「何を見せられたのだか」オークション 盗まれたエゴン・シーレ ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
何を見せられたのだか
ナチスが敵国の美術品を強奪する中で近代美術に関しては興味がなく、その絵画をナチスへの協力者に対する礼に使っていたが、その中には有名な作品もあり、フランスのある家にエゴン・シーレのひまわりの絵画があった。その家を譲り受けた赤の他人の家の息子の友達が有名な絵画であることに気づく。
性格に難のある競売人の主人公と、ウソで固めている主人公のアシスタントの女性、絵画の持ち主の家の息子の3つの話が、何も説明がなく進む。特にアシスタントの話がわかりにくい。
「黄金のアデーレ 名画の帰還」と共通のモチーフかと思ったが、あちらはナチスの愚行による悲劇を描いていたのに対して、その絵画を安く処分しようとするアメリカ人を除いてこちらは特に劇的な展開がなく、見終わった時に「何を見せられたんだ⁇」という気になった。
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