「あー、つかれた」満ち足りた家族 おかゆさんの映画レビュー(感想・評価)
あー、つかれた
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まず、小6の子を持つ親として、自分の身に置き換えてずっと考えさせられた。
自首させるのは当然として、他人にケガを負わせることがあったらどう振る舞うか、暴力を自制できる子にどう育てるか、万が一、ケガを負わせて平然と正当化・隠蔽するような子になったらどう相対するか…そして、妻と考えが対立したら…。妻と話してみたくなった。
という教育的作用がまずあって、エンタテインメントとしては、娘のイカれっぷりが抜群だった。良質の娯楽作品は観客の心をかき乱す存在がどれだけ違和感なくキャラ立ちしているかが大事。その意味で満点だったろう。どうせバレるのになぜ父親に後輩のこととして相談を?と思いはしたが、あれは弱さだ。弱さと打算が同居する、どこにも居そうなイカれキャラが一貫してて、見てる方は怒りが収まらない。そこへ高学歴兄弟の揺れ方が哀れでもう…。
どのキャラクターにも違和感を抱かない。人物像が深いところまで作り込まれてる。話の展開も、外国作品なのに苦なくついていけた。隣国で、やはり無意識的なところで文化を共有しているということだろうか。
ラストだけは唐突で(予想はしたが)、?と思いはしたが、娯楽作品としてそういうオチにしたのだろう。
どうでもいいが、チャン・ドンゴン老けたなあ。青学大の原監督に見えて仕方なかった。で、兄の後妻が山岸舞彩、チャン・ドンゴンの妻が大塚家具の娘社長。どーでもいいことです。
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