早乙女カナコの場合はのレビュー・感想・評価
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この映画に感じた私的問題点について‥
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
(レビューが溜まっていたので短く)
正直に言うと、この映画は自分には合わない作品だなとは感じられました。
その理由は、それぞれの登場人物が、それぞれの本心は隠したままで、表面では取り繕ったり強がったりしている点にあると思われました。
つまり、本心同士のぶつかり合うドラマ性が回避され続ける映画だと思われたのです。
究極が、主人公・早乙女カナコ(橋本愛さん)の恋人である長津田啓士(中川大志さん)で、長津田啓士は自身の才能(の無さ)を外から評価されたくないので脚本の1本も書かず(書けず)、かといって努力を陰でするわけもなく、表面では気取っていて弱みを隠して外に吐露することもありません。
この中身がなく外面だけ豪華に見せている人物は、端的に表現すると【ダサい】人物だと言えます。
つまり、この映画は全体として【ダサい】人物描写映画になっていると、個人的には僭越思われました。
主人公・早乙女カナコの会社の先輩で、編集者の慶野亜依子(臼田あさ美さん)も、同じ出版社の元恋人の吉沢洋一(中村蒼さん)との別れに未練があり、かといって本心から吉沢洋一にぶつかる訳でもなく、表面で取り繕って振舞っています。
残念ながら、慶野亜依子に対しても、私はこの人は【ダサい】な、と思われてしまいました。
主人公・早乙女カナコも、本田麻衣子(山田杏奈さん)も、中身がないのに表面で取り繕っている長津田啓士にこだわっている時点で、【ダサさ】から免れていないとは思われました。
(本田麻衣子は、最後には長津田啓士から卒業出来たようですが‥)
この映画で個人的に唯一、良いなと思われたシーンが、数年後に社会人となってアイドルのマネージャーとして働いていると話す長津田啓士と、引き続き出版社で働く主人公・早乙女カナコとの会話の場面でした。
この時の長津田啓士は、等身大の自分について話し、主人公・早乙女カナコとの会話には、小さくても本来のドラマ性があったと思われました。
しかしそんな唯一の本当のドラマ性の場面は、すぐに元の長津田啓士の外面で気取って取り繕った中心の場面に戻ってしまい、そのまま映画は閉じられます。
もちろん、本心を他の人に見せられない語れないというのもまた本心です。
しかしながら本心を見せられない語れないというのと、表面で取り繕って偽りの自分を見せて去勢を張るのとは、似ているようで全く違うと思われるのです。
私には、この、表面で取り繕って偽りの自分を見せて去勢を張る姿が、【ダサく】思われたのは、これが古く、今の時代から取り残された振る舞いなのが理由だと思われました。
同じ原作者(柚木麻子さん)の映画『私にふさわしいホテル』があんなにも清々しくそれぞれの登場人物の本心溢れた素晴らしさある作品であったのに、今作の映画『早乙女カナコの場合は』が真逆の印象を持ってしまったのは、演出の方に問題があったのではと、個人的には僭越思われました。
素晴らしい役者陣を配置しながら、現在から過ぎ去った印象を僭越持った今作は、期待値が高かっただけに残念には思われ、僭越ながら今回の点数となりました。
ハイスペック女子と有言不実行男子の10年愛
大学に入学した早乙女カナコ(橋本愛)が、演劇サークルの先輩
長津田(中川大志)に出会い、付き合い→別れ→再会する話し。
4年後、
カナコは就職先の出版社の先輩に、猛アタックされ、
プロポーズされるが、長津田の姿がチラチラ浮かんできて、
吉沢(中村蒼)を振ってしまう。
さらに6年後、
バッタリ長津田に会って恋心が再燃する
・・・となる。
「やっぱり、長津田は、普段着で付き合えて、居心地がいい」
のである。
橋本愛は美人だ。背も高い。鼻も頬骨も高い。顎はしっかりしている。
非の打ち所がない・・・のだが、
代表作が思いつかない。
演技も手堅いので、大河ドラマの主役の正妻役を3回勤める。
レビューを読ませていただいたけれど、橋本愛の大ファンという人は
見当たらない(隠れ推しなのかな?)
