「悪魔って手が付けられない割に変な制約を科してるよね」邪悪なるもの Rickaさんの映画レビュー(感想・評価)
悪魔って手が付けられない割に変な制約を科してるよね
大変雰囲気があって面白かった!
主要人物が40絡みのおっさん二人なので画面が地味で良い。
悪魔憑き、腐敗、処理人(デビルバスター)、世界の終わりという中二病臭の強い要素と、悪魔の影響で起こる悲惨で衝撃的なシーンの数々が楽しめた。
子供が悲惨な目に遭うシーンには目を背けたくもなるが、その後しれっと戻ってきたりするあたりは一層(悪魔が)憎たらしくて良い。
キリスト教文化圏の外からの目線で他人事として楽しむにはもってこいだ。
アルゼンチンの一地方でおよそ21世紀とは思えない暮らしをしている人が「こんなこの世の果てみたいなところに」という事を言っていたのが心に残った。中心部から外れたところで苦しい暮らしをしているとそんな認識になるよね。洋の東西を問わない感覚なのだ。
一度目の結婚で失敗をしていると思しき兄、恋多いがだいぶ年上好きっぽいのが難儀そうな弟に、と多くは語られないが主要人物の背景もちゃんと見えるようになっている。ちゃんとしている。
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