アーサーズ・ウイスキーのレビュー・感想・評価
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「敵」の後では観ないことをお勧めします。
冒頭、雷鳴鳴り響く小屋でアーサーが発明に成功するところ、やはり「バック・トゥー・フューチャー」を想起させるし、若返った女子3人がやり残したことを追い求めていくあたり「最高の人生の見つけ方」とかを連想する(邦画だけど)まあとってもありきたりの展開。
目当てのダイアン・キートン演ずるリンダはどちらかというと脇役で、中途半端に難病ものの設定もあったりして、ということで、いまひとつ乗り切れないのです。
ダイアン・キートンは未だにカッコいい。だから彼女中心の展開であれはもっとポップで楽しかったかもしれない。メインのジョーンを演ずる女優さんは老け役も若返る役の両方が優等生的で今ひとつ。
年をとっても笑い声で誰だか分かるというところはとてもチャーミングだった。
やっぱり私自身が昨日「敵」を観てしまっているからですね。年取って惨めな老人と自分を同一化してしまっているのでどうも乗り切れない。先にこちらを観ておけば良かった。
自分と闘わない
三つ子の魂百までも
70代女子の大冒険⭐️
「ファ、ファンタジー?」ハリーポッターもどきの冒頭に興味深々…どんな展開が待ち受けているのかと
若返り!?この手のジャンルは時折見かけておりましたがこのお3人はシニアにしてはかなりチャーミングでお洒落!グルメで好奇心旺盛!
これこそがかっこいい歳の重ね方と思えました
20代に戻った3人もキュートでしたが70代のままの方が私は絶対的に好きです!
昔に戻りたいっ!ではなく昔が楽し過ぎたから今が幸せ!1日1日に感謝する人生を送れたら最高だと…
最近は終活コメディの女王に君臨するダイアン・キートン!シニア女性だけでなく大人女子のファッションアイコンとしても今後の活躍を楽しみにまた励みにして行きたいと思います
そして何よりも大切な物は終活を共に彩り過ごせる友達なんですよね!
ボーイ・ジョージがとても楽しそうにしていらして良かったです⭐️
年齢なんてただの数字。楽しむ気持ちに年齢制限はない。
発明家の旦那が遺したウイスキーを飲んだ仲良し高齢女子3人組が20代に若返った!3人は人生最後の女子会にラスベガスへ!
人生とは、若さとは何かを気付かせてくれるハートフル・コメディ。
70代を迎えるジョーンは、冴えない発明家の夫アーサーを落雷の事故で失くしてしまう。葬儀を終え、親友のリンダ、スーザンと共に彼が発明で使っていた納屋を掃除しようとすると、飲酒をしないはずのアーサーが隠していたウイスキーのボトルを見つける。その夜、彼女達はアーサーを偲んでウイスキーを開ける。翌朝、目を覚ました彼女達は、全員20代に若返っていた。
突然の事態に戸惑いながらも、すぐさま3人は取り戻した若さを謳歌しようとする。しかし、現代的な若者の生活が分からない3人は、最初の若返りを上手く過ごせず、ウイスキーの効き目が切れて元に戻ってしまう。やがて3人は、やりたい事リスト(バケットリスト)をそれぞれ作成し、貴重な若返りを有効活用しようとする。
「ウイスキーを飲んだら若返る」という、名探偵コナン君も真っ青の荒唐無稽なアイデア一つで突っ走る。しかし、意外にもウイスキーによる若返りに頼るばかりではなく、後半は現在の自分と向き合い、別れや新たな繋がりを経て、残された人生を謳歌する展開へと向かってゆく。
繰り返しウイスキーを飲んで若返る中で、次第に若返りの時間が短くなって行くのはお約束。
オスカー女優ダイアン・キートンの演じるリンダが特に素晴らしく、夫に裏切られた過去の清算の為に若返って会いに行くシーンはスカッとさせられた。また、3人の中で唯一息を引き取る事になってしまう彼女は、クライマックスのラスベガス旅行では若返りをする事なく、「若返った自分は、本当の自分じゃないみたい。ありのままの自分を楽しむ」と、最期まで自分らしくある事を選択する。長い間、過去への後悔に囚われ続けていた彼女が、ようやくありのままの自分を受け入れられて良かった。
歌手でもあるルルが演じるスーザンは、可愛らしいおばちゃんという印象だった。ジョーンやリンダとは違い結婚歴が無く、その事に対する後悔を背負っている。
「年齢なんてただの数字よ」
本作でも最も印象に残るであろう、この素敵な台詞。それを度々口にするスーザンが1番、“年齢”に囚われながら生きている。キッチンカーの店主ジェームズと恋仲になる事を年齢を理由に懸念し、ウイスキーで度々若返っている。しかし、回数に限りのあるウイスキーではいつまでも隠し通す事は出来ない。だからこそ、彼女もまたありのままの自分を受け入れて、勇気を出してジェームズに真実を告げる。料理に対する深い愛情と理解が、ジェームズに目の前に居る彼女があのスーザンなのだと納得させる瞬間の暖かさが良い。
本作の主人公ジョーンを演じたパトリシア・ホッジは、TVや舞台を中心に半世紀以上も活躍してきた大ベテランだそう。
