクターが出てくるくせに人物描写に全く深みがないので誰にも共感もできませんでした。あの女子高生のエピソード(動機)も「何が何やら」でしたね。この手の映画を作らせたら韓国の方が1枚も2枚も上手だと思いました。ちょっと残念。
ドキドキしました、見応えありました
最初から最後まで見応えありました
出演者も豪華で実力派の人達を揃えただけの迫力がある演出でした、全世界でも人気が出ると思います。最後まで全員が助かるか、新幹線と司令室、現場のシーンにもすごく費用が掛かってると思います、日本もここまでスケールのある作品が作れる農業ですね
二つの「新幹線大爆破」・・・両者とも「やや難あり」だが、私は「ひかり版」に軍配!(ネタバレ有)
1975年制作の博多行きひかり号を舞台とした「新幹線大爆破」(以降「ひかり版」)を見たのは封切りから2年後、多分東京のどこかの名画座だったのだろう。それから、レンタルビデオであったり衛星放送であったり・・・何度も見返している。最近見たのは、今月Netflix版の「新幹線大爆破」(以降は「やぶさ版」)が配信になる1週間ほど前(WOWOWを録画したものがあるので今はいつでも見ることが出来る)である。先ず言えるのは、「ひかり版」を何度も見ていると言うことは、かなりのお気に入り映画だと言うことだ。先ず、新幹線が80㎞より速度が低下すると爆破する=新幹線は止まれなくなると言う設定(「はやぶさ版」は100㎞以下)が新鮮で有った。更に、高倉健(主犯役)と宇津井健(運転指令)というW健さんが格好良く、「座っているだけのアクション俳優=千葉真一」(ひかり109号運転手)も何だか新鮮に感じた。また、「新左翼くずれ」の山本圭、「砂の器」を思い出す丹波哲郎の警部、居るだけで重しとなる国定総裁役の志村喬等々・・・、ワキを固める人材にも事欠かないキャスティングであった。ストーリーも、緊迫した新幹線の車内や総合司令所という臨場感ある「現場」・・・と、同時に描かれる犯人がどう「身代金」を手にするのかと言う黒澤明の「天国と地獄」を彷彿とさせる場面もしっかり描かれていた。
但し、国鉄の協力を得られなかった為に「如何にも・・・」という模型や当時の技術では如何ともしがたい見えみえの合成と云った限界も垣間見られた。・・・ただ、その困難な状況をなんとかしようとする現場の努力がうかがえるという意味では、「それもコミ」で好きなのかも知れないが・・・。また、ストーリーの中で1点だけ・・・、犯人から提供のあった爆弾の外し方を書いた絵図が、置いてあった喫茶店の偶然!の火事で焼失してしまう件は、何ともご都合主義でいただけない部分であった。
さて、それから半世紀・・・、「はやぶさ版」である。流石にJR東日本の全面協力の効果は絶大である。更に最新のCGは、「ひかり版」のミニチュアや画像合成とは比べるまでも無い。但し、E5系同士の接触やはやぶさの脱線シーンはやはり「作り物感」を完全に払拭は出来ていない・・・、が、まあそれでも、十分ではあった。
一方、キャスティングや物語はどうか?健さん演じる犯人と「はやぶさ版」の犯人を比べる様な意地悪はしないが、単純に身代金が目的の「ひかり版」に対して「はやぶさ版」の犯人の「無敵の人」的な屈折ぶりは返って犯人像がぼやけてしまい展開を分かり難くしてしまっている。更に、見えにくいのはのん演じる運転士もだ。タダ単に「今時だから女性にしといたら!」と云う感じで配役の妙が全く見えない。これは、新幹線運輸車両部マネージャー役の女性にも言えるところだ。また、「ひかり版」の宇津井健と「はやぶさ版」の斎藤工演じる運行指令を比べても宇津井の方が遥かに重厚感がある。私は、これを「役者の格」とか云う言葉で片付けようとは思わない。脚本の違いだろう。「ひかり版」の方が、明らかに現場責任者の苦悩をしっかり描いているからだ。物語で言えば、犯人の目的の不可解さだ。確かに最近不可解な事件は多いが、物語の分かりやすさを考えれば身代金目的の方が断然良い!(「はやぶさ版」は身代金を要求はしているが、その事は目的では無い)何よりも、犯人と身代金を介した警察との攻防は新幹線を介した本筋と同時にもう一つのドラマが見えて「ひかり版」の面白さを倍増させていた。一方、それが無い「はやぶさ版」は、ひたすら異常者との虚しい心理戦に終始し、何より官房長官の「テロリストとは交渉しない!」と言う言葉が馬鹿の一つ覚えの様に聞こえた。また、クラファンを呼びかける起業家YouTuberも単なる道化役にしか見えなかった。
