ヒプノシスマイク Division Rap Battleのレビュー・感想・評価
全22件中、1~20件目を表示
どう考えてもあのチームにしか国は託せないだろ!
「ヒプノシスマイク」についてほぼなにも知らず、「ヒプノシスマイク」オタクの友人に引率されて、日本映画初のインタラクティブ映画に参加してみた。ヒップホップ属性も薄ければ平素ラップを好んで聴くわけでもないが、ここは推しとかがない分、本気の審査員として参加しようと決意し、自分なりにラップのリズム感、フェイクの面白さ、もう一戦見たいかを基準に投票を続けたら、奇遇なことに全試合で自分が入れた方が勝つというビックリするような結果に。あとで投票の割合を見たら、決勝戦以外はかなり競っていた様子で、こうやって自分の一票がものをいう体験ができて、初心者sなりにかなり楽しんだ。
映画として、アニメとして、キャラ立ちとして、とか考え出すとキリがないが、ひとつひとつの勝負をリアルタイムで応援するのが醍醐味なのでしょうし、ラスボスとしての言の葉に圧倒されたこともあって、このコンテンツの一端に触れられて良かったです。にしても、優勝者に国を託すバトルだそうで、そりゃ責任の重みを背負った言の葉にしか国の未来は託せないでしょう。先立つシリーズを知っていると、言の葉もずいぶんなことをしてきたらしいけども。言の葉サイコー。
中王区の勝利を見たぞ
試写で見た。試写でも投票システムによる上映だったのだが、この時は中王区の勝利が見られた。ここのレビューコーナーに書かれている方々は、別の結末を体験していることであろう。通常、映画の鑑賞体験は、あらゆる内容的には同じはずなのだけど、これに関しては個々でバラバラである。映画とインタラクティブな体験は相性悪いかもと思っていたけど、公式サイトで各劇場の勝利傾向が見られるなど、様々な工夫で、非常に上手く機能していると思う。実際に領土取りの戦いが繰り広げられているようで楽しい。
ちなみに、試写では、一回戦勝者はバスターブロス、マッドトリガークルー、摩天狼、2回戦の勝者は摩天狼だった。バスターブロスを応援していたので、2回戦で負けた時は自分でもちょっとびっくりするくらい悔しかった。池袋の劇場に行って彼らの勝利を見ないと気が済まない気分になっている。
でも中王区はカッコよかった。さすがに一回目の鑑賞では、6チームのどれかの優勝パターンから見るべきだろう、敵方の勝利は王道展開じゃないと思っていたのに、決勝ではつい中王区に投票してしまった。彼女たちの貫禄にやられてしまった。
このシステムは画期的!
うたのプリンスさまっ♪のおかげで、この系統の作品に堂々と行く勇気が持てたことと、観客投票というものに興味があったので鑑賞。
やはり新しいシステムに思い切ってトライする人たちを応援したくなりますね。
それにしても、システムに対応する必要があるからなのか想定より上映劇場が少なく、みなとみらいに行こうとしたら詳しい人から「あそこは勝率がほぼ固定、どこが勝つか分からないのはこことここと…」と教えてもらい、久しぶりに川崎まで行きました。
初見でも世界観さえなんとなく分かれば、あとはひたすらラップバトルなのでついていけました。歌というかラップは一定のレベルではあったと思います。
やはりシステム面白いですね。あれ他の作品にも今後応用出来そう。
とにかく斬新なシステムを展開したということで、そこを評価したいですね。もう少し敷居が下がればもっと普及するかも。
楽しかった!
