「手に汗握る展開の連続!」新幹線大爆破 みやびんさんの映画レビュー(感想・評価)
手に汗握る展開の連続!
めっちゃ面白かった!
2025年のリブート版『新幹線大爆破』は、名作の緊迫感とスリルをしっかり現代に蘇らせた傑作サスペンス。映像のクオリティ、テンポの良さ、音響演出すべてがハイレベルで、終始スクリーンに釘付けになるほど。エンタメ作品として文句なしの完成度だが、もう少しだけ物語の深みに迫ってくれたら満点だった。
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【良かった点】
1. とにかくテンポが最高!
開始早々に事件が発生し、そこからラストまで一気に突っ走る展開。中だるみが一切なく、息をのむシーンが連続。編集と演出が非常に洗練されていて、観ていて手に汗握る展開が続く。
2. 映像と音響の圧倒的クオリティ
新幹線のスピード感やトンネル内の閉塞感、追跡劇の緊張感など、映像と音響の相乗効果が素晴らしい。ドローンカットやデジタル機器を駆使した演出もスタイリッシュで、現代的なアクションサスペンスとして成立していた。
3. 捜査側・司令室側のドラマも熱い
刑事たちや鉄道会社のオペレーターの葛藤や奮闘がしっかり描かれていて、ヒューマン・ドラマとしての見応えもあり。個人だけでなく「組織で危機に立ち向かう」姿勢にリアリティがあった。
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【悪かった点】
1. 犯人の動機がやや弱く感じた
事件のスケールに対して、犯人の動機づけがやや表面的。社会に対する不満や過去のトラウマなども描かれるが、「なぜそこまで追い詰められたのか」がもう一歩掘り下げてあれば、物語にもっと重みが出たと思う。
2. 乗客側の描写が少ない
車内のパニックや人々の恐怖といった心理描写はあまり深掘りされず、物語の視点が主に外側(捜査・対策)に偏っていたのは少し惜しい。
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【まとめ】
2025年のリブート版『新幹線大爆破』は、「面白さ」でいえば間違いなくトップクラスのサスペンス映画。
映像美、スピード感、演技力の三拍子が揃い、リメイク作品としても大成功と言える。ただし、物語の深みや犯人の内面にあと一歩踏み込んでいれば、心に残る一本になったかもしれない。
それでも「とにかく面白い映画が観たい!」という人には、自信を持ってオススメできる作品。