新幹線大爆破のレビュー・感想・評価
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パニック映画としては満点だが
高倉健のオリジナルやキアヌ・リーヴスのスピードと比べても新幹線のスピード感、次から次へと押し寄せる難問、それを解決するさまなど大変よくできている。
特に難問への解決方法が、ハリウッドのように一人のヒーローの大活躍ではなく、多くの関係者がそれぞれの職人技で対処していくというところが日本的でよい。
JR職員を演じた俳優、特にのんは緊迫感と責任感を感じさせる素晴らしい演技だと思う。
一方それ以外のキャストはやや類型的・漫画的で物足りない。
要潤演じるニートYoutuberや撮影クルーなど、自分が死にそうな状況にもかかわらず能天気すぎる。
首相補佐官は数百人の乗客を見捨てるかなり重大な決断を安易に発言しているように見えてしまう。(たとえ大局的にみて正しい判断だとしても本人はもとより首相の辞任も避けられない。)
最大の弱点は犯人だ。
その心情は理解できなくもないが、それにしても数百人の乗客を道連れにするというのはあまりに飛躍しすぎている。
また特殊な技能やコネを持っているようには見えない犯人が複数個所に爆薬を仕掛け、複雑な起爆装置と解除装置を開発・装着するというのはやはり納得するのが難しい。(作品中で明かされたのは爆弾の入手経路のみ。)
ラストはアクション映画としては満点。
ただドラマ的には犯人が自殺するか犯人の心臓を止め、爆弾を解除するという展開の方がよかったように思う。それだと後味が悪いというならその後速やかに蘇生措置で一命をとりとめるというのもありかと思う。
いろいろあるがこういう映画が日本で作られたというのはうれしいことだ。
映画館で上映希望
この映画は映画館で観せてよNetflixさん。
50年前の名作「新幹線大爆破」がNetflix製作で配信となれば観ないわけにはいかない。
物語は前作が実際に起きた「ひかり109号事案」として存在し、当時、警察に追い詰められて爆死した古賀(山本圭)が警察の策略で射殺したことになっていた。結局そのことが巡りめぐり今回の実行犯の犯行動機になっていた。かなりこじつけ度が高いが前作へのオマージュということでいいだろう。今回は時速100kmを切ると爆発する仕掛け(前回は80km)で舞台は函館まで延伸した東北新幹線(前回は国鉄時代の東海道新幹線)である。この50年の間にITテクノロジーはめちゃくちゃ進化したし色んな爆弾も存在するのでなんだってできそうなので解除方法を複雑にするのも当たり前だろう。又映画のVFXの進化と百戦錬磨の樋口監督の演出で爆発シーンや新幹線同士の接触シーンは迫力抜群だった(映画館で観たかったわぁ)。
しかし最後のところは人間の叡智が解決に導く。それは政府や警察ではなく新幹線の運行に直接かかわる総括司令長(斎藤工)車掌(草なぎ剛)運転士(のん)らの極限状態にも屈せず行動した人たちの献身的な姿勢があったからである。だが、人間ドラマとしては高倉健、宇津井健、千葉真一らの重厚さの方が一枚上だったように思う。そんなかでは物語の重要な役割を演じた豊嶋花が良かった。冷めた目で見つめる先に彼女の希望はない。現代版の映画としてこの作品を作ったのなら、もっと彼女にフォーカスし心の闇を描いた方が映画は締まったものになったのではないかと思います。
いずれにしても映画を作ってくれてありがとうございます。楽しめましたよ!
旧作を観たくなる
面白さは及第点
何よりも感銘を受けたのは
鉄道オタクしか分かんないような作戦がイイ!