笑門来福
1期を数話見たというまっさらもまっさらな状態で鑑賞しましたが、観終わる頃にはヒプマイの虜になっていたくらいには超楽しい映画館体験でした。
特典はフィルムとミニカードでどついたれ本舗が当たりました。
インタラクティブ映画という、リアルタイムでの投票でストーリーが分岐していくという映画館大変だなぁという考えを持っていましたが、いざやってみるとこれがとっても楽しく、劇場内でのザワザワでどのグループが行くか分かる時もあれば、全く展開が読めないところもあったりでワクワクがノンストップでした。
立ちはだかる中央区の圧が気高く美しく、それに向かっていく6チームがこれまたカッコいいです。
ファーストラウンド1戦目はBuster Bros!!!vs Bad Ass Templeで激しいラップバトルが繰り広げられ、TVシリーズとは異なり、全編3DCGでのバトルの迫力は異次元の方向にレベルアップしており、ヒプノシスマイクによって現れたスピーカーは精霊的なものなのかなと思ったら、何故かメンバーの上空で真っ正面からぶつかり合う謎の模様がお出しされ、言葉もネプリーグ方式で相手に向かってダメージを与えたりと、TVシリーズとは違うアプローチの仕方をしていて面白かったです。
1戦目はBuster Bros!!!が勝利し喜ぶ様子、Bad Ass Templeが悔しがる様子、そして互いを称え合うという、あ〜それめっちゃ好き!っていう展開があって大興奮でした。
このパターンのアニメーションを何通りも作ってるとなるととんでもない労力だっただろうなと製作陣に頭が上がりません。
ここはBad Ass Templeに投票しました。
ファーストラウンド2戦目はどついたれ本舗vsMAD TRIGGER CREWがぶつかり合い、クールかつ破天荒なヨコハマとは一線を画すオオサカの軽快なラップがめっちゃ好みでした。
好きなサウンドだな〜と思っていたらCreepy Nutsが作ってるのでそりゃ好みだわ〜ってなりました。
こちらはどついたれ本舗が勝利し、かつての相棒を褒め合うのでなく認めていくというのもこれまた熱かったです。
ここはどついたれ本舗に投票しました。
ファーストラウンド3戦目は摩天狼vsFling Posseで、渋さと妖しさを纏うシンジュクのサウンドに惹かれ、ポップとギャンブルが入り混じるカオスなシブヤも面白く、どちらが勝つか全く読めませんでしたが、ここはFling Posseに軍配が上がり、互いのリーダーが認めつつもまだ埋まらぬ距離もあるっていう、そういうのも好きです!とツボを抑えられ続けました。
セカンドラウンドはBuster Bros!!!vsどついたれ本舗vs Fling Posseの三つ巴で、3組それぞれのPVでの勝負(実際の会場でやっている体みたい)になり、突然アフリカへ飛び出したBuster Bros!!!、大阪難波を繰り出すどついたれ本舗、ゲーセンでのFling Posseと三者三様のラップバトル、これもまた激アツでした。
ここはBuster Bros!!!が勝ち抜き、全てを背負ってのファイナルラウンドへ向かう姿がまぁ〜カッコよかったです。
ここはどついたれ本舗に投票しました。
ファイナルラウンドはBuster Bros!!!vs中王区の頂上決戦で、遂に宇宙にまで飛び出してのマッチバトルになりますが、中王区がこれまたカッコよすぎまして…言葉の力をバシバシ歌い続けるのがギラギラしていて好きでしたし、これぞラップバトルという正統罵り合いがまたまたテンションを上げてくれました。
熾烈な最終決戦を制したのはBuster Bros!!!で、彼らが喜ぶところもまたテンションぶち上げでした。
逆張り大好きなのもあってここは中王区に投票しました。中王区ルートはどこで観れるのやら。
濃厚なラップバトルは最高でしたし、お互いをリスペクトしている姿勢が何よりも美しく、最初から最後まで圧巻でした。
全員で歌う最後もこれまた最高で、しっかり1本の映画として終わっていたのも拍手もんでした。
応援上映が常に備わっている感じなので、様々なカラーのライトが光っていたり、歓声が巻き起こったり、掛け声に合わせて反応してくれたりと、基本映画館で観る時は人が少ない方が良い派ですが、今作はたくさんのお客さんと一緒に観るのめっちゃ良いな…!となり、まるでライブのようで楽しかったです。
あっという間にヒプマイの世界に魅了されました。
こんなにも面白く、こんなにもクレイジーな作品を観ていなかっただなんて…。
今から爆速で追いつきますし、曲もたくさん聴きたいですし、今後の展開も気になりますし、もうライブも行きたくなっています。
罪な作品じゃないっすか…!
