映画を愛する君へのレビュー・感想・評価
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次はどんな映画と出会うだろう
ドラマとインタビューが半々で、どちらもメッセージ性が強い。作中で語られる映画論はフランス映画よろしく簡単には理解できないが、大学での講義の話は腑に落ちる。
過去の名作に触れて新作を楽しみにする、そんな映画を愛する者でありたい。
ドラマとドキュメンタリーを融合させた詩的な自叙伝
文句なし!より映画・洋画を観ていきたいと決意した作品
文句なし❗️素晴らしかった。
監督の自伝的映画だが、ドラマとドキュメントの融合作品。
むしろ自分は今までいろんな映画を観てきたが、これで良かったのか見つめ直す事ができた作品でもある。
自分の映画ライフと比較しながら観るとこの作品の価値が更に増す。
早くも年間ベスト級の作品登場。
リピートも確定。もう一度観たい。
おすすめします。自分の映画ライフを振り返る意味でも。
この作品に出会えて良かった。
映画が好きで良かった。
面白い作り
フィクションとドキュメンタリーが合わさった構成で初めは戸惑ったが監督自身がインタビューするシーンがよかった。特にランズマン監督による映画「ショアー」について記事を書いた女性へのインタビュー。「ショアー」は、ホロコーストから生還した被害者、関わった加害者を訪ねて粘り強く証言を聞き映す映画。上映時間は9時間以上だが、一日か二日間か忘れたが大学で仲間と見た。長さは気にならなかった。当時「ショアー」で最も印象的だったのはトレブリンカ強制収容所へ続く真っ直ぐの鉄道線路の映像だ。「ショアー」では全部、現在形で語られる、という指摘を聞くことができただけでこの映画を見た価値があった。ランズマン監督が亡くなったこともこの映画で知った。
実際の映画からのシーンが沢山挟まれていて、冒頭でいきなり来たのが「エイジ・オブ・イノセンス」!ダニエル・デイ=ルイスをスクリーンで見ることができたのは望外の喜びだった。
映画とリアリズム(超私的)
2024年。アルノー・デプレシャン監督。幼いころに映画に魅了され、次第に映画漬けとなっていき、青年期に映画監督になろうと決意するまでの自伝的と思われる過程を、それぞれの時代の映画作品とともに描く。同時に、リアリズムをめぐる映画史的な議論を追いかけて、リュミエール兄弟からアンドレ・バザン、トリュフォー、ランズマンを取り上げて考察する。
個人的に偏愛する作品の魅力を詳細に解説し、その意義を裏付けてくれる理論(リアリズム)を追いかけて自分なりに解釈し、その道筋をフィクションとインタビューを交えて作品化するなどということは、多くの映画ファンが夢見ながらも現実には決してできないことであり、それをやっているのは映画好きとしてはうらやましい限り。ずるい。
もちろん、ここに挙がってないすばらしい作品は無数にあるし(「エイジ・オブ・イノセンス」への評価が高すぎないかとか日本映画は黒澤明「乱」のみでいいのかとか言いたいことはたくさんある)、リアリズムだけが映画理論ではないし、フィクション化するには無数の方法があるから、ダメだしすれば切りがない。しかし一つの作品として結実してしまうのはやはり「うらやましい」が先に立つ。
名曲Ruby's Armsで締められたら…
タイトル通り、映画監督のアルノー・デプルシャンの映画へ愛を沢山込めたエッセイのような作品。
映画の始まりの解説から始まり、映画に魅せられた少年が映画監督を目指すまでを、数々の名画の1シーンと共に切り取った、ちょっと変わった作品。
数々の作品が登場し、知っている作品が出てくると、思わずニヤリとしてしまう。
~映画を好きな人の数だけ、それぞれに思い出深い作品がある~
ラスト、郷愁と憧憬が入り混じった名曲トム・ウェイツの「Ruby's Arms」で締められていて、先人たちに対する感謝と憧れ、そして、これから現れるであろうまだ見ぬ映像への想いがずしっときた。
トム・ウェイツの曲で締めるなんて気が利きすぎてる。
映画を愛するようになった頃を懐かしく思い出す
誰もが共感できる作品
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