山田杏奈が良かった、可愛かった、という声が多い。
早乙女カナコの場合、
有名大学→倍率の高かった出版社の編集者になる夢を叶えて、
さて先輩にプロポーズされるものの、初恋の男が忘れられず、
原作者の柚木麻子の前映画化作品「わたしにふさわしいホテル」の、
作家・有森樹李(のん)も出演していて、新人編集者として出会ったりする。
でも、書店員の橋本愛のほうが輝いてたなぁ。
長津田役の中川大志は一目惚れするほど、カッコよかったけれど、
脚本一本完成させない有言不実行ぶりに、愛想を尽かされる役を、
愛嬌たっぷりに演じてモテ男ぶりが板についている。
19歳~29歳の外見と性格の変化が、上手く撮れていないので、
どこか絵空事な感じが、してしまうのでした。
面白かったです
順々に人物がフィーチャーされていくのが、物語もオムニバス風の感じになっていて、面白かったです。
指輪の巡りなど、伏線と回収があるのもよくできていると思いました。
脚本が良く、それをよく映像化されていると思います。
「私にふさわしいホテル」とのコラボ、橋本愛とのんの共演は私の中で盛り上がりました。
この二人のツーショットは微笑ましいです。
ラストは少し意味不明(二人の行く末の波乱を含めていると解釈しますが)ですが、明るくハッピーエンド?で終わって良かったです。
演技の中身が変わらないのでは時間の経過に説得力がない
私としては、期待ハズレでした。
それほど面白くないエピソードが続いて、冗漫な物語になってしまっている気がします。
贔屓にしていた中川大志さんだけれど、この映画では少し幻滅。
橋本愛さんも良くなかった。それほど期待はしていないけれど、演技がこれでは少しがっかりです。
大学入学からの10年間を描いているのに、衣装とメイクで歳をとらせても演技の中身が変わらないのでは、映画の中の時間の経過に説得力がありません。
腑に落ちないことだらけ
仕事を選びながら着実にキャリアを積み上げていると思っていた橋本愛主演。
他にもなかなか良いキャストが出ているので見てみた。
全体的にスッキリしない。
登場人物に感情移入できない。
新入生の彼女があのキザでダサくて古臭い手口のダンス一発でなぜ恋に落ちるのか?
そして二股かけられてもなぜあんなにも達観していられるのか?
先輩がそこまで魅力的に見えない。
臼田あさ美も元彼を引きずりまくって往生際が悪い人たちの天丼状態。
物語の進行もタルくて退屈。
昔のフランス映画みたいな変なスキャットの入った劇伴の音楽も陳腐。
なにこのセンス?昭和かよ?
と思ったら監督は結構な妙齢な方。
衣装もなんか役者のサイズに合ってないし、安っぽくてダサかった。
そして恋愛ものの邦画あるあるだけど、ラスト近くに物語がいったん落ち着いたところで
「〇年後」
というテロップ一発で時間を飛ばしてそれでも二人の心は色褪せてなかったみたいな安い演出。
月日が経っているはずなのに髪型も化粧も衣装の感じも一緒。
予算と撮影スケジュールがないからこそ、そこはディテールにこだわるべき。
他にもインターン学生に手を出したにも関わらず常識人みたいに描かれている職場の先輩もなんか変な奴。
山田杏奈が演じた後輩だけちゃんとしてる人だった。
WOWOWとかでやってるのを1回見てすぐ消去しちゃうタイプの映画。
学生時代を思い出す‥‥
飾り気ないのに美しい早乙女カナコ、指輪もバイクのローンも彼女に支払わせちゃう、ダメダメ男の長津田、大学デビューでメイクもファッションを頑張っちゃう麻衣子(山田杏奈ちゃん、可愛いー🩷)、なんか学生時代にいたよねーー、って感じのキャラ設定でした。