鑑賞日 3/28
鑑賞時間 20:20〜22:21
座席 M-27
コンサートやライブの楽しさ
映画ってよりはライブって感じの作品
ヒプノシスマイクはYouTubeの曲をいくつか聞いたことがあるレベルで観ました。
インタラクティブ映画ということで、投票によりストーリーが変わる様です。投票から反映までが想像より早く、また結果が各映画館ごとにウェブサイトで確認できるのも面白い!
キャラ同士の掛け合い等で初めてキャラクターを知るので、登場人物への感情移入はあまりできず、映画のストーリー自体は正直あまりないと思いました。(なんでラップバトルで勝ちたいのか分からないし、地方ごと1組では無く東京に3組もいるの何故か分からない。)
しかし、ライブを見ているような感覚で、実際そう意図した作品だと思うので全然ありだなと思いました。なにより曲の質が良い!
インタラクティブ映画、今後のスタンダードになって欲しいと思う作品でした。
斬新、他コンテンツでも見てみたい!
知識ゼロのまま日本初のインタラクティブ映画、にだけ惹かれて鑑賞。ラップとかさほど好きじゃないからどうかなと思ったけど、普通に音楽もかっこよくて楽しめた!
そして個人的に曲もキャラも一番いいなと思ったナゴヤがまさかの優勝、なんかジーンときた。東京だけど中立地帯というところだったらしい。渋谷で見れば100%渋谷が勝つらしいけど、それは渋谷ファンがひたすら頑張ってるのか、作品ファンがリスペクトを込めて渋谷を勝たせてるのか?割引なしのお高いコンテンツなのにすごすぎる。
周りはちゃんとしたファンで推しのペンライト?リング?が劇場に輝きなかなかライブの臨場感ありました。後ろの人たちシンジュク推しっぽかったけど大丈夫だったのかしら?もう何度も見てるようだったからバリエーションでいいのかな。
48パターン、7通りのエンディング、みる前は全く想像つかなかったけどなるほどね!という感じ。
そういやマイクから色々出てくるのも全く意味わからなかったけど、まあなんとかなった。笑
追記、気になって2回目見に行ったら、今度は2番目に気になってたヨコハマが優勝、私ってばもってるわ。セカンドも5/6聞いたけど、やはりHomemade家族作曲のナゴヤの曲と空却くんの踊りが一番残る。そして渋谷のダイスくんの流れるようなラップ結構好きだったんだけど渋谷だけ唯一聞けなくて残念。
ヒプマイすごいなぁ
リアルタイム投票とかいう、結末が何通りも用意されているという半端ない作品。目指せコンプリート。公開後は何処が最多優勝なのか発表してくれるはずだ〜。
高クオリティのCG。脚長が気にはなりますが、作画崩壊一切無く、CGでこんなに複雑な表情が出せるんか!と驚きな作品。コマ送りで眺めていたい。リズムに乗る所のさすがのモーションキャプチャー。全員が違う動き。乱数さんしっかり女子。そしてみんな美少女。リーゼントまで物理演算入ってるのはもうさ……!
