早乙女カナコの場合はのレビュー・感想・評価
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池に溜まるばかりの小石。
大学入学当日、演劇サークルの演技と分からず助けた、助けられたの関係性で出会い、サークル入会をし付き合い始めた、出版社就職志望の早乙女カナコと、就職する気なし大学卒業する気なしの脚本家志望の長津田啓士そんな2人の恋の話。
…時が経ち、新たな大学新入生・本田麻衣子、…長津田にサークル勧誘され恋に落ちる麻衣子の恋、出版社絡みのバイトを始めてたカナコ、そのバイト絡みで出会いカナコに恋をする出版社勤務・吉沢の恋、カナコのバイト…後に知らずに出会う吉沢の元恋人・亜依子で見せる群像劇。
ストーリー感想よりも観て先に思ったのは亜依子演じた山田安奈さんが色気あって可愛かった~が印象的、メイク落としてのスッピン顔も!
カナコと長津田の恋は腐れ縁って感じで、その時その年、別の人と出会って心揺らいだり、前に進もうとしない姿に嫌気がさしたり、心揺らぎながらもやっぱり彼が心にいたり、乾杯はコンビニの発泡酒と惣菜とやっぱ価値観って大事なんですかね~
空港にいる時に貰った電話で察した“死”、駆けつければ長津田の受賞の報告、…何かあのシーンには不意に涙。この2人の関係性、腐れ縁でいる方っていますよね。
カナコ演じた橋本愛さんとノンの話し方似すぎ!作品としても面白かった!
10年書いてても佳作かよ!
夢を持っている優しいダメ男に惹かれる女性は多いと思う。でも気がついてスパッと切れる子とズルズル行っちゃう子がいる、そんな話しでした。長津田とカナコは最初のドアの張り紙からも分かるように、今まで見て感じてきた世界が同じで波長も合う。3年くらいはなんとかやってきたが、就職、卒業になると歪みが生まれてくる。厳しいカナコの隙間を埋めようとマイコと付き合ってみるがすぐに気付かれて別れることに・・・出会って10年、カナコは仕事で久々の母校。思い出の部室。長津田に電話してみるとすぐに出てくる。
就職もしたようで、前の二人に戻りそうになる。数日して長津田からの苦しそうな電話、駆けつけるカナコ。ドアには10年前の張り紙が。開けるとシャンパンを持った笑顔の男。自分の脚本が佳作に選ばれたらしい。その時はお祝いして、元の関係に戻ってしまう。朝目覚めて気がついてしまう。10年書いてても佳作の長津田と10年経っても何も変わっていない自分に・・・いろんな感情が混ざり合って走って行ってしまう・・・
いや、面白かったです。知り合いにもこんな子居ました。ダメなの分かっているのに別れられないんですよね。二人とも優しいんですよ。
ゴールデンカムイから推しの山田杏奈さんも可愛かった。(でもすっぴんに近い方が好き)。個人的には吉岡睦雄さんの警備員好きだな〜。「シュシュシュの娘」の舞台挨拶でサイン貰ってから気になる存在。
代えがきかないこだわり‼️
ヒロイン早乙女カナコと彼氏である長津田の10年にわたる恋愛模様‼️脚本家を目指しながら一向に書く気配はなく、挙句に大学を卒業する気もない長津田に愛想を尽かし、告白された就職先の先輩と付き合おうとするカナコ。でもやっぱり長津田のことが忘れられない・・・‼️そんな自意識過剰で不器用なカナコを演じる橋本愛ちゃんがホントに魅力的‼️「代わりがきかないこだわり」「欲しいものは、いつもガラスの向こう」みたいなセリフも、共感しまくりで心に染みます‼️カナコが愛用する白紙のダイアリーもカナコのキャラクターを象徴する小道具ですね‼️そしてラスト、長津田からの電話‼️「もう一度だけカナコに会いたい」‼️心配して、長津田の自宅のドアをノックするカナコ‼️響く銃声‼️ビックリしてドアを開けるとシャンパンを持った長津田‼️これは「アパートの鍵貸します」ですね‼️走り出すカナコと、それを追う長津田のラスト・カットも、まだまだ落ち着きそうにない二人らしい、印象的なラスト・シーンでした‼️
【”欲しいモノはいつもガラスの向こう・・。”今作はメンドクサイ男女の10年にもわたる”自分らしく生きたい”想いで生きる恋愛関係の変遷を描いた、ジレッタイ恋物語なのである。】
ー 今作は昨年末に公開された「私にふさわしいホテル」と少し繋がっているが(ラストで、この作品が出たもんね。)、その作品を観ていなくても特に問題はない。だが、立派な作家になったノンさんを見れたのは僥倖であった。ー
■生真面目で、真っ直ぐな性格の早乙女カナコ(橋本愛)は、大学入学早々に演劇サークルに入部する事になる。そこには、脚本家を目指し留年し続けるナガツダ(中川大志)がおり、二人は息が合うのか恋人同士になる。だが、ナガツダが脚本を一向に仕上げない中、カナコは大手出版社に内定を貰い、その営業マンのヨシザワ(中村蒼)に好意を寄せられる。
