「70年代から逃れようとしても逃れられない」「桐島です」 エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)
70年代から逃れようとしても逃れられない
1970年代に起こった連続企業爆破事件の指名手配犯で、半世紀におよぶ逃亡生活の末に病死した桐島聡。2024年1月に末期の胃がんで入院し、死の直前に本名を明かした。
これは出ずっぱりの毎熊克哉さんを楽しむべき作品。毎熊さんが演じた桐島は優しくて魅力的な男性だった。北香那さんとの決して実ることのないプラトニックな恋も好きだった。
1974年の三菱重工爆破事件は、偶然居合わせた中学の友人の父親が怪我をしたため、しっかりと記憶に刻まれた。友人の家は典型的なブルジョワだった。
自分ら貧乏人が体制や金持ちにマジで憤っていた70年代から逃れようとしても逃れられない。
コメントする
