憧れdoll

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憧れdoll

解説

俳優のみやびが初監督を務めたサイコスリラー。感受性が強く、敏感な気質を持った人を指す「HSP(Highly Sensitive Person/ハイリー・センシティブ・パーソン)」の傾向がある主人公が、ひょんなことから歪んだ「憧れ」の対象となってしまったことから、思いがけない事態へと陥っていく姿を描く。

花屋で働く茜は、報われなかった恋の傷心から抜け出そうと、元彼との思い出の品をフリマアプリで処分し、気持ちも新たに前に進もうとしていた。そんな彼女の職場にある日、尚美という女性が現れる。何かと共通点の多い2人はすぐに意気投合し、交流を深めていく。しかし茜は、次第に尚美の言動に疑念を覚えるようになり……。

「自由を手にするその日まで」「脂肪の塊」などに主演してきた俳優で、自らもHSPの気質をもつというみやびが、主人公・茜に自身を投影。監督、脚本のほか、自ら茜役を演じて主演も務めた。尚美役は「(Instrumental)」などのインディーズ映画で活躍する秋田ようこ。清水崇監督作「ミンナのウタ」「あのコはだぁれ?」で印象を残した穂紫朋子が、高校時代の尚美役を演じた。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2024でグランプリを受賞するなど高い評価を得た。

2024年製作/127分/日本
劇場公開日:2025年1月10日

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映画レビュー

2.0ST系はヤバいですよ

2025年1月13日
Androidアプリから投稿

悲しい

単純

難しい

歪んだ憧れを持たれた女性と、歪んだ憧れを持った女性の接近とすれ違いの話。

時代の流れか、安っぽい銀座アピールで鼻高々の友人に始まって、なんだか心にもない自己肯定低いんですな逆マウント構ってちゃん合戦を感じさせる序盤。
それは狙ってのものなのか、本質をつけていないというか、なんとなく自分の感覚と製作意図にズレを感じる…。

あらすじ紹介にHSPの傾向がある主人公がなんちゃらとあるけれど、それも承認欲求のひとつというか、最近ホントに何でもかんでも症状や特性に名前をつけて区分とか理由とかをつけたがるよね。

尚美の不気味さというか哀しさみたいなものは伝わっては来るけれど、なんだか少々ベラさを感じて、終盤の説明的な行もそれを補うかの様に感じてしまうし、なんなら茜の方が歪んでいる様な…深読みし過ぎですかね?

同年代の同性の方にはハマりそうな気はするけれど、考え過ぎちゃうオッサンにはどうも刺さらなかった。

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Bacchus

4.0安全基地、池上ボート

2025年1月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

愛情とも友情とも違う「憧れ」という感情のなれの果てを描く。儚く切ない新感覚のサイコスリラー。

得意ではないサイコスリラーと聞いてフワッと観始めたけど、すごく引き込まれました。ストーリーの密度が濃く観ごたえがありました。
憧れる人のようになりたいとは、今までの自分をゼロにしてまでその人の真似をすることではなく、自分+アルファにすること。今までの全てでできている自分を大切にしたいと思いました。

白米好きな淳平さんのキャラクターは物語を和らげていて、とても良かったです。

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tnk_san