昔は良かったとか、往年の名優は凄かったなどとは言うつもりは無いが、やはり今回は僅差ではあるが0系に軍配を上げたい。
思いのほか良かった
リブートというのか続き物というのか分からないが、うまく現代風にリニューアルされてた。路線や進行方向の変更、車掌視点、などの設定スライドもうまくいってる。
犯人の動機や実行方法などは微妙なので目を瞑るとして、犯人のドラマパート以外は秀逸。トラブル回避や救出アイデアも旧作踏襲ありオリジナルありでハラハラさせられる。SNSの絡め方もいい。斎藤工はカッコよく、事件解決後にはすぐ他の処理にかかる。のんも自然で良かったし、最後の指を剥がしてほしいなんてのも良かった。前作は全員汗だらけでむさ苦しかったが本作はかなりスマートに。犯人のお父さんだけ大根役者なのが謎。
シン・新幹線大爆破
日本映画屈指のパニック・アクション・エンターテイメントである1975年の『新幹線大爆破』。
あの『スピード』にも影響を与えたという名作がリメイクされる…。
このニュースを聞いてから楽しみにし、今年のNetflix映画で最も期待の一方、一抹の不安もあった。
監督は樋口真嗣、主演は草彅剛。2006年のリメイク版『日本沈没』のタッグ。
『新幹線大爆破』オリジナルとほぼ同時期でこれまた日本映画屈指のパニック・エンターテイメントであり重厚で終末感あった1974年の『日本沈没』を凡作にしてしまったタッグでもある…。
一度ならまだしも…いやいや、一度目も許せなかったから、二度目は尚更。『日本沈没』に続いて『新幹線大爆破』までも...?
期待と不安の中、遂に鑑賞。率直な感想は…
ツッコミ所は多々あるし、やはりオリジナルには及ばない。
が、思ってたより上々。
『のぼうの城』や『シン・ゴジラ』は共同監督。『シン・ウルトラマン』も庵野色が濃く。それら以外の単独監督作での手腕は今一つだったが、樋口真嗣の単独監督作としてもベストなのでは…?
何より名作であるオリジナルへの並走を見せ、よくぞ頑張った!
意外だったのはリメイクと聞いていたが、そうではなく、“続編”であった事。
オリジナルがかつてあった大事件と認知され、今回の新たな事件でも引き合いに出される。
これにはオリジナルファンとしては嬉しく、巧い作りに唸った。
さて、その“75年事案”では東京から北上したが、今回は逆。それも何だか面白い。
新青森発東京行きの東北新幹線“はやぶさ60号”。
多くの乗務員乗客を乗せて発車した矢先、統轄するJR東日本にある一本の電話。
はやぶさ60号に爆弾を仕掛けた。一定のスピードに達すると起爆装置が入り、時速100キロを下回ると爆発する…。
嘘ではない証明の爆破事件も。本当に爆弾が仕掛けられている…。
要求額は1000億円。日本国民全員に1000円出させる条件。
額は違えど、手口も事件そのものも“75年事案”と同じ。模倣犯か…?
犯人の目的は…?
犯人と対しながら事の解決に奔走するJR東日本、警察、政府。
乗り合わせた乗務員乗客の命運は…?
概要はオリジナルとほぼ同じだが、異なる点や変更点も多々。
東北南下もその一つ。東北新幹線やJR東日本など、東北人間としては聞き慣れたワードが嬉しい。福島は終盤であっという間に通り過ぎたけど…。
新幹線開通して間もないオリジナル時、タイトルが縁起でもないと当時の国鉄の協力得られなかったが、今回はJR東日本全面協力。オリジナルの高クオリティーのセットや特撮も素晴らしかったが、本物の新幹線や映像、樋口印の特撮やVFXも相まって、躍動や迫力は格段にアップ!
