劇場公開日 2025年4月4日

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「悠久の時間の流れを104分で!」HERE 時を越えて ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 悠久の時間の流れを104分で!

2025年4月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

アルとローズからリチャードとマーガレットへ
続く家族の物語が軸だが、
恐竜時代から始まり現代に続く時間の流れを何故
表現したのだろう?
人間の営みは普遍的であることを示したのだろうか?
そんなことを考えながら観ていた。

定点観測的にカメラを固定して
小ウインドウを多用するなどの工夫があり
多い情報量を同時に見せていたのはすごいと思ったが
その情報量を私は消化できなかった(笑)

リチャード(トム・ハンクス)を中心とした
家族の物語を高速で描いていても、
様々なコンフリクトをうまく表現していて
冒頭とラストシーンのつなぎこみには唸った。

それにしてもリチャード家族以外のシーンは必要?
とは思った。リクライニングソファーの話が
リチャードたちの生活とつながっているのは何となく
理解したが、他は関連性を感じづらく
一回観ただけではわからない構造なのかもとも思った。

俳優陣は素晴らしかった。
VFXを駆使したトム・ハンクスの若返りも
新たな見せ方の提示にはなっていたと思う。

興行的に日本で成功はしないだろうが、
こういう実験的な作品は今後も積極的に観ていきたい。

ひでちゃぴん
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