特に長津田、こうゆう人いたなぁー。留年続けて、長瀬智也ばりの長髪で、ヤマハSRに乗ってる、先輩!異様にモテるんだよなぁーー。
6年後からのくだりは、ちょっと長かったかなーー。90分くらいの映画にまとまりそうと思った。
「私にふさわしいホテル」の有森先生の登場は嬉しかったけど、普通の大人?に成長していたのが、少し残念💦
迷惑男と真面目な仲間達?追記有り
原作未読
ようやく鑑賞
ちょっと油断すると上映回数が減っていて🙄
この作品橋本愛さんをはじめとして主要キャストは好きな俳優さんばかりで観ると決めていました
カナコvs各登場人物の1対1の会話がどの場面もいい感じでゆったりのんびり楽しめましたし飽きなかったです
あのサークル以外はいい人ばかりなんですがその中の1人のクズ男?(長津田さん)に皆んなが直接、間接的に振りまわされるお話し?ですかね
(個人的妄想によるラストの改変🙇♂️)
ラスト10分をカットして6年振りの電話が繋がった時のカナコのリアクションで終わりにしたらどうでしょう
鮫島賞ネタはエンドロールの後に2人がパソコンを見ているカットを入れるとか
(オマケ)
有森樹李先生はあいかわらず、身近なネタ(新作はカナコさんとその仲間達がモデル)で書いているようですが直林賞は受賞されたのでしょうか?🙇♂️
⇨劇中ポスターに直林賞作家と記載(追記)
スピードやベクトルが違うから
共感はできないが、どっかにいそうな人たちの話。
冒頭から長津田は、ずっとモテてきたんだろうなぁ、と。
別れてるのに家で待ち伏せしてたり、最後の電話なんかも、相手が自分を好きなの確信してるヤツの行動だ。
まぁそれに惚れるのは構わないし、ダメ人間から離れられない人もいるからそこも気にならない。
しかし「ズキンとするうちは…」とか言ってた真面目なカナコも、彼氏いるのに自分から長津田を家に泊める。
同じタイミングで吉沢も亜依子を泊め、おデコとはいえキスまでするが、それは優しさとは言えませんよ。
内定段階の相手に告白する時点で大概ですが…
大学デビュー感がリアルな麻衣子は、長津田や美奈子にキレるまでは非常によかった。
ただ結局また恋愛脳に戻った上に2ヶ月で破局して、最後はワンオペ育児って、もうよく分からん。
亜依子だけは、カナコへの複雑な愛憎含めて理解できた。
要するに性格や収入といったカタログスペックではなく相性が大事という話でしょうか。
残念ながら自分と相性のよさそうなキャラはいなかった。
演技は主演2人もよかったが、『正体』に続いて恋する乙女な山田杏奈が抜群。
他キャストも隙がなく、平井亜門はもっと見たかったし、吉岡睦雄の使い方は贅沢。
9年前の写真をずっと残してるカナコは長津田好き過ぎ。
長津田が就職もしてて賞も取ったならハッピーエンドなのだけど、応援したくなる感じでもなかったなぁ。
ファーストカットが桜の作品は多いが、窓に映ったものは初めてで、これは面白かった。
試みとしてはよいけど、橋本愛がカリスマ書店員と別人ならクロスオーバーは不要かも。
三千子は家にいなさ過ぎで、女性の名前が全部『〜子』。笑
カナコの指輪が、右薬指→左中指→右薬指と変わっていたのはどういう意味?
誰もが経験した道に共感しかない。 ただありのままの自分であること、橋本愛が素晴らしい。 予告編がネタバレと思ったのは私だけ?