登場人物たちの配置も変わった。大きな変更は、オリジナルでは高倉健演じる犯人グループのリーダーが実質主人公だが、今回は草彅剛演じる車掌が主人公。JR責任者や運転士ではなく、車掌…? 乗り合わせ、直に乗客と接する立場になりより視線が我々に近くなった。
勿論JR側や運転士も奮闘。オリジナルで実質高倉健とW主演だった宇津井健が演じた指令所所長に斎藤工。意外性を突いたキャスティングなのは、千葉真一が演じた運転士にのん! ほんわかおっとりイメージさんに任せて大丈夫…? いやいや、しっかりと操縦してくれた。
オリジナルではメイン所居なかった乗客だが、今回は訳あり面々が乗り合わせる。不倫スキャンダル渦中の女性議員、お騒がせYouTuber、ヘリ墜落事故を起こして世間から責められる観光社社長、修学旅行中の学生たちと引率の先生…。
パニックや各々の立場から揉め事も起こすが、極限状況下で次第に…。
揉め事は新幹線外でも。指令所に派遣された総理補佐官の威圧的な態度。1000億円に渋る官房長官。命を天秤に架け、愚かな対応の政府関係者だったが…。
皆がパニックを起こす中、信念を貫くのは、車掌や乗務員たち、指令所所長。
お客様の命を守る。
私は常々、それを仕事だからと言うのに違和感を感じる。
仕事だから守るのか…?
違う。それが人としての在り方。そこに、仕事の責任。
草彅たちキャストはJR職員から指導。新幹線のみならず、鉄道業務に関わる全ての人たちのプロフェッショナルな働きぶりを描いたお仕事ムービーとなっているのもオリジナルとの大きな違い。
当初は衝突繰り返していたJR側、警察、政府。
JRの各部署の職員。
やがて皆が一丸となって協力し合う様は胸アツ。
序盤のニアミス回避、中盤の大胆な救出作戦、そしてクライマックスの一か八かの停止作戦…。いずれも手に汗握る。
現実だったら大惨事。でも不謹慎な言い方かもしれないが、エンタメ・ムービーである以上、脱線や爆破は見たい…。そのカタルシスもしっかり見せてくれる。
JR東日本全面協力なので圧倒的なリアリティー。
そこに、“シン・シリーズ”で培ったスピーディーな演出。専門用語飛び交い、役職名や場所名がスーパーで表示。本作も立派な“シン・シリーズ”だ。
ツッコミ所や薄っぺらさ、終盤切り離された車両に残された面々のベタさ、犯人像や動機など色々指摘されているが、一番残念なのは配信オンリーである事。本当に本当に本当に、劇場大スクリーンで観たかった…。
昨年の『シティーハンター』もだが、このGW時に公開していれば大ヒットしていたろうに…。にしても、新幹線移動が多いこのGW時にリリースとは、Netflixも攻めるね。
オリジナルでは最初から分かっていた犯人。その過程や動機もドラマの一つ。
今回は犯人は分からず。犯人探しの醍醐味も。
実を言うと、途中である登場人物を疑った。不審な言動やその人物に陰が掛かる演出もあったし…。
でも、犯人役には…。だけど、そうだったら意外性あって面白い。
そしたら、本当に犯人だった…!
ネタバレチェックを付けるので触れてしまおう。犯人は、修学旅行中の学生の一人、柚月。
まさか女子高生が犯人とは…! 彼女の父親が“75年事案”と関与していた。
犯人グループの一人。山本圭が演じた古賀。
ダイナマイトで自爆死する壮絶な最期を遂げたが、警察は面子を保つ為、事実を歪曲して射殺とした。
犯人を射殺したと虚像されたのが、柚月の父親。
が、その後父親は嘘に溺れ、過信するように。
俺が犯人を射殺した。俺が新幹線を救った。今新幹線があるのは俺のお陰だ。
その傲慢さは娘にDVという形に。
父親へ憎悪滾らす柚月。
そして至った。父親を殺す事、父親が執着した新幹線も爆破させる事。
しかし、女子高生一人で全て出来る訳ない。必ず協力者がいる。
SNSのやり取りから見つけ出す。自爆死した古賀の息子。
柚月への同情心から。本当にそれだけか…?
事件解決後、刑事が問う。ただ大人に利用されただけ。
柚月は反論。そう思う方が楽。父親や何もかも、“嘘の普通”を壊したかった。
ちょっと入り組んだ人間模様や動機、父親役のドキュメンタリー作家・森達也のド下手演技は賛否となっているが、歪んだ内面を体現した豊嶋花が印象残す。
『ちひろさん』のあの女の子だったか~! 改めて注目、ブレイク期待!
