「たぶん今年一番おもしろい」満ち足りた家族　仮面貴族さんの映画レビュー（感想・評価）

罪を犯した子どもの保護者の葛藤や内面を描いた作品で、イ・チャンドン監督の「ポエトリー」を彷彿とさせるストーリーですが、「ポエトリー」は保護者である祖母の内面を静かに掘り下げていくのに対して、こちらは保護者の葛藤を描くも控えめで、サスペンス要素が強めです。ストーリー展開にハラハラしつつも、親の気持ちを考えると辛くなる映画でした。冒頭の衝撃シーンから最後の衝撃シーンまで一瞬も弛むことなく完璧でした。まだ2025年が始まったばかりですが、個人的にはこの作品が2025年マイベストになる気がします。