そして、カナコは、ナガツダとヨシザワの間でイロイロな経験をして行くのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤で、早乙女カナコもナガツダも、ユスターシェ監督の”サンタクロースの眼は青い”などで盛り上がる辺りで、相性の良さと文学、映画が好きという性格が分かる。
・早乙女カナコもナガツダも、ヨシザワも、ナガツダが好きになるマイコ(山田杏奈)も、ヨシザワの元カノのケイノ(臼田あさ美)も、皆メンドクサイ性格だが、善人である。故に彼らのヘンテコリンな4角関係も、何だか可笑しいのである。
・早乙女カナコとナガツダが、春の海でホタルイカをウェーダーを履いて、取って茹でて食べるシーンのその後に繋がって行く展開や(カナコはナガツダと上手く行かなくなっても、ずっとウェーダーを持っている。酔っ払った時に履いたりしている。クスクス。)二人が”ショーケースのガラスの向こうに在ったペアリングのその後の10年間での見せ方も巧いと思ったな。
・二人が10年も付かず離れずで、関係を絶たなかった理由も良く分かるんだよね。特に、漸く社会人になったナガツダが言った”男性社会を恐れていた。”などという台詞は、成程なあと思ったね。
<今作は、自分らしさを保ちたいと思いながら生きる二人のメンドクサイ男女の、10年にも渡る関係性の変遷を描いた恋物語なのである。>
村上カナコの10年間の恋愛、その他等々。橋本愛さん主演というだけでとても嬉しい。
終盤、ちょっとグッと来たところなどを書く。
長津田と別れて数年後、カナコは久しぶりに演劇サークルの部室を訪れる。部屋には誰もいない。
このときカナコハ長津田に電話をかける。そして「どうせ出ない。出ないで」と祈るように言う。
自分で掛けといて、出ないでと祈るカナコの気持ちに、みんな共感というか覚えがあるんじゃないだろうか。
呼び出し音が鳴ってるあいだドキドキしちゃったぜい。
残念ながら、現在こういう気持ちで電話する相手がいない (/--)/。まあ、残念でもないか。でもなんか今そういう相手がいる人が、ちと羨ましくもある (^^)。
つながらいことを祈った電話に「おー、カナコ、久しぶり」と長津田の声が聞こえる(セリフは正確ではない)
誰かが電話に出てハッとするが、相手が長津田だと分かって嬉しいし、少しドキドキするけど、もちろん平静をよそおうのも皆さまご存知のとおり。
長津田の「もしかしたらカナコから掛かってくるかもと思って、番号変えないでおいた」なんて嬉しいセリフにも、決して「えっ、そうなんだ、うれしー」などとは口が裂けても言わずに聞き流すカナコ。
ああ、もうホント何て不器用なんだ早乙女カナコ~。
ここからは、カナコはこう思ったんじゃじないかなというボクの想像,妄想。
その後、直接会った長津田は髪も切り社会人ぽい。正社員になったとか言ってて、もう脚本はやめちゃったんだと思う。私が好きだった長津田じゃなくなっちゃったように感じて少しガッカリ。
もうこれなら結婚もしてるかもしれない。もしそうなら、変わってしまった長津田だから、踏ん切りもつく。
なのに、結婚してないと言う長津田にホッとするカナコ。
「何ホッとしてんだよ」とシッカリ長津田に見透かされる。チキショー、ホッとしたのがバレたか (^^)。
妄想終了。
順番を忘れてしまったけど、2人共もう持ってないと言った指輪を、実は2人とも持ってたくだりも良い。
これもちょっと順番は忘れてしまったけど、家飲みした屋上で、昔,部室で踊ったように2人で踊る場面はかなりウルっときた。
その後、長津田が、夢を諦めず書き続けていて鮫島賞の佳作を取ったのを知る。長津田はカナコを抱きしめ「2人でならやっていける」みたいなことを言う。
これってプロポーズ?
次の日、長津田の部屋から逃げ出すカナコ。もう長津田にはまりたくない、今ならまだ逃げられる、逃げ出すなら今だと思ったのか?よく分からん (^^)。
追いかける長津田、逃げるカナコ。最後に2人で倒れこんだ後のジェットコースターの場面は更によく分からなかった。
ここら辺の一連の流れは原作にある場面かもしれない。
「あまちゃん」は見てないが、のん主演 「私にふさわしいホテル」に引き続き橋本愛と能年玲奈が共演し、同じ場面に2人がいるのを見て嬉しかった。しかも今回は2回も。
もし田中圭さんと滝藤賢一さんがカメオ出演でもしていれば笑えた。
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