「恐怖を感じる事とは」SKINAMARINK スキナマリンク satoさんの映画レビュー(感想・評価)
恐怖を感じる事とは
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この映画はとても難しい。
パンフレットを見るとこんなメッセージがある。
「考えるよりも、感じてください。」
怖いと言う感情は人それぞれだ。
例えば少しだけ開いたドアの隙間や、すりガラス越しに見える風景。
それはきっと生きてきた国や環境や風習によっても大きく異なると思われる。
(現にカナダでは「電気を消した時に椅子の上に乗っている洗濯物が怖い」そうだ)
大人になるにつれ、私達は怖いと思う物の対象が変わる。
布団から足を出しても引っ張られたりしないし、うっかり閉め忘れたカーテンの隙間から覗き込むお化けもいない。
だからこそ、この映画は難しい。
私達大人は答えや意味を求めてしまうのだ。
明確なストーリーはないし、何かが悪さをして何かが起こっている事しかわからない。
それでも517日もの間、悪夢に閉じ込められている子供がいるのだと言う事。
最後に子供が何度も相手の名前を聞く描写から、相手は悪魔であるのではないかと思う。
そうなのだとしたら、囚われたその魂は、永遠に悪夢を彷徨い続けるのだろうか。
ちなみに撮影場所が監督のご実家と言う事で、心の広いご両親なのだと思った笑
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