「設定斬新ながら予告編超えは無し。」邪悪なるもの keysさんの映画レビュー(感想・評価)
設定斬新ながら予告編超えは無し。
悪魔憑き映画といえば、「エクソシスト」が
代表されるモノ…若干色は違えども
神父vs悪魔
という形のものばかりというイメージのジャンルでしたが。
これはその設定が最初から破綻してる設定で
新しい。(一応悪魔祓い的な人も居る)
人の信仰が廃れたのか何なのかは詳細は語られないけど教会が既に無いそう。
その時点で詰んでる感が凄い笑
悪魔憑きというものを何かウィルス感染みたいな感覚で捉えてる世界観も新しい。
教会消滅してる設定も含めて
全体的に色々…ハッキリしない作品
ではあります。
ルールの理由とか…どうしたからこうなったとか…
あれはどう使うねん??とか笑
何となく匂わせはするものの
全く何もハッキリしない。
制作側の詰めの甘さと見えるか
意図的なぼかしと見えるか…これまた良い具合にギリギリのライン笑
甘さに見えて色々目に付いてしまう方、
諸々はっきりしないのがストレスの方にはお勧めできないなと感じました。
登場人物が基本皆んなパニック等で
怒鳴ったり泣き叫んだりを好き勝手に
悪い方向に向かうようにやるので
イライラはするかなと思います。
がそれもホラーの定石っちゃあ定石なので。
古典的にイライラさせに来てるなー笑
位で観てると寧ろ何か感情豊かな南米ノリ
っぽくもあり良いかなと思いました。
B級ホラー臭はしそうなものの
安さはあまり感じなかった。
全体的に暗く地味でじっとりと…良い厭な感じ。
15Rで目を背けたくなる画面はあるものの
そこまで直接グロくは無かったかな。
画にしてない所を想像させるのが巧みで
そっちのが精神やられました。
実に「厭」な見せ方が上手い。
私は嫌いでは無かった。
が、ぶっちゃけ予告動画が突き抜けてると思う。一言でまとめると
「予告編をまーーーーったり薄く伸ばした感じ。でも悪く無いよ。」という作品です。