初期から知っている楽曲を超える楽曲の登場に心を殴られました。美麗ミュージックビデオが切れ目なくやって来るし、いちいちヲタクのツボをついてくるし。例↓
・変身シーンとアンプのぶつかり合いは考えるな感じろ、ということですね。
・広いアスファルト横並び歩き
・切れ目ない公式イラストとCG
・禁煙なのに喫煙するサマトキサマ
・アッ、コインそこから出すの
・ちょくちょく垣間見えるキャラの闇
・決着後のディビジョン代表曲
・決着後のキャラ相関見せ
一体誰が考案したコンテンツなんでしょうかね(褒めてる)。
中王区が楽曲に入るとまた違う世界観になる感じ、すごい。
他にない2.5次元ライブを幾度となく公演してきたヒプマイだからそこの映像の見せ方。大興奮でした。
ペンライト持参の人がチラホラ。ライブ鑑賞の雰囲気もあり、それぞれの スタイルで鑑賞している新鮮さがあります。応援上映とも違う感じだと思います。
私が観た回はどつ本が天下を取りました。
最終結果の発表では自然と拍手が起こります。
特典は既に第四弾。中身が白膠木簓で最高でした。
すごく楽しかった
映画というよりはライブの感覚に近いと思います 各曲体感あっという間で時間の長さは感じませんでした ヒプマイのかっこいい楽曲、かっこいい歌声を全身で浴びる体験ができました
個人的なお気に入りはヨコハマディビジョンの重低音です 映画館の音響設備ってすごいですね 身体の芯まで音が響いてました
映像も綺麗でした 表情が豊かに動いててみんな生き生きとしてました しみじみと思いましたがキャラクターみんな脚が長くて顔が綺麗で声がいいですね
誰にも負けてほしくなかったので投票は迷いました でも全員が清々しい雰囲気でエンディングを迎えていたのでよかったです
ハマ圧勝
投票で展開変わるシステム、他のコンテンツでもやって欲しい
これは結構面白かったですね。日本発という、投票によってストーリー展開が変わるというのがすごい面白かったですね。
これは色んなコンテンツでやって貰いたいぐらいです。必ずしも自分が選んだチームが勝つとは限らないんだけれども、それも面白くて。劇場とのシンクロというのも、最後に自分のスマホにて発表されるというところが面白い。
スマホつけていたら邪魔にならないかとかいうことに関しても、基本映像に集中はできて、投票は5回あるんだけれども、投票時間以外は画面暗くなる仕様。投票時間は10秒程度で、結果も30秒ぐらいですぐ出る。このインタラクティブの速さに、びっくりしました。
一応全体知識として、それぞれのディビジョン、チームが、どういうチームがあって、どういう人たちで、どういう人間関係であるかということをある程度把握できているとより面白いかもと思うところは、ある。
なので、アニメシリーズを見てるとより楽しめるというのはあるんだけれども、見てなくてもこの映画から入っても面白いのではないか。
基本はステージでラップバトルをしているだけでなので、難しくは無く複雑なストーリー展開ではない。
けれども一応ストーリーの骨子はある。そのラップバトルで勝ち上がって頂点に立つという、分かりやすいストーリーはある。で、勝敗結果によりそれぞれのキャラが違う反応見せる。
この、なかなか普通ではない髪型のキャラクターを違和感なく動かせるようになったという、CGの進化も素晴らしいし、何よりラップバトルのアニメコンテンツというのがそもそも無かったところによく作ってヒットさせたなというところもあり。
かつ今回は、視聴者の投票で勝敗が決まってストーリー展開も変わるという、見る映画館、見る時間帯によって展開が変わるというのは、これは本当今までなかったよなというところがある。
で、結構その勝敗、どっちが勝つっていうのが意外とドキドキする。これもちょっと意外なところではあった。
覚悟していたんだけれども、例えば、テニプリもそうだったし、黒バスもそうだったし、刀剣乱舞とかもそうだったんだけど、この手のイケメン集まってバトルする系のコンテンツは、ほぼほぼ観客が女性で、男女比1対9ぐらいの割合で、「男1人で来て申し訳ございません」みたいな雰囲気もあるんだけれども、試み自体が面白いので、男女問わず、年齢問わず、色んな人に体験してもらいたいなと思う。
今後、色んなコンテンツで観客投票をやって欲しいなと素直に思った。
