満ち足りた家族のレビュー・感想・評価
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衝撃的なラストには大きな違和感も残る
運転中のトラブルを発端とした死亡事故が発生したり、弁護士と医者の兄弟が、認知症の母親の介護をどうするかでもめたりする序盤は、いったい何の話なのかが分からず、展開もモタつく。
やがて、兄弟の子供達が、ホームレスに対する傷害事件の犯人であることが明らかになると、子供を自首させるか、このまま隠蔽するかで葛藤する親達の苦悩が描かれて、俄然、面白くなってくる。
親達が悩むのは、子供の未来を潰したくないからだけでなく、子供の起こした不祥事が、自分達の仕事やセレブな生活にも悪影響を及ぼすからで、この辺りの事情は、日本の社会にも相通じるものがあって、妙に納得してしまった。
中盤以降は、金のためには悪人でも弁護する兄と、清廉潔白な弟という、価値観の異なる2人の対立が大きな見どころとなっていくのだが、ラストで「善人」と「悪人」が入れ替わる展開には、思わず「そうきたか!」と唸ってしまった。
ただし、弟が、どうしてそれほどまでに子供達の自首に反対するのかについては、今一つ腑に落ちない。
自分だって、一度は息子を自首させようとしたのだし、その息子が、実は全く反省していないということが明らかになったのだから、反対する理由が見当たらないのである。
しかも、エンディングでの暴挙は、頭に血が上ってついやってしまったというレベルの話ではなく、もはや常軌を逸しているとしか思えない。
仮に、兄を亡き者にしても、その妻が真実を証言するだろうから、事故に見せかけることも、口封じをすることも不可能だろう。
確かに衝撃的なラストではあるけれど、どう考えても辻褄の合わないことに対する大きな違和感が残った。
あなたの事がつゅきだからぁーっ!!!
チャン・ドンゴン久しぶり✨
胸糞悪いったらありゃしない。
後味も悪いし、気分も悪いが最高(笑)
中盤までは面白くなるのか?!と
不安になったけど、そんなのいらん心配に終わったー。
弟ジェギュ(チャン・ドンゴン)は何故考えが
変わったのだろう🤔
息子の真意を知ったのに
姪の悪意も知ってしまったのに。
兄ジェワン(ソル・ギョング)の考えが変わったのは
娘に脅威を感じ、新たな家族を護るためだろうけれど。
あんな子供に育つような毒親たちでもないのに
何が子供たちを狂わせたのか。
それにしても
1番ばかっぽい後妻が一等まともな考えの持ち主だった🤣そして一人勝ちじゃん。
2025年劇場鑑賞6本目
부모의 마음자 모르지(「親の心、子知らず」)
それなりに親子間の罪に対する意識の揺れ具合を、とことん暗く制作されていますが、自首するか否かの問題の前に、あれだけ明確な犯行現場の動画が有るんですから、普通は警察に即逮捕されるんですけど・・・、韓国映画の警察不信がここにも描かれてるんですね。
またすごいものを作ったなあ!!
韓国映画ってほんまにクオリティ高いなあ。感心してしまう。何がすごいって人間の醜悪な部分とか心の機微をとてもうまく描いている作品が多いと思う。確かにあるある!というのが韓国映画の魅力。
本作はとある家族たちが子どもの起こした出来事により崩壊していく様子をそれぞれの視点から描いている。
私たち観客は、家族の生々しいやりとりを観ながら行末を見守る。その人の立場によって誰目線でみるかわかれるかもしれない。
以下ネタバレ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
弟夫婦のほう。ジェギュは最初、親として自首させることこそが最善の道と言っていたが、息子が自分の言葉で改心してくれた!これでやり直せるって信じたかったんやよね。きっと。親として子どもを正しい方向に導くことができたという確信があの音声によって揺らいでしまったんやろうなあ。自分の言葉が全く響いていなかったというショックがあのラストの暴走につながったのかな。
妻は事件以降周りは全く見えておらずとにかくなんとか子どもを法律で裁かせずに守ることで必死。
一方の兄夫婦は最初は自分の不利益を考えた結果、最初は現状維持を貫いていたが自分が担当している案件の加害者と接し正しいことではないのではと自らの行動に疑念を持つ。妻は一番客観的。我々観客もこの妻の目線で物語を追っていく人が多いのかな?一番最初に本性を見抜いてたんやね。ちょっと距離が遠い人のほうが案外気がつくものなのかもしれない。
娘が全く反省していないのはわかりやすいけれど息子のほうは…親と子どもは別人格というが…。
ラストはああ…嫌な予感と思ったが当たってしまった。あの子どもたちはどうなるんやろうか。警察も事件の経緯を調べるやろうし、兄妻が証言するだろう。どちらにしても子どもたちも法で裁かれる運命なんやろうなあ。
救いがない。
罪悪感より勝るものって…
いやー、最後の最後は想像ついたが、あー、ダメダメと思うや否やバーンときて思わず飛び上がった。私の想像が完結するより速かった!
内容的にはありがちだが、さすが韓国映画、観せ方掴み方がうまい。引き込まれた…。人の心の変動は興味深い。
予告の期待よりは下でした。
兄弟の善悪が逆転にスリラーがありました。
人の善の裏には悪も持ち合わせてるというテーマなのか?
でも兄は仕事でドライだっただけで、最初から悪い人ではなかったし、1番人間味あった。我が子が人の死に面してあっけらかんとしていた事に強い恐怖を感じたに違いない。
最後のひき殺し、あーそういう意味かーって。そこに引用かーって、上手かった。
それなりに面白くはあったんだけど、今週の本命の割にはね、、、ちょっと期待外れでした。
前に鑑賞した『勇敢な市民』が想像以上に面白過ぎた。
守るべき、子の『 』
『 』に何を置くのか、それが問題だ。
先行上映で鑑賞。年の瀬にこんな名作に出会えたことに感謝したい。ジノ監督も俳優たちも素晴らしい!
***
強かれ弱かれ、我が子が何らかの罪を犯したとするならば、何かの間違いであってほしいと願う気持ちは親なら誰しもが思うこと。
本作に登場する二家族の親たちも同様。そして何らかの形で、我が子の悪事がその本質であったと知ったとき、良心の呵責に苛まれるのは子ではなく親たちであり、その苦しみを重厚に四者四様にすれ違う姿を描いた濃厚なサスペンスドラマだった。
時間軸ごとに良心の呵責の起点が異なる家族たちの判断。それが最後まで交わらないことで、物語は考えうる最も悲劇的な結末に向かっていった。
***
ストーリーは映画的といえばとても映画的であるから、ああ面白かったと済ませたい気もするのだが、なぜか見た者の心にじわりと残滓がこびり付く。この気持ち悪さは、グロテスクなそれではなく単なる不快感というわけでもない。「普通の家族」というテーマがゆえか?
子への本当の愛とは?信じる、とは?
鑑賞する心の「普通の」感覚を逆撫でしつつ、ラストで切り裂く。バラバラに散らざるを得ない私の気持ちも劇中同様、冷たい雨に打たれるが、幾つかのかけらは仄かに体温を帯びていた。
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