「怒りをもて!」ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 スペシャル・エクステンデッド・エディション サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
怒りをもて!
いやぁ面白い!
説明ばかりだった前作に対し、本作はアクションが多く、上映時間はプラス15分ほどあるものの体感時間はかなり短い。4DXとの相性もよく、とにかく楽しい映画だった。主人公・フロドの登場シーンは少ないものの、バラバラになったチームのそれぞれが映される群青劇的な構成はやっぱり見ていて飽きない。大活躍のオーランド・ブルームに心奪われるばかり。こりゃ当時劇場で鑑賞した人が皆して惚れるわけだ...。
ロード・オブ・ザ・リングと聞くとお堅いファンタジーというイメージが強かったけど、本作で完全払拭。もちろん前作もすごく好きだったんだけど、物語の中盤というのもあり、今回の見応えは抜群。
1からの継続キャラも2からの新規キャラもどれも魅力的で、ゴラムや木の髭といった一風変わった見た目をした生物もすごく丁寧に描写されていて登場キャラに対する愛をものすごく感じた。にしてもゴラムの扱いが見るに絶えないくらい可哀想だったけど。あと、エオウィンのような身勝手な恋で行く手を阻む迷惑女だけはどんな映画でも好きになれん笑
キャラクターがあまりに多いから名前と顔の一致が難しく、少々混乱してしまうところはあるけど、前作と違って内容が理解できなくとも見ていて楽しいところが多く、興奮収まらぬままエンドロール。場面展開が激しく、どのパートでも次から次へと、想像を超える方向に進んでいくもんだからこんだけ長尺でも全く退屈しない。
全体的に見れば暗いんだけど、明るい未来へと突き進んでいるのは確かで、みなが闘志を燃やし、目を輝かせながら戦闘に立ち向かっている姿は、すごく惹かれるものがあった。安定感も増しているし、ちょっとした笑いも挟んでくれるから硬くなりすぎず、ちょうどいいバランスを保っている。
大好きな小芝風花が吹き替え声優を担当する「ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い」の予習として見始めた本シリーズ。とんでもなく長いし、この映画のせいで他の映画が蔑ろになってしまうもんだから結構イヤイヤだったんだけど、蓋を開ければ評判通りの最高に面白い映画シリーズ。もうすっかり虜。次で最後だけど、ホビットもあるし、本命のローハンの戦いもあるし、まだまだ楽しみがいっぱいだ☺️