「理路整然とした物語を求めると爆死します」ストップモーション かもしださんの映画レビュー(感想・評価)
理路整然とした物語を求めると爆死します
導入直後から母親の命ずるままに人形を動かしてモデルアニメーションを撮影する主人公が描かれており、本作の主人公がどういった人物なのかが手に取るように分かる導入となってます。
ほとんど無音に近いこの導入は緊張感さえ漂うシーンとなっておりました。
ところが、物語が進むに連れておとなしい雰囲気はなりを潜め、グロテスクな描写が徐々に増えていきます。
劇中で作り直された人形は勿論、現実の世界でも気持ち悪い映像が頻出し、後半には痛みを堪えながら鑑賞しなきゃならないシーンが目白押しとなります。
万人が「痛い」と理解できるグロなので、苦手な人は要注意です。
物語自体は観客任せになっており、劇場を出ようとする人々が口々に考察を始めてました。
物語に理路整然とした筋を求める人にはキツい作品と言わざるを得ませんが、主人公の心理を理解できれば難しい話ではありません。
何よりグロを楽しみたい人、モデルアニメーションが3度の飯より好きな人は観に行く事をおすすめします。
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