劇場公開日 2025年4月25日

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「ヒューの怪演」異端者の家 Erinaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 ヒューの怪演

2025年5月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

少し遅れてですが、ほぼ観に行ってるA24なのでとても楽しみにしていた作品。友人と鑑賞してきた。

今日までにたくさんの方が観てる本作。皆様にとって、どう思ったのか。
私的には掴みOK、途中からしんどい、結末最高という感じだった。

まず、配給会社のイントロロゴ。最近よくみるHappinet PhantomからA24までどのイントロロゴも音響が素晴らしく、音響への期待値が高まった。
が、映画が始まると音響がなぜか下がり、リアル感が少し減り勿体なかった。ホラー特有の音響効果はかなり強めに出してはいたがイントロロゴに比べたら弱く、少し残念だった。教皇選挙なみの音響だったらびっくりできたのかもしれない。

ジャンルはミステリーホラーと言ったところだったが、正直我々、日本人にとっては面白く感じなかったのではないかと思う。あらすじ通り若い女の子たちが宗教布教して始まる作品。
つまり宗教が絡んでいる時点でほぼ無宗教の日本人にとって共感するのが難しい。
ただ、宗教布教で煙たがられているところは日本とは変わりない。とにかく布教しようとその宗教の説明をするが、その宗教の方達には申し訳ないが胡散臭くてしんどい。
そんな中から始まるほぼセリフのストーリー展開。眠気との戦いで地獄すぎる。私にはその人がまともに見えて仕方ない。

そして次にミステリー展開、来た来たと思い、伏線+怖がらせてくるのかなと思ったやつはそのまま置かれ、また長セリフ。
確かに分からんでもない。オリジナルが薄れていく。とても分かる。オリジナルを大切に思っているからこそのその想い。これは現代の私たちに訴えているようで、分かりやすくて良かった。ただ長い。

そして始まる冒険ミステリー。私なら諦めて明るいところで居座るよ害ないしって思いつつ、分かりきったホラー展開で恐怖要素なし。
ここまで私的には普通で終わっていたのだが、最後の展開が本当に素晴らしかった。
正直、あそこであの子が入ってきた時に「ないわー」って思ってたんだけど最後のアレ👉もそうだが、タイトルのところで大感激した。
そこだけでも大満足。

演技の面では、主演のヒューグラントの怪演。画面いっぱいに映るあの不気味な表情や、声のトーン、所作。サイコパスすぎて脳裏に焼きつくほどだった。
女の子2人もお顔立ちとキャラクターがマッチしすぎて、すんなりと彼女たちのキャラクターを理解しやすかった。また全員がほぼ同じ立ち位置であるシーンから立ち位置が変わっていたのもよかった。

あと、カメラワークが最高にいい。私たちに注目して欲しいところの持っていき方や、これから何かが起こるよと見せるような動き、とても素晴らしかった。街中の階段もこれから起こる不気味っぽいしA24の世界っぽくて良かったなぁ。

本作怖いor怖くないで割れていた作品だったが、ホラー慣れしてるかしてないかの違いではないかと思った。ホラー好きな方、よく観てる方は怖くない派だけど、初心者はおそらく怖いのではないかと思った(友人が飛び跳ねてた)。

Erina
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