今年はJR史上最悪とされたあの脱線事故から20年。
運行トラブルも相次いだ。
一歩危うければ、事故や大惨事…。
それを防ぐ為、鉄道に関わる全ての人たちが日夜毎日頑張っている。
私も仕事(配達)で駅裏に入る事もしばしば。情報は絶えず途切れず、皆忙しく働いている。
本当に乗客を守っている。台詞通り、命を守っているのだ。
私たちが安心して乗れるのも、旅行に行けるのも、鉄道関係者の皆様のお陰。
GWスタート。私も早速電車を利用させて頂いた。これからのGW、新幹線はさらに走る走る走る。
子供が運転士になりたい夢を持つのも分かる。
改めて、鉄道に関わる全ての人たちへ、安全第一で、感謝と敬礼を。
見る価値ありだが
本作を見るためにNetflixに加入した。
見て損なし。
1975年の『新幹線大爆破』の熱烈なファンでこの新しい『新幹線大爆破』を見た人と語り合いたい。
以下ネタバレ。
途中までは、これ前作とストーリー同じやがなと思って見ていた。
宇津井健の役が斉藤工。
千葉真一の役を、のんと草彅剛でシェア。
しかし、肝心の高倉健の役、つまり犯人役が出てこない。前作では、犯人側が視点人物になっていたが、本作では、犯人は誰だ?になっているのだ。
驚くべきは、「ひかり109号事件」が本作の中では歴史的事実であること。つまり、本作は前作の続編とも言えるのである。前作のフィルムの一部が挿入される。前作の登場人物の名前が出てくる。「古賀勝」山本圭が演じた役である。
で、途中で明らかになる犯人。これがまた実にリアリティーがない。どうやって爆弾を仕掛けたのか全くわからない。これは非常に不満な点である。
また、新幹線を途中で切り離し、多くの乗客を救うのだが、これは前作で久富惟晴が「素人考えですがね」と言って提案したアイデアである。これを実行したことにより、救う命の数がすごく減ってしまった。これによりサスペンスが失速した感がある。
爆発を止める方法が事実上ないというのも困った話だ。
最終的な解決策は、いまひとつスッキリしたものではなかったように思う。なるほど!その手があったか!という驚きや納得がないのだ。
それからね、キャストに不満。前作の丹波哲郎・鈴木瑞穂・志村喬・永井智雄・山内明など、良かったなあ。みんな死んじゃったから、これらの人は出せないけど。でも、今なら吉田鋼太郎・柄本明・佐藤浩市・笹野高史・藤竜也・加藤雅也・三浦友和・北大路欣也などを、警察・JR・政府の偉いさん役でちょこっと出してほしいのよねえ。大作感が欲しいのである。
作り手に前作へのリスペクトがあるのはよくわかる。特撮も工夫されている。
それなりに面白いし、ダレるところも少ない。
しかし、あえて言おう。
前作にははるかに及ばない。
贅沢な時代です
サブスクの一つとしてこれが見られるなんてものすごい贅沢です。文句言う人は、劇場作品と勘違いしてるのでは??
内容も面白いし映像もリアルだし、本当に素晴らしい作品でした。見始めた動機は、予告ののんちゃんの演技がアレだったので笑うつもりでみた恥ずかしいものですが、見終わったらのんちゃんを見直してすらいました。本当に下劣な自分が恥ずかしい
シン・ゴジラは、「めちゃくちゃ面白いけど夢物語でしょ」って感じだったけど、本作は「なんか、現実でもギリいけそうじゃん??」って感じられた
こういうときに「日本人は〜」てきなホルホルする人大嫌いだけど、本作は「日本人すげー」にならず「なんかこれ日本ならあり得なくもないな」ってなる不思議。どれもこれも脚本家の方々や、演者の方々の絶妙な技がなせるもの。
とても素敵でした
本当に唯一、強いていうならですが、もやっとするのは犯人の柚月ちゃんへの刑事への声かけですかね
クラファン集まったの見せて「世の中捨てたもんじゃないだろ」てきなこと伝えてたけど、それも柚月ちゃんがみたくてもみられなかった世界で起こった話で、当人は母が死んで以降父親の、性的を含めた虐待に遭ってたわけで、それを言われたところで「根本が違うんだよ」としか思えないと思うし、逆に「こんな素敵な人らがいる世界なのに自分の世界は醜く、取り返しのつかないことをして棒に振ってしまった」としか思えないと思う。
でもやってしまった罪は罪だし、上っ面で泣いてくれる同級生もいることにはいたから、難しいね
とにかくものすごく面白かった!!
