「この撮り方・構成であれば、伏線・仕掛・捻りが欲しかった。。」HERE 時を越えて はりー・ばーんずさんの映画レビュー(感想・評価)
この撮り方・構成であれば、伏線・仕掛・捻りが欲しかった。。
ロバート・ゼメキス監督の映画。
そして、トム・ハンクス主演。
彼らの映画と言えば、『フォレスト・ガンプ』は覚えていた。
『キャスト・アウェイ』もなのね。
でも、なんといっても『バック・トゥ・ザ・フィーチャー』が有名。
あらためてwikiを見て見ると、ジョディ・フォスターの『コンタクト』も監督してたんですね。
80年代は人気作品ばかり監督しているイメージがあった。
久しぶりに名前を聞いて、是非見てみたいと思って行ってみた。
事前に口コミサイトを見ていたけど、評判がよろしくない。
実験的という言葉を見て、劇場で見ておこうと思った。
たしかに実験的というのか、定点映像で同じアングルでの画が続く。
映画冒頭では恐竜のいる時代から隕石が落ちて氷河期~近代まで一気に描かれる。
なぜ、その場所なのか特に理由は分からなかった。
第二次大戦後に住み始める家族の話がメイン。
その家族の子供がトム・ハンクス。
先住民、独立戦争自体、家族三世代、その後に引っ越してくる別の家族。
その時代がいったりきたりで描かれる。
意外に集中して見ていたのか、気づくと1時間30分が経っていた。
ただ、ホント集中してみていないと、描かれる時代がしょっちゅう変わるので分からなくなってしまう。
基本、同じ画角、引きの映像が続く。
だから、トム・ハンクスが演じる若い頃も気にならなかった。
試みは良いと思うが、この撮り方をするなら、もっと脚本を練らないとダメですね。
ただ、家族の歴史を見せられただけという印象。
もっと、伏線、仕掛、捻りが欲しかった。
家族のドラマを定点カメラで描かれ、それがなぜか太古の昔から現代のメインで描かれる家族以外まで。
私も、事前に見た口コミ評価と変わらない評価となってしまった。