恋人同士の二人が、大学時代から卒業、就職を経験していく話。
等身大の、あるある満載で共感しかない。
サークル活動、出会ったときのピュアな二人。
二人にしかわからない特別な時間を経て、周りではちゃんと就職活動して次々に内定する奴ら。
彼女も内定先の企業の先輩とつきあい始める。
(現実では、しかも不倫だったりもする。)
それに比べて、まだ社会人成り立て、同学年同年齢で、かなり見劣りする彼。
二人の距離は離れてていく。
痛い痛いだれもが自分の話のようだ。
池松壮亮と伊藤沙莉の『ちょっと思い出しただけ』と近い話だったけれど、違うのは、2022年の「ちょっと~」では、彼女が男と別れて「普通の」結婚生活を選ぶこと。
本作の彼女は、彼を忘れられないまま、再会して、再び結ばれる。
翌朝、部屋を飛び出し走り出した彼女は、世間に流されず、まさに、『早乙女カナコの場合は』自分らしい道を選んでいることだった。
その時の服装のごとく、誰でもない、飾らない変わらない等身大の自分のままでいることだけで、感動した。
性別を感じさせないただ素朴な橋本愛の演技が素晴らしい。
如何にもいそうな口ばっかの脚本・演出家である彼、中川大志、良い人過ぎるOB、中村蒼、可愛い女、山田杏奈、と普通の善人である役者陣もいい。
「私にふさわしいホテル」の有森樹季=のんの出演も、「有森がちゃんとしていて」楽しい。
最後に、予告編でのネタバレが最悪。
シャンパンのシーンを予告で見せないでほしかった。
話が進むうちに、そのシーンが出てこないので、いつ来るかと思って観ていたら、長津田から突然の電話。
その深刻な声に、カナコは嫌な予感がして彼のもとに向かう。
ここで、もうそのシーンが来ると「わかってしまった」。
知らなかったら面白かったのに!
シャンパンを開けたときの音も、もう少しだけ銃声っぽさに近づけたら良かった。
そんなことを想ったのは自分だけだったでしょうか?
共感ください。
以上でした。
指輪が指から離れている瞬間は、女性が冷静さを取り戻している時間なのかもしれません
2025.3.18 MOVIX京都
2025年の日本映画(119分、G)
原作は柚木麻子の小説『早稲女、女、男(祥伝社)』
ダメ男に振り回される真面目女子を描いた恋愛映画
監督は矢崎仁司
脚本は朝西真砂&知愛
物語の舞台は、都内某所
念願の大学に進学が決まった早乙女カナコ(橋本愛)は、ルームメイトの三千子(根矢涼香)と一緒に暮らし始め、大学生活を満喫しようと意気込んでいた
学内ではサークルの勧誘で盛り上がっていたが、突如謎の女(平井亜門)が男(中川大志)に銃を向けて撃ってしまう
男はもんどり撃って倒れ込み、辺りは騒然とする
偶然、その場に居合わせたカナコは、本当に人が倒れたと思い、救急車を呼ぶように周囲の人に訴えかけた
だが、それは演劇サークル「チャリンクロス」のパフォーマンスで、倒れ込んだ男役の長津田とカナコのツーショットはSNSにアップされて拡散されてしまった
その後、文句を言う為に長津田の元を訪れたカナコだったが、彼のペースに巻き込まれ、徐々に距離が近くなって、交際を始めていく
長津田は脚本家を目指しているようだが、いまだに目が出る様子はない
そんな暮らしが3年ほど続いた頃、2人はペアリングを買おうと約束をすることになった
映画は、この2人の間に様々な男女が入り乱れる様子が描かれ、カナコ以外の男女のやり取りもきちんと描かれていく
なので、印象としては、長津田とカナコを中心とした群像劇のような感じになっていて、主要なメンバーはそれぞれ関わりを持つことになっていった
最初に2人の間に入ったのは、別の女子大の学生・麻衣子(山田杏奈)で、彼女は長津田がサークルの演劇の宣伝ビラを渡した相手だった
彼女は長津田のことが気になってサークル棟まで訪れ、そこから猛アプローチを仕掛けていく
