「救いようのない恐ろしさ」満ち足りた家族 ゆうきさんの映画レビュー(感想・評価)
救いようのない恐ろしさ
恐ろしく救いがない。ネタバレしたくないのでぜひ劇場でどうぞ、と言いたいところではありますが、かなり後味が悪いことは否めません。韓国ならではというか、こういう映画は一般受けしないとは思うのですが、完成度の高さは著しく称賛したくなる作品。
一つ一つがセリフではなく人物が取る、選ぶ行動にその意味が広げられて、考えさせられていく。上手く出来ている構造であり、あまりに視聴者目線で考えられた映像枠にすごいとしか言いようがなくなりました。
たとえばジェギュ(チャンドンゴン)の後半の食事のシーンなどは…彼がいま何を思ったか?が、何も台詞がないのに手に取るようにわかってしまう。それがもう…この映画の残酷さを物語っていて悲しくなりますね。私はちょっと体調が悪い時に見ましたけどできれば良いときにおススメします(笑)
それとこの映画を観て「自分なら?」自分が親ならば、まずどう考えるか?(どう動くかは別として)を改めて考えさせられます。
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