ネットフリックスには失礼だが、劇場で見たかった
50年前の旧作を見たのは、幼少の頃だが、やたら気に入っていたのは、実はオイラは新幹線マニアなんだろと改めて痛感。というわけで、本作に勿論興奮しないわけはなく、新幹線の魅力をたっぷり伝えてくる前半は大いに楽しめた。レール切り替えで新幹線を交差させる展開はまさに旧作と同じ。そしてなんで東京駅に向かう上りの新幹線かと思っていたら本作を見てなるほどと痛感した。
犯人が分かってからの後半は新幹線の魅力が半減したのと、犯人そのものに違和感があるのと動機や爆弾をどうやって取り付けてたか?などの疑問もありやや失速した。 ひたすら運転席にいるのんだが、凛々しくもある女性運転士という設定は今風でもあり非常に良かった。
ハラハラ・ドキドキは出来る
Netflixの映画を初めて観ました。なるほど、こういうものか、と思いました。映画館で観たら、がっかりしたかもしれません。
たぶん、鉄道ファンのための映画であって、アクション映画だと思うと、浅めの映画だと思いました。登場人物の思考が浅いし、リアリティも浅いです。
でも、鉄道ファンからすると、なかなか興奮できると思います。現実にはあり得ないけど、ファンなら夢想するような新幹線の走行シーンが目白押しです。東北新幹線の夕焼けの走行シーン、田植え前の田んぼの中を走るシーンなど、なかなか美しいです。やはりJR東日本はエンターテイメントがわかってる鉄道会社だと思うし、JR東海はこの作品内でもそうだったけど、ガチガチにお堅い鉄道会社なんだろうなあ、と思いました。
なんか足りないなあ、と思いつつ、ドキドキ・ハラハラしながら観させていただきました。
Netflix もレビュー出来るんだね
開設後割と早い加入な我が家は次女が携帯契約時にipad購入と抱き合わせでソフトバンク経由。
その後いろんなNetflix独自の作品を堪能しているのと、作品個々に支払いの必要がない事が気に入って やめようかとか考えた事もないがお金は次女の携帯代金から支払い続けられている。
ありがとう。
この作品は あまり惹かれる要素はなかったんだが、旧Twitterの相互さんが面白いと言ってたので 見てみた。
まず 日本の北部にかなり疎い(仙台が到達の最北)ので実質函館から東京まで新幹線で行けるという事に改めて ほおお となった。
まあ聞いた事あった気もするけど 気にしてなかった。
青函トンネルが 車では行けないらしいと聞いた事があったかな〜くらい。(今はどうなの?)
って事は 北海道から鹿児島まで 乗り換えつつ行けば行けるんだねえ。すご。
さすがJR東日本協力だろうなあと 知らない私でも疑う余地ないくらいリアル。
どいつもこいつも 髪の毛ぴしーーー。
やっぱこういうヘアスタイルは いいですよ。
誰だ?って思うような人もいたけど おばちゃんには好評ですよ。
犯人については ぼお〜っと見てる人間には尚更「え!」
でした。
線路を延ばせない
ってあたり 東海との絡み?
東日本はいいとして東海は悪者になった感あるけど いいんか?とかちょっと思ったり。
管轄重視の元官営らしい思考だよね。
このJRの分割って ほんと 実は死ぬほど面倒で
私 以前 大阪発を 事情あって京都発に変えた事あるんだけど京都駅構内の階段をあっちゃ行けこっちゃ行けして危うく乗り遅れの事態になった事がありまして。
乗った途端、ドアが背中スレスレをパシャ〜
って経験は あまりしたくないやつです。
運転手を 若手の女性 のん にしたところも令和感あるよね。
昭和なら絶対ーーーーこのキャスティングはないな。
手に汗握る展開といい 丁寧な作りといい
草なぎさん主役の あの静かな物腰ときっぱりした態度といい
とても堪能しました。
筋に少し疑問はあるが、良いリブート作品。俳優の演技はOK。
これを見るためにNetflix加入しちゃったよ
鉄道物の動画を見る事が多いので、ターゲティング広告のターゲットにされてしまった感は否めないけど、興味があったのでタイトル通りです。
JR東日本の特別協力を得て制作しただけに、フィクションの部分以外はリアル(当たり前だけどw)。既にニュースにもなっているのでいいと思うけど、これの撮影のためにE5系を1編成貸し切りにして東京-新青森間を何度も往復したとかね。10時間乗車していたとか言っていたけど、それって乗務員よりも乗車時間が長いです。
それと、これの下となった『新幹線大爆破』へのオマージュが所々出てきます。っていうか、事件勃発直後に「109号事案」というセリフがいきなり入っていますしね。
元々の作品の時は当時の国鉄に協力を拒否された他、上映の時にも抗議を受けたという事ですが、逆のこの作品ではJR東日本の特別協力を得て、それが無ければ実現不能なリアルさがあります。なんでJR東日本は特別協力したのかという事ですが、色々言われていますが、JR東日本社員が、乗客を救うために必死に活動しているという事が描写されている・・・というか、この作品はそれを描いた作品なんで、協力したんでしょうね。
とはいえ、多分この作品の製作期間中にE5系とE6系の分離事故が起きたと思うんですが、JR東日本関係者は肝を冷やしたんじゃないでしょうか。
こう言う作品が、映画会社では無くNetflixの様なプラットフォームによって製作されてしまう時代になったんですね。っていうか、映画会社だと、資金もそうだけど、色々と配慮すべき事項が多いんで、できなかったんだろうな。Netflixだからできたんだと思います。
中々面白いです。鉄分多めの私も楽しめました。
時代がかわればこうも違うのか!
昔、親父に連れられて映画館でみた、高倉健主演の新幹線大爆破のリメイクだとばかり思って、懐かしがりながら寝ころがってのんきに見ていたら、新幹線大爆破のエピソード2 だった。
思わず正座してしまった。
前作は、新幹線の騒音問題が、事件の動機だったと記憶している(たぶんあってると思う)
東京オリンピックに間に合わすための突貫工事で、騒音問題に対するケアが全くできてなかった時代で、そこに一石を投じるという公の正義感が動機だったと思う。
今回の犯人の目的は、動機はなんだろうと考えていたら、随分個人的な動機で、驚いて、ひっくり返ってしまった。
なにそれ!
