「予想外の良作で、見て良かった」新幹線大爆破 たけちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
予想外の良作で、見て良かった
予想外に良かったです。何よりも、はやぶさの走行シーンが遠景も近景も、とても綺麗でカッけいです。それだけで十分満足できます。
人物描写については、のんさん、草薙くん、齋藤くん、優乃ちゃん、犯人までの演技は上手く、納得できます。その余の周辺人物の造形や演出は今ひとつのもの、今ふたつのもの、今みっつのもの…といった感じですが、樋口監督作品は人間ドラマの描き方やストーリー展開に難があるのは周知のことです。しかしながら、本作に関しては、意外や意外、概して無難に納めていて、さほど文句を言う気にはなりません。
樋口監督がインタビューで、「嘘をつかない」「盛り上がるかもしれないけど、実際そうならないならやめましょう」と言える環境をつくっていきました。つくるうえでの不自由さも含めて、それがリアルなので、と述べいますが、それが功を奏した結果か、今回の脚本や演出は、とんでも(なくつまらない)作品になることを免れて、鑑賞に耐えるレベルに仕上がっています。
追伸 本作を見て興味をひかれ、1975年作新幹線大爆破を続けて鑑賞しました。
しかし、ファンには申し訳ないですが、全く面白くなく、見るに堪えなかったです。とりわけ警察の絡みはお粗末というほかありません。
本作は1975年作品をリスペクトしていることは分かりますが、私には換骨奪胎、別物に思われます。
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