続けて2人の間に入ってくるのが、吉沢(中村蒼)で、彼は内定が決まったカナコの就職先の社員だった
吉沢は営業部内の慶野亜依子(臼田あさ美)と恋人関係にあったが、人生観の違いから破綻していた
吉沢はカナコのことを気にいるものの、カナコはすんなりと彼の元には行けなかった
だが、長津田と麻衣子が一緒にいるところを見たことで、カナコの中で何かが吹っ切れてしまうのである
映画は、『私にふさわしいホテル』を観ていなくても全く問題のない作品で、男に振り回されている女性を描かれていた
大学のノリを引きずる成人、大学のノリの真っ只中にいる学生、適齢期を越えてしまった中年女性
それぞれが自分がどうしたいかで動いていく様子が描かれ、ある決断へと向かっていく
そんな気持ちとは裏腹に男性陣も思うがままに進んでいく様子が描かれていて、その強さと奥にある弱さと言うものが同居していたことがラストで明かされる、と言う内容になっていた
長津田の告白をどう受け止めるかは人それぞれだが、ここでも自分本位のところに長津田のダメなところが凝縮されている
それゆえに、好きだけど、カナコは走り出してしまうのである
女性目線の男性のダメなところを描いている作品だが、若干男性陣にもエクスキューズを残していると言う印象がある
ラストでは、長津田がカナコに追いついて転倒するのだが、その後は描かれていない
冒頭では、そのままなし崩しだったが、ラストではどうなっているかわからない
一度あったことが再度起こるかもと言う希望を抱かせつつも、実際には突き放すのだと思うけれど、そこをはっきりと描かないところが良心なのかもしれない
恋愛はタイミングだとは言うけれど、長津田は自分のタイミングでしか物事を動かせないので、それゆえに誰とも結ばれないまま終わるようにも思えた
いずれにせよ、男にとっての社会的な地位は形になっていないとダメで、その最たるものが指輪なんだと思う
女性にとっても象徴的なもので、それを身につけている「時間」と言うものをとても大切にしている
だが、男にとっての象徴は「そこに込められた質量」となっていて、それが男女間の軋轢を生んでいると思う
カナコは指輪をネックレスにしていて、それは肌身離さずと言う意味合いがあるのだが、長津田はその意味に気づいていないように思えた
指から離れて何年の時が経っているのかはわからないが、それだけの時間「指にいなかった指輪」というのはその役割を失ったただの貴金属という意味に近いのかもしれません
池に溜まるばかりの小石。
大学入学当日、演劇サークルの演技と分からず助けた、助けられたの関係性で出会い、サークル入会をし付き合い始めた、出版社就職志望の早乙女カナコと、就職する気なし大学卒業する気なしの脚本家志望の長津田啓士そんな2人の恋の話。
…時が経ち、新たな大学新入生・本田麻衣子、…長津田にサークル勧誘され恋に落ちる麻衣子の恋、出版社絡みのバイトを始めてたカナコ、そのバイト絡みで出会いカナコに恋をする出版社勤務・吉沢の恋、カナコのバイト…後に知らずに出会う吉沢の元恋人・亜依子で見せる群像劇。
ストーリー感想よりも観て先に思ったのは亜依子演じた山田安奈さんが色気あって可愛かった~が印象的、メイク落としてのスッピン顔も!
カナコと長津田の恋は腐れ縁って感じで、その時その年、別の人と出会って心揺らいだり、前に進もうとしない姿に嫌気がさしたり、心揺らぎながらもやっぱり彼が心にいたり、乾杯はコンビニの発泡酒と惣菜とやっぱ価値観って大事なんですかね~
空港にいる時に貰った電話で察した“死”、駆けつければ長津田の受賞の報告、…何かあのシーンには不意に涙。この2人の関係性、腐れ縁でいる方っていますよね。
カナコ演じた橋本愛さんとノンの話し方似すぎ!作品としても面白かった!
10年書いてても佳作かよ!