でも、なんとなく、納得する自分もいたりして、現代に自分も生きている、時代のなかで生きているという実感が湧いてきて、そういう時代だと納得する自分がいたりする(なんか複雑変な気持ち)
欧米ならなんの躊躇もなく、射殺で終わりだろう。
日本ならでは結末になって、よかったようで、どうなのかとも思ってしまう。
死なせてあげたほうがよかったような気がしないでもない。
いやいや、自分の毒親以外は死人がでていないから、これでよかったのだろうと思う。
事件の真相が裁判を通してあきらかになれば、世間はきっと犯人に同情して、あの1000億円は、賠償に使われることになるのかもしれないなぁと妄想に耽るのである。
余談ですが、完全にテレビの時代は終わりましたね。
また時空が歪んどる
JR東日本の懐
疾走感よし、ただし。。。
手に汗握る展開の連続!
めっちゃ面白かった!
2025年のリブート版『新幹線大爆破』は、名作の緊迫感とスリルをしっかり現代に蘇らせた傑作サスペンス。映像のクオリティ、テンポの良さ、音響演出すべてがハイレベルで、終始スクリーンに釘付けになるほど。エンタメ作品として文句なしの完成度だが、もう少しだけ物語の深みに迫ってくれたら満点だった。
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【良かった点】
1. とにかくテンポが最高!
開始早々に事件が発生し、そこからラストまで一気に突っ走る展開。中だるみが一切なく、息をのむシーンが連続。編集と演出が非常に洗練されていて、観ていて手に汗握る展開が続く。
2. 映像と音響の圧倒的クオリティ
新幹線のスピード感やトンネル内の閉塞感、追跡劇の緊張感など、映像と音響の相乗効果が素晴らしい。ドローンカットやデジタル機器を駆使した演出もスタイリッシュで、現代的なアクションサスペンスとして成立していた。
3. 捜査側・司令室側のドラマも熱い
刑事たちや鉄道会社のオペレーターの葛藤や奮闘がしっかり描かれていて、ヒューマン・ドラマとしての見応えもあり。個人だけでなく「組織で危機に立ち向かう」姿勢にリアリティがあった。
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【悪かった点】
1. 犯人の動機がやや弱く感じた
事件のスケールに対して、犯人の動機づけがやや表面的。社会に対する不満や過去のトラウマなども描かれるが、「なぜそこまで追い詰められたのか」がもう一歩掘り下げてあれば、物語にもっと重みが出たと思う。
2. 乗客側の描写が少ない
車内のパニックや人々の恐怖といった心理描写はあまり深掘りされず、物語の視点が主に外側(捜査・対策)に偏っていたのは少し惜しい。
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【まとめ】
2025年のリブート版『新幹線大爆破』は、「面白さ」でいえば間違いなくトップクラスのサスペンス映画。
映像美、スピード感、演技力の三拍子が揃い、リメイク作品としても大成功と言える。ただし、物語の深みや犯人の内面にあと一歩踏み込んでいれば、心に残る一本になったかもしれない。
それでも「とにかく面白い映画が観たい!」という人には、自信を持ってオススメできる作品。
予想外の良作で、見て良かった
予想外に良かったです。何よりも、はやぶさの走行シーンが遠景も近景も、とても綺麗でカッけいです。それだけで十分満足できます。
人物描写については、のんさん、草薙くん、齋藤くん、優乃ちゃん、犯人までの演技は上手く、納得できます。その余の周辺人物の造形や演出は今ひとつのもの、今ふたつのもの、今みっつのもの…といった感じですが、樋口監督作品は人間ドラマの描き方やストーリー展開に難があるのは周知のことです。しかしながら、本作に関しては、意外や意外、概して無難に納めていて、さほど文句を言う気にはなりません。
樋口監督がインタビューで、「嘘をつかない」「盛り上がるかもしれないけど、実際そうならないならやめましょう」と言える環境をつくっていきました。つくるうえでの不自由さも含めて、それがリアルなので、と述べていますが、それが功を奏した結果でしょうか、今回の脚本や演出は、とんでも(なくつまらない)作品になることを免れて、鑑賞に耐えるレベルに仕上がっています。
追伸 本作を見て興味をひかれ、1975年作新幹線大爆破を続けて鑑賞しました。
しかし、ファンには申し訳ないですが、全く面白くなく、見るに堪えなかったです。とりわけ警察の絡みはお粗末というほかありません。
本作は1975年作品をリスペクトしていることは分かりますが、私には換骨奪胎、別物に思われます。
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