「ファンでいっぱいの先行上映の劇場」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ファンでいっぱいの先行上映の劇場

2025年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

超人気シリーズの最新作、しかも「先行上映」と言うことで、鑑賞後のレビューもいつも以上に気を遣っていかないと。。と言うことで、遂に『ファイナル・レコニング』の公開初日を迎え、雨天の中を喜び勇んで劇場へ。IMAXやDolby Cinemaでの鑑賞も考えましたが、私の選択はTOHOシネマズ日比谷のSCREEN1、9時30分からの回となりました。大きな劇場ですがやはり結構な客入りです。そして、先行上映期間限定の入場者特典「日本のファンへ向けたトムからのメッセージ映像」に、本編が始まる前から目頭が熱くなります。
本作、上映時間は169分とあり前作と(ほぼ)同じ尺ですが、前後編の「後」の作品と言うことで前作の「ユーモア」やや多めな感じから打って変わり、「その時」が目の前に迫っていてほぼ全般にシリアス。"エンティティ" a.k.a. "それ"との最終決戦に向け、今回も「不可能なミッション」に立ち向かうイーサン・ハントですが、「シリーズ物」の集大成作品に有りがちな「安易なファン接待」には走らず、旧作との繋がりについても破綻は感じないレベルにまとまって、綺麗に着地できていると思います。
ただ前作でも感じましたが、「未知なる敵」に対し「達成すべきミッション」を設定しつつストーリーにしていくためには、作品上どうしても「説明台詞」が多くなります。更に、シリーズ史上最大の危機に対して「チーム」となるメンバーを急ごしらえで増やしていることもあり、毎回の作戦会議の都度、メンバー同士が「順繰り」に「絶え間なく」しゃべり続けるのを聞きながら、その内容を理解するのは結構疲れます。
一方、イーサン単独のアクションシーンは今回も鉄板。連続するピンチをギリギリでクリアしていく芸当は、お約束と判っていても「ひょっとして今度こそダメか」を連想させてくれ、鑑賞中も身悶えが止まりません。それもこれも、「シリーズ物」には避けられない「インフレしていく設定」に対し、トムが「実際に」身体を張り続けるからこそ毎回新鮮に驚き続けた『ミッション:インポッシブル』シリーズ。ファンとしては当然、トム・クルーズに対して感謝しかありません。トム、今回も素晴らしいアクションをありがとうございました。
ツッコみたいことや、予算が足りなかったのかな?と思う点など、本作単独としては必ずしも「傑作」とは言えないと思います。とは言え、映画でしか味わえないスケールとアクションは、間違いなく「満足度」が高くてケチのつけようがありません。そして、ファンでいっぱいの先行上映の劇場は「シリーズとトムに対する愛」を感じてとてもいい雰囲気。興味があれば、やはり「劇場で」ご覧になって下さい。

TWDera
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