リアル&スピード感のあるストーリーで話に引き込まれていくが…
こちらのサイトで面白い映画はないかなと検索してたら出てきた作品。
調べてみたら過去に同タイトルの作品があることが判明。まあなんかメッチャ気になったので即チェック。
で、感想。
まずは出演者の演技がスゴい!!
超リアル!!映画の内容が終始緊迫した展開なんですが、その緊迫感がスゴく伝わる!!
次に世界観。先述した通り過去にも同タイトルの映画があることからオマージュなのかなと思って観てたんですが、どーやら過去作の続編的な感じで作られている。ただ、初期の作品を観ていなくても全然楽しめる内容でした。
設定が現代の新幹線でテロが起きた場合と言うことで物語が進んでいきます。
日々の穏やかな日常。新幹線を旅行、ビジネス、単なる移動手段で。ありとあらゆる人々が新幹線を利用しているのが表現されていてリアルを感じた。
また、登場人物も現代ならではキャラ設定で、こーゆー不足の事態が実際に起きたら、今の時代ならこーゆームーブメントで物事が進んでいくだろうって感じを上手く表現されてた。
上記の世界観から、物語への没入感が早く、すぐに映画の世界観に引き込まれていきとても観やすく楽しめた。
ただ、正直後半は退屈。と言うのも前半がリアルなのに対し、後半がハッピーエンドにさすためにリアル感がかけているのがなんかモヤモヤした。
例えば、主人公の草彅くんの後輩が人命救助のためかなり大ケガするんですが、ケガして2~3時間止血処理もしてなくダラダラ血が出てるのに助かる方向だったり…
後、問題解決の糸口にならないピエール瀧役の過去作の息子出した意味もわからん。無理矢理過去作との因果関係にこじつけたかったん?と感じた。
出すんやったら、犯人を◯さずにできる爆弾解除方法を警察に伝え、残り8人の乗客救出に関与してくるとかそーゆー使い方にして欲しかった。
一番引っ掛かったのはオチ。新幹線を脱線させさせて救出って…120kmで走ってるの無理矢理脱線させて1人もシ者やケガなしで済むのなんて無理がありすぎるのでは??って思ってしまった。
それなら、いっそのこと、犯人を◯して観賞者に倫理を問いかけるとか、身代金のファンドを貯まった事を犯人に告げ、爆弾解除のために自◯。後に、犯人からの心情が書かれた手紙が発見され…みたいな。
バットエンドな終わり方でも良かった気が…
とにかく後半は眠気を感じてしまいました。
でも、トータル映画自体は楽しめたし前作にも興味が沸いたので僕のなかではオススメかなぁー??
色々な人の意見も聞いてみたいので皆様も是非Netflixで☆
脚本をもっと練るべきだったと思う
ドラマがない!
皆さんの評価が高いので、正直言って、私の頭が変なのか、と思った。
尾野真千子の政治家は何をさせようと配置したのか?賑やかし?全然活躍しない。
コントロールセンターも弱い。色々代案を出すけど(それなりに功を奏する案もあるけど)、なんか芯がない。斎藤工の苦悩顔演技しか思い出せない。その上司にももう少し役割を振るべきだと思うし。
途中に出てきた西野恵未の役もうまく機能していない。多分「シン・ゴジラ」の市川実日子の役のような味を出そうとしたんだろうけど、不発。
それに真面目に演じている草薙さん、それなりにいい演技ですが、説得力がない!
極め付けは、犯人。全然ピンとこない。
父親役の森達也には驚いたけど、面構えもいいけど、あんなになってしまう意味がわからない。なんで英雄視されるのかがわからない。そのために前作をある意味、悪意のある解釈をしているし。そんなになるかな〜。自爆させたことが警察のミス?射殺ならOKって意味わからない。
100歩譲って父親が英雄視されたとして、そのために妄想狂になるって??で、自分の子供を虐待って?結構こじつけだと思う。
爆弾犯がピエール瀧なのはいいけど、それが前作の山本圭の息子って?それもそうだったとして、何か恨んで犯行を起こすとして50年前だよ?その間に平成もあったし、もっと前に犯行を起こすのでは?