夢を持っている優しいダメ男に惹かれる女性は多いと思う。でも気がついてスパッと切れる子とズルズル行っちゃう子がいる、そんな話しでした。長津田とカナコは最初のドアの張り紙からも分かるように、今まで見て感じてきた世界が同じで波長も合う。3年くらいはなんとかやってきたが、就職、卒業になると歪みが生まれてくる。厳しいカナコの隙間を埋めようとマイコと付き合ってみるがすぐに気付かれて別れることに・・・出会って10年、カナコは仕事で久々の母校。思い出の部室。長津田に電話してみるとすぐに出てくる。
就職もしたようで、前の二人に戻りそうになる。数日して長津田からの苦しそうな電話、駆けつけるカナコ。ドアには10年前の張り紙が。開けるとシャンパンを持った笑顔の男。自分の脚本が佳作に選ばれたらしい。その時はお祝いして、元の関係に戻ってしまう。朝目覚めて気がついてしまう。10年書いてても佳作の長津田と10年経っても何も変わっていない自分に・・・いろんな感情が混ざり合って走って行ってしまう・・・
いや、面白かったです。知り合いにもこんな子居ました。ダメなの分かっているのに別れられないんですよね。二人とも優しいんですよ。
ゴールデンカムイから推しの山田杏奈さんも可愛かった。(でもすっぴんに近い方が好き)。個人的には吉岡睦雄さんの警備員好きだな〜。「シュシュシュの娘」の舞台挨拶でサイン貰ってから気になる存在。
代えがきかないこだわり‼️
ヒロイン早乙女カナコと彼氏である長津田の10年にわたる恋愛模様‼️脚本家を目指しながら一向に書く気配はなく、挙句に大学を卒業する気もない長津田に愛想を尽かし、告白された就職先の先輩と付き合おうとするカナコ。でもやっぱり長津田のことが忘れられない・・・‼️そんな自意識過剰で不器用なカナコを演じる橋本愛ちゃんがホントに魅力的‼️「代わりがきかないこだわり」「欲しいものは、いつもガラスの向こう」みたいなセリフも、共感しまくりで心に染みます‼️カナコが愛用する白紙のダイアリーもカナコのキャラクターを象徴する小道具ですね‼️そしてラスト、長津田からの電話‼️「もう一度だけカナコに会いたい」‼️心配して、長津田の自宅のドアをノックするカナコ‼️響く銃声‼️ビックリしてドアを開けるとシャンパンを持った長津田‼️これは「アパートの鍵貸します」ですね‼️走り出すカナコと、それを追う長津田のラスト・カットも、まだまだ落ち着きそうにない二人らしい、印象的なラスト・シーンでした‼️
【”欲しいモノはいつもガラスの向こう・・。”今作はメンドクサイ男女の10年にもわたる”自分らしく生きたい”想いで生きる恋愛関係の変遷を描いた、ジレッタイ恋物語なのである。】
ー 今作は昨年末に公開された「私にふさわしいホテル」と少し繋がっているが(ラストで、この作品が出たもんね。)、その作品を観ていなくても特に問題はない。だが、立派な作家になったノンさんを見れたのは僥倖であった。ー
■生真面目で、真っ直ぐな性格の早乙女カナコ(橋本愛)は、大学入学早々に演劇サークルに入部する事になる。そこには、脚本家を目指し留年し続けるナガツダ(中川大志)がおり、二人は息が合うのか恋人同士になる。だが、ナガツダが脚本を一向に仕上げない中、カナコは大手出版社に内定を貰い、その営業マンのヨシザワ(中村蒼)に好意を寄せられる。
そして、カナコは、ナガツダとヨシザワの間でイロイロな経験をして行くのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤で、早乙女カナコもナガツダも、ユスターシェ監督の”サンタクロースの眼は青い”などで盛り上がる辺りで、相性の良さと文学、映画が好きという性格が分かる。
・早乙女カナコもナガツダも、ヨシザワも、ナガツダが好きになるマイコ(山田杏奈)も、ヨシザワの元カノのケイノ(臼田あさ美)も、皆メンドクサイ性格だが、善人である。故に彼らのヘンテコリンな4角関係も、何だか可笑しいのである。