例えばこういう音楽系コンテンツ、バンドバトル的なものだったり、アイドル同士のユニットバトルとか、そういう企画でもできるだろうし、推理小説のような展開の話で、色々怪しいなという要素を観客が選んでいって、トリックや犯人も最終的に変わっていくなんていうやり方もできるだろうし、何よりバトルもののコンテンツなんていくらでもある。
あれとあれが戦う、あいつとあいつが、この映画で戦うことになった。さあどっちが勝つ?勝敗の行方は観客の投票で決めよう!みたいな。
色々できるな、これ!と感じたぐらい、このシステム自体が面白かった。
基本的に携帯はずっと電源を付けないといけないから、80%ぐらい充電残ってたのが映画が終わる頃には40%ぐらいになっていた。
この公式の方も、全国の映画館でデータを取っていて、この映画館だとこのチームの優勝確率が高いです。例えば、池袋の映画館だと池袋のディビジョンが優勝しやすいよねとか、新宿の映画館だと新宿ディビジョンが勝ちやすいよねみたいな傾向も、公式が示してくれていたりもする。
だから色んな映画館に行くという楽しみもできるし、内容で何回も足を運べるというのは、すごい良いことだと思う。
特典商法とかもあるんだけれども、こういうその場投票のやり方なら本当に映画体験、その時の体験がもう一回だけしかないところはあるから。
今後こういうのは色んな企画でやって欲しい、作り手は大変だろうけど。こういう投票映画は今後増えていくと思う。
友人に連れて行ってもらったためヒプマイは知らない
昨今のインタラクティブコンテンツにアニメ映画が参入する、と気になっていたところヒプノシスマイクに明るい友人が連れていってくれることになった。
鑑賞前に映画館のロビーで友人と私は約束を交わした。事前にアプリをインストールしておくこと。そして、ヨコハマの投票には必ず入れること。
着席すると友人は私に手を出すように言った。
素直に従うと、巾着の中身を私の手のひらに出した。
ダイヤモンドカット風の青いプラスチックがガラガラと落とされる。10個ほどだったが大ぶりであったため手のひらに小さな山を作っている。
よく見ると指輪型のライトのようで、これも素直にはめた。
週末の映画館に話題作ということもあってか、予告が始まる頃にはほとんど満席だった。
前の座席に座っている人も両手に20個くらい青い指輪型のライトをはめていた。少し暗くなるとより分かりやすいが、同じような青の光がざっと数えるだけでも30は見えた。
ふと、自由に投票してね、と友人が呟く。
そこで私の投票結果に左右されることなくヨコハマが優勝することを確信した。
なぜこんな話をするのか、俺には理由が2つある。
1つ、映画館を選んだ時点でエンディングが決まる場合があるから。
2つ、興味を持ったその瞬間からヒプノシスは始まっているからだ。
ヒプノシスマイクは政権争いラップ映画に見せかけた観客自身のあり方を映す鏡である。
この映画に登場する男性3人1組のラップチーム、通称ディビジョンはそれぞれに治めている都市がある。
それにプラス1組女性3人で構成される言の葉党というラップ政党があり、こちらは現在の与党である。
言の葉党対野党のトーナメント選挙(トーナメント選挙とはなんだ)を追う形でストーリーが進んでいく。
そんなことはどうでもいい。問題は俺たちがどのディビジョンにこの日本を任せるべきかということだけだ。
各ディビジョンは投票前に政権公約ラップを披露してくれる。ここから各ディビジョンの色を感じ取り、私たちはより良い未来に一票を投じることができる。
違う!そんなことが言いたいわけでもない。
映画公式サイトを見てほしい。映画館ごとに勝率データを見ることができる。これが、まさにこの部分がこの映画の本質である。
池袋、新宿、渋谷、横浜、愛知、大阪の映画館は9割がたその地域の名を冠したディビジョンが優勝している。
一方でそれらの地域外の野良ディビジョン映画館の勝率はかなり割れている。
映画館を選んだ時点でEDが決まる場合があるというのはこういうことだ。
前者の映画館では安定して特定のディビジョンの優勝を見ることができる。ただし、ここでは鑑賞者の意思は重要視されない。そこは彼らの統治する土地であり、アイデンティティであり、侵しがたい領域だからである。それでも鑑賞者は一縷の望みにかけて他のディビジョンに投票することができる。そうして勝ち得た1割の優勝たちはどれほど尊く、憎らしいものだろうか。