豊嶋花がいい演技をしているけど、考え方が少し分かるが、こんなこと起こすのがちょっとリアリティがない。ピエール瀧との出会いもこじつけっぽい。
映像は素晴らしいし、演技もそこそこ。
結局、脚本をもっと練るべきだったと思う。
人名救助が最優先
爆弾を仕掛けられた新幹線。爆弾はスピードを時速100km以下になると、爆発してしまう。さて、どうやって乗客を助けるのか?爆弾の場所を見つけても高速走行しながら、外せるのかなぁ?なんて考えてたら、全然、爆弾を外さないんですね。まず、救助のための新幹線が来て連結して乗客を移動させる。その後、無人となった爆弾が仕掛けられた車両は、潔く線路上で爆発させる。犯人だろうと何者だろうと目的地まで安全に運ぶんだという人名救助最優先の精神を強く感じました。全体的に良く出来てる作品だと思いますが、犯人の動機が1975年の事件と繋がっているエピソードが、こじつけっぽく、爆弾を設置出来た経緯も明かされなかったので、4点としました。
パニック超大作再び!
リブートって聞いたんで、新たに作り直されたものかと思ったら、作中の1975年に事件があったものとして展開していきます。
1975年版の「新幹線大爆破」を見てから、本作を鑑賞することを勧めます。
本作品の主役は車掌を演じる草なぎさん。淡々と話す草なぎ車掌が、なかなか渋くて合ってたんじゃないかな。
冒頭の車両爆発も前作と同じだけど、50年の歳月を経た撮影技術の大迫力で、のっけから掴まれます。
そして、前作と異なるのは、前半犯人が登場しないこと・・・
この犯人こそがキモで、判明する後半から事態は一変していく。
【ネタバレ】
前半から1975年の事件の話がチラホラ出てくるんだけど、結局は有りきの話だった。
あの時の犯人(高倉健)の息子が絡むうえに、あの事件で狂わされた家族が要因になっている。
ただ、これがちょっと現実離れしている気がして、ちょっと引いたかな。
先ずあんなに可愛い女子高生が犯人ってところに違和感。家庭内暴力を受け続けて、心身ともに崩れちゃったのかもしれないけど、そんな様子が彼女からは受けられなかった。
新幹線の乗客が脱出出来たのは、進歩が感じられて良かったんだけど、車内で暴れたあの人は何?迷惑ばかりかけてたくせに、後半では大人しくなっちゃった。
とにかく、このドラマ部分が急にチグハグしてきた感じで、中だるみしちゃったかな。
でも、前作では想像だけだった新幹線の爆破シーンが、撮影技術の進化した現代で見事に映像化された迫力場面は見応え十分でした。
このクライマックスで持ち直したって感じ。
大興奮!新幹線の極限アクション!
有名なハリウッド映画、『スピード』の元祖と言われている1975年公開の『新幹線大爆破』。
こちらのリメイクかと思いきや、まさかの続編でしたか!
イントロで見せ場のカット出し過ぎで、予告再生しちゃった??と慌てたが無事タイトルがどーん!
いや、しょっぱなから見せすぎでしょ、、、
息子も大好きはやぶさが舞台のアクションスリラー。
でもR13だから、大人向けな映画。
罵倒や殴り合い、流血もあるので下手に小さい子に見せたらショックがでかそう。でもこんな予告見ちゃったら見たがるよなー。
アルファXとの並走とかはやぶさの追走連結なんて、もう大興奮しちゃったよ!
指令所の専門用語が飛び交い、トラブルに臨機応変に対応する慌ただしさ。命を預かる仕事は冷静かつスピードが大事だなと改めて思った。現場の人達も汗水垂らして一生懸命に仕事をしている。鉄道会社ってすごい!
頭にのこるは「やわ!やわ!やわ!」
犯人がおっとりな女子高生で、自白から豹変する演技は素晴らしかった!でも犯人にとっては新幹線が憎しみの象徴になってしまったのは悲しなぁ。
1975年の『新幹線大爆破』では犯人グループの人情をみせるシーンとか逮捕劇が多かったが、今回はほぼ新幹線と指令所!身近なプラレールやNゲージを使った作戦会議も興奮もの!
SNSやインフルエンサー、政治問題など現代要素が盛り込まれまとまりよく作られてる感じ。
事件が解決した後、サッと日常に戻す作業に取り掛かる姿はもう、お疲れ様だけどありがとうございます!!って気持ちになった。
息を呑む新幹線アクションスリラー、面白かったです!!
全71件中、41~60件目を表示