邪悪なるもののレビュー・感想・評価
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鑑賞動機:テリファイド9割、予告での容赦ない斧の振り下ろしっぷり1割
子供は観ちゃダメですよー。
暗闇での銃声とふたりのおっさんの緊迫したようすから始まるので、「これは前菜にされちゃう人たちね」と思ったら…あんたら主人公かーい。
悪魔付きが伝播するという設定をいつ飲み込めるかでだいぶ印象変わる気がする。
グロテスク描写というか、精神攻撃がすごいかも。子供もお年寄りも妊婦も容赦や忖度0なので。犬は酷い目には合わない…犬に酷い目に合わされるのですけどね。
不満は既存の悪魔の枠組みであるように見えること。名付けられない純粋に邪悪なるものだったらなあ。
まあでもお約束の範疇を超えてくるということで、中南米ホラーには今後も期待したい。
悪魔的?病気的!
銃声の音がした夜の翌日、辺りを散策し変死体を見つけた兄弟ペドロとジミーの話。
変死体から出てきた物を頼りに一軒の家に辿り着くと…、置くの部屋で寝る腐敗(悪魔に取り憑かれる)し始めた男を見つけたことで事は起こる。
部屋に寝る体中から膿男に悪魔的なこと!?いやっ病気でしょ!と、ツッコミと疑問を持ちつつも…。やはりお国柄?!もあり、この手の作品、悪魔絡みは正直怖くない、元々ホラー、心霊系は好物な私だからってのもあると思うけれど。
ただ本作にあった斧で旦那の顔を殺っちゃって、その後、奥さん自身も斧で顔を切るとか分かりやすく例えるなら「ミッドサマー」的な気持ち悪さはあったかな。
上映時間約100分とあったけど何一つ解決してませんね…、てか状況悪化(笑)
不気味な映画
あの兄弟に、特に兄貴にイライラ。ことごとくやる事、判断を間違えたよね。結局は悪を拡大し被害者を広げただけ。しまいにはあーいうエンド。最後のかすかな光だった彼女を信じなかったの事はかばいようもない落ち度。彼の教養の無さが招いた災いとしかいいようがない。怖さより不気味さとイライラした。でも面白かった(笑)
映画が臭う!!
この映画には、入り口も出口もない!
Evil comes in many forms, and
whether you are male or female,
that doesn't matter as much as
what lurks in your mind.
ヤングアダルト向け小説家サバア・タヒア(New York Times-bestselling)の語録より そして何よりもこれより
The Man Who Can Scare Stephen King...
の見出しで始まる "American Heritage" による1995年のコラムより一部抜粋
“Lovecraft. . . opened the way for
me,” writes King, “as he had done
for others before me.... it is his
shadow, so long and gaunt, and his
eyes, so dark and puritanical, which
overlie almost all of the important
horror fiction that has come since.”
邪神の名前である「Cthulhu」は、本来人間には発音不可能な音で現在でもハッキリとはしていない... ので、建前上「クトゥルフ神話」と呼ばれている。何故なら、その神話の創設者であり怪奇小説・幻想小説の先駆者の一人である彼は、夭折し、名前すら知らていない為に... 付け加えると、このような事を何故?載せるのかというと彼の思想的宇宙観は、地球というちっぽけなモノではなく、本作に登場する "悪" のような人の理解の範疇を越えた邪神とあたしは捉えている為に
話を映画に戻すと...
Mom: You don't kill evil like that,
it will be worse.
Her son: If you kill him, you die.
Mom: It will take our bodies, it will
take our souls. Don't do it,
please, it will make it worse.
この警告を無視したジミーとペドロの兄弟は、今後、果てしのない悪夢を見続けることとなる。
ストリー展開やシナリオ自体は単純明快で分かり易くできていて、それでも本作『When Evil Lurks』が人々を夢中にし虜にさせるのは、想像もできない "モノ" の設定と精巧にできたギミックによるゴアな表現であり、その巨大化したヒキガエルともジャバ・ザ・ハットとも例えることもできるウリエルの気色の悪さや血生臭さ、そして、彼の体から流れる浸出液のグロテスクさは画面を見ているだけで臭ってきそうにも感じる。ただ、少し誇張ですので失礼しました。(※そんなゴア表現の中でも映画製作者に対して好感が持てるシーンがある。あまり詳しくは言いたくはないが、少女を〇めるところでは、何故か稚拙な人形で代替えをしていた。)
Mirta: Evil loves children.
And children love evil.
男の名前にもなったウリエルとは何者なのか?
『ペトロの黙示録』にも登場するウリエル... "最後の審判" の時に全ての魂を席に着かせる役割を担い、「懺悔の天使」または「地獄の支配者」として描かれ四大天使の中でもマイナーで知る人は少ない。何故なら、ウリエルだけが堕天使となった理由かもしれない。天界にいる天使が堕落すれば、追放され地上まで堕ちた天使は人間に、またさらに深く堕ちた天使は悪魔になったとされる。
covid-19を彷彿とさせる最も悪質に残酷で無垢で善良な人々の魂と心の深淵をえぐるような不安で不快な際どい映画となっている。アルゼンチンの日本では敵わない程の特殊効果には拍手を送りたい。しかも筋書きをシンプルにしたことで、家族の崩壊が手に取るように明快になったことが反って、第四の壁に阻まれるただ見ている事だけしかできない傍観者となってしまい、それにともなう喪失感が、最後のツイスト・エンディング的ファクターに活かされているのかもしれない。
前出のラドクリフがこんなことを残している。
The oldest and strongest emotion
of mankind is fear, and the oldest
and strongest kind of fear is fear
of the unknown.
深淵と言えば「人生や世界は無意味であり、道徳的な基準は存在しない」と表現しているニヒリストで後に若くして病死をしたニーチェの言葉は、映画の本質を捉えている。
"Whoever fights with monsters
should see to it that he does not
become a monster in the process.
And if You Gaze Long into an Abyss,
the Abyss Also Gazes into You"
最後に
重要なカギとなる7という数字
"Remember the Sabbath day, to keep it holy"
the Sabbath day:安息日
何故一週間が7日になったのかは、ユダヤ教の十戒の第四条からで、もう少し説明を加えると「神は6日間で世界を創造し、7日目に休息し、その日を祝福し聖なる日とした。」
南の島にいた時、日曜日になると大手のスーパーからショッピングモールに至るまでシャッターを閉めて休業をしていた。なれない旅行者が食料品を買う方法といえば、デイリーという個人経営(移民の方が多い)のコンビニのようなショップが、開いていた。この世界は天国では決してないのでそんなことは長続きしないし、天国でしか成立はしないので、経済破綻の結果、現在は、ショッピングモールもスーパーも日曜日も平日と変わらず開いています。(※ジュースなんかを自動販売機で手軽に買えばいいジャンなんて、日本でしか通じません。その当時、島で唯一のコーラの自販機は、ぶっといチェーンでグルグル巻きにされていました。)
そして、キリスト教では別の呼び方をする"七つの大罪"
"七つの大罪" の存在も忘れることは出来ない... のではなくて、忘れることを禁じていると言えるかもしれない。
皆さんは、7をラッキー・セブンとか言って、幸運の数字として捉えている方が多いかもしれないけど、あたしからすると...
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