「50年遅い。」「桐島です」 はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
50年遅い。
彼なりの正義があって、彼なりの信念があって、彼なりの闘いがあったに違いない。それでも犯した重大な罪から逃げ続け何の責任も取らず最期は自分自身として迎えたいなど卑怯者としか言いようがない。
1970年代。高度成長の裏側で、暴動、立てこもり、爆破、ハイジャックと過激な行動を起こす組織があちこちで結成され日本という国が大きく動いた時代。指名手配されながらも自らを偽って半世紀もの間同じ土地で過ごした桐島聡という人間の本性は結局分からないまま。桐島です、と名乗った瞬間救われたのはきっと本人だけだ。
毎熊克哉さんは何度も目にしたあの手配写真そのものだった。ただ年配になってからの容姿がちょっとやり過ぎでここは本当に残念。
余談ですけど、以前毎熊克哉さんが製作に関わっている映画を観たあと、ロビーにご本人がいらっしゃってて、写真撮っていいですか?って聞いたら、よかったら一緒に撮りますか?って言って下さってとにかくめっちゃかっこよかったです。イケボでお洒落でそれはそれは素敵でした。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。