・早乙女カナコとナガツダが、春の海でホタルイカをウェーダーを履いて、取って茹でて食べるシーンのその後に繋がって行く展開や(カナコはナガツダと上手く行かなくなっても、ずっとウェーダーを持っている。酔っ払った時に履いたりしている。クスクス。)二人が”ショーケースのガラスの向こうに在ったペアリングのその後の10年間での見せ方も巧いと思ったな。
・二人が10年も付かず離れずで、関係を絶たなかった理由も良く分かるんだよね。特に、漸く社会人になったナガツダが言った”男性社会を恐れていた。”などという台詞は、成程なあと思ったね。
<今作は、自分らしさを保ちたいと思いながら生きる二人のメンドクサイ男女の、10年にも渡る関係性の変遷を描いた恋物語なのである。>
村上カナコの10年間の恋愛、その他等々。橋本愛さん主演というだけでとても嬉しい。
(追記)
2025(令7)/4/3㈭ 再鑑賞A
最終日なので、橋本愛を大画面で見ようと思って再鑑賞。実は3/19㈬にも鑑賞してる (^^)。
やはり、終盤、部室からカナコが長津田に電話する場面から後がとてもいい。
橋本愛と能年玲奈が共演してる場面がやはり感慨深い。
(追記終わり)
終盤、ちょっとグッと来たところなどを書く。
長津田と別れて数年後、カナコは久しぶりに演劇サークルの部室を訪れる。部屋には誰もいない。
このときカナコは長津田に電話をかける。そして「どうせ、つながらない。つながらないでで」と祈るように言う。
自分で掛けといて、つながらないでと祈るカナコの気持ちに、みんな共感というか覚えがあるんじゃないだろうか。
呼び出し音が鳴ってるあいだドキドキしちゃったぜい。
残念ながら、現在こういう気持ちで電話する相手がいない (/--)/。まあ、残念でもないか。でもなんか今そういう相手がいる人が、ちと羨ましくもある (^^)。
つながらいことを祈った電話に「おー、カナコ、久しぶり」と長津田の声が聞こえる(セリフは正確ではない)
誰かが電話に出てハッとするが、相手が長津田だと分かって嬉しいし、少しドキドキするけど、もちろん平静をよそおうのも皆さまご存知のとおり。
長津田の「もしかしたらカナコから掛かってくるかもと思って、番号変えないでおいた」なんて嬉しいセリフにも、決して「えっ、そうなんだ、うれしー」などとは口が裂けても言わずに聞き流すカナコ。
ああ、もうホント何て不器用なんだ早乙女カナコ~。
ここからは、カナコはこう思ったんじゃじないかなというボクの想像,妄想。
その後、直接会った長津田は髪も切り社会人ぽい。正社員になったとか言ってて、もう脚本はやめちゃったんだと思う。私が好きだった長津田じゃなくなっちゃったように感じて少しガッカリ。
もうこれなら結婚もしてるかもしれない。もしそうなら、変わってしまった長津田だから、踏ん切りもつく。
なのに、結婚してないと言う長津田にホッとするカナコ。
「何ホッとしてんだよ」とシッカリ長津田に見透かされる。チキショー、ホッとしたのがバレたか (^^)。
妄想終了。
順番を忘れてしまったけど、2人共もう持ってないと言った指輪を、実は2人とも持ってたくだりも良い。
これもちょっと順番は忘れてしまったけど、家飲みした屋上で、昔,部室で踊ったように2人で踊る場面はかなりウルっときた。
その後、長津田が、夢を諦めず書き続けていて鮫島賞の佳作を取ったのを知る。長津田はカナコを抱きしめ「2人でならやっていける」みたいなことを言う。
これってプロポーズ?
次の日、長津田の部屋から逃げ出すカナコ。もう長津田にはまりたくない、今ならまだ逃げられる、逃げ出すなら今だと思ったのか?よく分からん (^^)。
追いかける長津田、逃げるカナコ。最後に2人で倒れこんだ後のジェットコースターの場面は更によく分からなかった。
ここら辺の一連の流れは原作にある場面かもしれない。
「あまちゃん」は見てないが、のん主演 「私にふさわしいホテル」に引き続き橋本愛と能年玲奈が共演し、同じ場面に2人がいるのを見て嬉しかった。しかも今回は2回も。
もし田中圭さんと滝藤賢一さんがカメオ出演でもしていれば笑えた。
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