「1970年代の洋楽が凄い理由はこれ!」ヒプノシス レコードジャケットの美学 アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
1970年代の洋楽が凄い理由はこれ!
洋楽は今でも1970年代を中心に聴いている。特にピンクフロイド、イエス等のプログレがお気に入りだ。そして、その頃のレコードジャケットにも思い入れがあるのでピンクフロイドの「原子心母」「狂気」などは神棚に飾っておきたい位である。
どうしても観たかった映画なのでパンフも買ったが、嬉しいことに1967年からのアルバムジャケット作品のリストも載っており、あの時代を彩った有名アーティストの作品名を懐かしくたどることができた。その中になんと!松任谷由実の「昨晩お会いしましょう」も入っており、嬉しくなった。このジャケットも飾ってみたくなった。
映画はヒプノシスのストームとポーの2人の出会いや独創的な感性で多くのロックミュージシャンの支持を受け大量の作品を生み出していった過程と時代の変化により衰退していくさまを時系列で語っていく。ポール・マッカートニーの「バンド・オン・ザ・ラン」やレッドツェッペリンの「聖なる館」やピンクフロイド「狂気」「炎」「アニマルズ」等の制作過程がしっかり画像に残っていてその撮影秘話はめちゃくちゃ興味を持って観れた。あと、なんと言っても2人の出会いと初期のイメージ創出のきっかけがあのシド・バレットってのがイけてます。LSDがどれほどのものかはわからないが天才シドとクスリが全ての始まりっなのは1960年後半の退廃的空気と合間ってゾクゾクしました。又昨年公開された「シド・バレット 独りぼっちの狂気」にも逸話として挿入されたピンクフロイド「炎」のレコーディング中に容姿も体型も崩れていたシドが何年かぶりふらりと訪れたエピソードには泣けてきます。そして映画のラストの曲も「Wish You Were Here-あなたがここにいてほしい」、。
私が観たドキュメンタリー史上(そんなに観てないけど)No.1と言える素晴らしい映画でした。
上映してくれたキネ旬シアターさん、ありがとうございました。