「普通に面白かった」新幹線大爆破 お喋りな啄木鳥さんの映画レビュー(感想・評価)
普通に面白かった
クリックして本文を読む
新幹線、鉄道、物理化学、医学、どれも何の知識もなく、作品の内容もタイトルから連想されること以外何の知識も持たずに見た第一印象は、タイトル通りとても面白かった。
新幹線が走っているのと同じようにテンポよく軽快に物語は進展し、運転手、車掌、鉄道会社のオペレーション本部、乗客の様子が目まぐるしく描かれているけれど、混乱することなく物語についていける。実際に新幹線を走らせている運転手と車掌はあくまで冷静に最善を尽くして任務を遂行し、オペレーション本部のほうでは全員の救出に向けて知恵を絞って最善の策を繰り出していく。最初、パニックに陥った乗客も次第に危機脱出に向けて一致協力するようになっていく。
後半に入って爆破物を仕掛けた犯人が明らかになり、あんな緻密なことが一介の高校生にできるのかと思いきや、さらに自分の手を汚さない黒幕の存在も明らかになっていく。
緊迫の時を過ごしたオペレーション本部は無事乗員乗客の救出が完了したと聞くや否や直ちに全国で待機中の新幹線を通常運転体制に戻すべく休む間もなく動き出す。
犯人に思いを馳せるとやりきれない気持ちは残るけど、乗客の安全に全力を尽くす乗務員と運転手やオペレーション本部の人たちの存在が、きっと実際に何か起きてもこうやってくれるのだろうという安心感をもたらしてくれた。物語に不自然な伏線、回収されない伏線もなく、見終わった後に疑問も感じさせず、スリルを満喫できる作品だった。
コメントする