後者の映画館では常にひりついた一票の重さを感じることになる。鑑賞者が画面をタップするために与えられた時間はたったの10秒。その10秒の間に映像から得た様々な情報が脳内を駆け巡ることになる。もしもこちらが勝てば2曲目が聞ける、しかしあちらのディビジョンには勝ってほしい理由がある。そして映画が終わるとスマホに得票率が表示される。その数字が50に近ければ近いほど鑑賞者は自身の選択の有効性を実感することになる。
この非常にメタ的な面白さが本作の鑑賞を唯一無二の体験にしているではないだろうか。
本作の技術面にも少しだけ触れたい。
メタ的な面白さを除いた本作最大の魅力は非常に手の込んだ3DCGとそれを引き立てるための構図だろう。
昨今の3DCGは衣装替えが前提となっているものが多く、衣装と素体のアンバランスさが気になることがある。
しかし本作のラッパーたちは同じ衣装で日常からバトルまでこなしてしまうため、衣装込みでの細かい比率の調整がなされている。
関節部分に着目するとよりわかりやすい。腕を曲げた際の不自然なへこみや盛り上がり、それを布であるとした際に出るはずのない・あるはずの陰影への違和感が様々な角度の手法を持って排除されている。
2Dデザインからセルルック3DCGへの変換でいえばひとつの正解をたたき出しているかもしれない。つまり、イラストのイメージがそのまま3DCGになっている。これは非常に恐ろしい話である。
本当に欲を言えば、先鋒中堅のマイク起動演出も大将並みにしてほしかった。
さて冒頭の話に戻るが、私はより安定した勝利のために最終戦まで入れられる選択はヨコハマにいれた。
ほとんど予定調和のヨコハマ優勝であったが、会場全体が異様な一体感に包まれていて妙な迫力を感じた。
帰りの横浜駅で感想を交わしている時、友人は何でもないことのように今日は言の葉党に一票を投じたと言った。
盤石な勝利か、1割の希望か、はたまた全方位の闘争か。これを読むあなたは何を選ぶのだろうか。
音楽、映像、よかったー
スマホを持っていないのですが、内容、キャラが個性的、際立っている、面白そうと思って観に行きました。
音楽、ラップ、興味がある人は一回、観るだけでも損はないと思います。
映像、キャラは皆二枚目、アニメだから当然と言えばそれまでですが、声優さん達、皆、声ね歌が上手、若い子ばかりだと思ったらオヤジキャラもいるし自分は楽しめました。
キャラの繋がり、性格がしっかりしているので、ライバル、もと仲間同士、互いに理解し合えない同士が歩み寄る。
音楽と言葉で繋がっているというのが面白いし、現実世界も、こんな感じなら戦争なんてと思ってしまいました。
この映画がファイナルと言うことですが、映画を見る限り、まだ需要あるし、二次創作、同人も出ているし、おもしろいと思いました。
分かりきった事だが、ラップを競うバトルではない
曲や関係性はある程度知ってた状態で鑑賞。
感じた事を以下に箇条書きにします。
・世界観や曲、アニメを知っている人には
周知の事実だと思うが、
この作品はフリースタイルのようなラップバトルではなく
『曲』での勝負となる。
もうこの程度はネタバレにならないと思うので書くが、
一回戦では両チームのバトル風合作曲、
二回戦では各ディビジョン固有の曲で勝負をする。
これが何を表すかというと
『勝敗の判定がしにくい』。
特に二回戦で歌われる固有曲での対決は
ビートも方向性もそれぞれ違うので自分のように
『推し関係なくラップの出来で判定しよう』
と思って挑むとかなり難しい。
それ故か、純粋なラップや歌勝負だけでなく
ほとんどは『鑑賞者の推しディビ』で
勝負が決まってしまっている気がする。
・曲はどれもいい。エンドロールを見るとなかなかのメンツが作詞作曲をしてる事がわかる。とにかくクオリティが高い。CGも素晴らしい。モーションキャプチャーを使用しているのでキャラが自然とぬるぬる動く。
・鑑賞する劇場でほぼ勝負は決まるといっても過言ではない。
実際、自分は新宿で鑑賞したが
麻天狼の時だけ大きな拍手が起きていた。
もちろんその時勝ったのは麻天狼。
特に東京近郊では鑑賞する劇場には注意を要する。
その地区の映画館には
その地区ディビのファンが集まるので
当たり前といえば当たり前だが。
中王区エンドを見るにはどうすればいいのだろう…
・投票アプリがたまに機能しなくなるらしいので注意。自分は決勝で機能しなかった。
以上、ザっと書いてみました。
映画というよりはほぼライブ&PVですが
ヒプノシスマイクが好きな人は楽しめること間違いないかと思います。
紹介とバトルのみで押し通すパワフルエンタメ!
