「1996年のミッション:インポッシブル、2000年のM:I-2と劇...」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング hiroishiさんの映画レビュー(感想・評価)
1996年のミッション:インポッシブル、2000年のM:I-2と劇...
1996年のミッション:インポッシブル、2000年のM:I-2と劇場で観ましたが、その後三人の子育てに入り、映画を観に行く時間が無いまま、復活したのが2021年の「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」。その時間の流れの中で、情報化社会は大きく進展し、劇中、007がITエンジニア頼みになっているシーンを見た時に、もはや現地に赴いて戦って情報を盗み出すとかいったスパイ映画の面白さは無くなっていくのだと感じた次第。しかし、23年の「デッドレコニング PART ONE」にそれを感じなかったのは、ひとえにイーサン(トム・クルーズ)のアクションと、ルーサー(ヴィング・レイムス)の情報収集役がシリーズ当初から役割を明確にした”チーム物語”になっていたからだと思います。約三十年、シリーズ通して二人が演(や)ってきたことが「説得力」となって醸成されたからこそ、やることなすこと「イーサンだからできるのだ」と、観る側に疑問を抱かせません。そして今回、「ファイナル・レコニング」においても所々でVFXやらCGを使っていることでしょうが、全くそう感じさせない映像完成度の高い空間の中でイーサンは活躍します。(頑張れイーサン、すごいぞイーサン…)私の心はその言葉で鳴りっぱなしです。アクション映画として申し分のないクオリティを見せつけてくれるだけでなく、ウィリアム・ダンロー(ロルフ・サクソン)の再演に、約三十年やってきたこのシリーズの「時の流れ」が表現されているのも奥深い。また、「多様性」もやり過ぎると批判される昨今ですが、最後はあらゆる人種の人たちが協力しあい、世界の滅亡に抗うシナリオ、配役にも嫌味がありません。イヌイットの奥様、可愛かったです(笑)
この映画で素晴らしいと思ったのは、一見さんに「都合良すぎる」と思われないよう、演出、セリフ回しでしっかり根回しもしていること(それが少し説明臭くなったりはしましたが)、また、ちょっとR15指定になりそうな残虐シーンは見せず、音と役者の表情で観る側の想像にまかすなど、とにかく作り手が観る側へそうした所まで細かく配慮されているところにも、キャストだけでなく、スタッフ総出で作り上げた完成度の高さを伺い知る事ができます。
前述した通り、映画を観に行ける時間もでき、回数増えてきて思うのは、同じ映画料金で質の高低様々なこと。この映画は久しぶりに料金さらに追加したくなる(払いませんが)満足度。大枠のストーリーは掴めたので、IMAXでもう一度行こうと思います。先行上映では買えないパンフも買いに。
〈以下ちょっとネタバレ???〉
物語の方ではありませんが、先行上映限定でトム・クルーズ氏からのサンキューメッセージがあります。私は彼より年下ですが、ほぼ同じ世代の人間として、人生で言う「現役バリバリ」な三十年を共に過ごし、こうして一つのアクション物シリーズを終え、彼のメッセージを聞けたことがうれしかったです。(ちょっと涙)
PS.これでイーサンはIMF仕事完全引退ですかね。その後の人生を過ごす伴侶として、数多く出てきたヒロインの中でも、亡きイルサ(レベッカ・ファーガソン)だったらとの個人的思い。。。(と書いたらコメント頂きました。でもイルサ(笑))
hiroishiさま、共感とコメントありがとうございました。
サプライズメッセージの件は、初日に映画館のスタッフに教えてもらいました。(その後公式サイトにもアップされました)
このメッセージが良かったとレビューされてる方も多いので、このタイミングで観に行かれて良かったですね、というつもりのコメントでした😉
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