最初にキャラやディビジョン(チーム)の説明があり、それが終わるとあとはもうひたすらラップバトル。
J-RPGとプリキュアをガッチャードしたような、迫力とユカイさに溢れたバトルを眺めていたら、あっという間に上映時間が終わってました。
途中途中、投票により展開が変わるのは周知のとおり。これも非常にシームレスに展開が繋がっており、違和感なかったです。今回観られなかったディビジョンの勝利パターンも案の定観たくなる!なんたって劇場の大音量と大画面ですから!ただし鑑賞料金がちと高いのがネック…
ヒプマイを知ってる人はもちろん、最初の説明が丁寧&中身はほぼMVのみなので、初見さんにもオススメ出来ます!
マイナス0.5は、なんか絵柄に違和感あったせいです。みんな微妙に幼く見えた…
楽曲良し、演出良し、初体験のインタラクティブ映画
ヒプマイは2ndD.R.B以降離れていたのでついていけるか少し不安でしたが、本当に観に行ってよかった。
今作は観客が勝者を選択し、優勝者が決まっていくのですが、これが本当に面白いシステムでした。
バトル終了後、結果発表までの数十秒、こんなに緊張するとは…。
私の鑑賞した回ではヨコハマディビジョンが見事優勝をおさめたのですが、他のディビジョンの優勝ルートも観たい気持ちになってしまいました。
以前までのCDに付属する投票券での投票形式だと、優勝はどこか1チームに決まってしまうわけで、自分の応援していたディビジョンが初戦敗退してしまう…なんてこともあったわけですが、ファイナルバトルがこの形になったのは本当に素晴らしいと思います。頑張れば全チームの優勝が見られるもの。優しい世界だ。
やっぱりヒプマイはバトル曲が最高だなぁ〜。
全部かっこよかった。
あとスピーカーがスタンドみたいでめちゃくちゃかっこよかったんですが、スピーカー同士がガンガンぶつかり合うのはちょっと笑っちゃいました。そうやって戦うんだ(笑)
初見で鑑賞、まだヒプノシスマイクの世界観が理解できていない
ヒプノシスマイクについては前情報ゼロで鑑賞。映画好きとして、投票システムを体験したいという理由で映画館に足を運びました。
本作に限らず、映画は基本的に何も調べずにみるため、ヒプノシスマイクについては歌うアニメくらいの知識しかなかった。以下は情弱の感想です。投票しに行きたい映画好きの方の参考になれば幸いです。
・アプリは事前にダウンロードするのがおすすめ。予告編の最後の方でアプリの使い方説明があるから、ギリギリにいくのはオススメしない。ちゃんと上映開始時刻に入っておく方がいい。
・映画冒頭に世界観の説明がある。ヒプノシスマイクの力によって統治された世界らしいが、ラップで強いヤツが覇者となるのに、その世界のファシスト的な人たちが挑戦者を迎え入れるシステムらしい。実力主義?なの?これを理解するのに時間がかかった。世界観は調べていっても良いかも。本作にはストーリーらしいストーリーはほぼ無いため、世界観だけ分かれば事足りる。
・メインの登場人物が18人出てきて、これはハードル高い!と思いきや、すごく端的に各キャラの特徴を説明するシーンがあり、それがめちゃくちゃ分かりやすかった。個別キャラの詳細は予習なくても楽しめる。
・投票は全5回。正直、最初のトーナメントの投票はどうしたらいいのか迷った。なぜなら、シンプルなラップバトルではなく、対戦チーム全員でのコーラスがあるので、バトルのレベル感がよくわからなかった。
・歌詞が一部、家系。HOME MADE 家族の作詞作曲だから?知らんけど。
・ファンの人たちがペンライト的なのを振ってて楽しそうだった。あまり映画館で見ない光景だから、劇場全体で盛り上がっている雰囲気が良かった。
・何と戦って、その結果、何がどうなったのか、よくわからなかった。
・投票は楽しい。さっき聞いたばかりでも自分がいいと思った方のチームが勝つと嬉しい。
全22件中、1~20件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。