ちょっと気の強そうな見た目に反して、パートナーであったアーサーへの深い愛や、友人達への理解を示す暖かい女性。しかし、息子に対してだけは、少々棘のある一面が垣間見える。
バイセクシャルの為、若かりし頃に恋したカレンという女性を探し続けており、若返りの半分をこのカレンという女性の捜索に充てている。しかし、捜索は思うようにはいかず、息子の気遣いが発見の鍵となる。
ようやくカレンに辿り着いたジョーンは、最後のウイスキーで若返り、病室の彼女を訪ねる。恐らく、「美しい思い出の中の自分として会いたい」という乙女心によるものだろうが、最後は効き目の薄れたウイスキーの影響でしっかりと現在の自分の姿で再会を果たす。過去と現在、2つの自分の姿で愛する人と再会する展開への持って行き方が良かった。
ラスト、ジョーンとスーザンは亡くなったリンダとの約束を果たすように、スカイダイビングに挑む。若さを取り戻し、それぞれが過去と向き合いながら現在のありのままの自分を受け入れられるようになったからこそ、彼女達は全力で“今”を楽しめるようになったのだ。
エンドロールでの、ラスベガスのステージ上で現在の姿を演じたキャスト3人と、過去の姿を演じたキャスト3人が、共に歌い踊るサービスは個人的に◎。
本作の公式サイトで、ドラァグクイーンのヴィヴィアン佐藤氏が素晴らしい文を寄せている。
【アーサーのウィスキーって、その醸成期間だけ若返るということかしら。
ウィスキーは熟成させなきゃ美味しくないように、人生だって熟成が必要。
人は若返りだけを求めると
他人もそこにしか興味を持たなくなるという悲しさよ!】
そう、人生を豊かにするのは、決して若さだけではない。長い時間を掛けて、過去を積み重ね、“熟成”させたからこそ見えてくる景色もあるはずだ。若返りのウイスキーを手にした3人は、ファッションや流行を現代に寄せようと努力するが、やがてありのままの自分を受け入れて人生を楽しむ選択を出来るようになる。
誰にだって「若い時代」は存在する。大事なのは、“その頃、その時代に「若さ」を持っていたからこそ経験してきた事。その時に見た景色”だと思うのだ。
【青春とは、人生のある時期をいうのではなく、心のありようを呼ぶのだ】
サムエル・ウルマンの『青春の詩』にあるように、自分の中に「今を楽しむ。今だからこそ出来る事を楽しむ」という意思を宿してさえいれば、人はいつまでだって若くいられるのだろう。スーザンが最後に言った「楽しむ気持ちに年齢制限はない」という台詞にあるように、彼女達は再び自分の中に若さを取り戻したのだ。
残された2人の青春は、まだまだ続いて行くのだろう。
途中までは泣けた
亡き夫の密造酒によって数時間ほど若返ることが可能になった高齢女子三人組
最初は今までの人生への後悔や、若い頃と今とのギャップの冷徹さ、恐怖に共感できました。
自分の後悔を繰り返させないよう子供の為に言ってきたことが、若い子供にとっては枷になっていたのも皮肉な話。
人生、死、子供との軋轢などシリアスなテーマも扱いつつ、ポップで明るい前向きな映画になっている。
現在30歳の私からすると、作中の強いメッセージは感じ取りつつも、そんな簡単な話じゃないんだよ、と反発する感情が湧いた。
捨てたら楽かもしれないけど、今捨ててしまったらもっと辛くなる、今を楽しめなくなる、後悔する…そんなネガティブな思いで、メッセージを受け止めることはできませんでした。
今の自分は確かに不幸なのに…。
十年後、二十年後にまた観たら、「本当、その通りだな」と泣くのかもしれない。
それはそれとして、同性の元恋人の引きずり方は残酷だと思った。
異性愛だと誤魔化されそうになるが、元恋人の名前を子供につけていたとか、夫が死んでからも元恋人のことばかり考えるとか、夫側からしたらかなり可哀想な気持ちになる。
自分らしさをテーマにしたかったのだろうが、亡くなった旦那さんをもっと偲んでほしかった。
可愛いおばあちゃん達
「007黄金銃を持つ男」歌っていたのはルル!
1月21日(火)
劇場が限られた小規模の公開なので、初めて行く池袋パルコ8階のシネ・リーブル池袋で「アーサーズ・ウイスキー」を。
雷鳴轟く夜に「出来た、成功だ!」と若い男が小屋から出てくるが、雷に撃たれ死んでしまう。死んだ若い男?はアーサー、葬式の写真は老人だ。アーサーは発明家だった。
アーサーに先立たれた妻ジョーン(パトリシア・ホッジ)を慰める親友のリンダ(ダイアン・キートン)とスーザン(ルル)。
アーサーの作業小屋を3人で片付けるとそこにはアーサーが作ったウイスキーのボトルが数本。
3人でウイスキーを飲んで眠ってしまったが、翌朝目が覚めてビックリ。3人とも身体が50歳位若返えっていた。アーサーが発明したのは若返りのウイスキーだったのだ。
街へ繰り出してみたものの、身体は数時間で元に戻ってしまう事が判る。
それぞれにトウ・ドゥリストを作り、ウイスキーを飲み、若返って実行する。
独り身を守って来たスーザンはキッチンカーの男と恋したり、リンダは浮気三昧で離婚した元ダンナに復讐したり、ジョーンは若い時の姿で想い出の場所を訪ねたり。
ウイスキーにも限りがある。ジョーンは手持ちの資産を処分して3人一緒にウイスキーを手にしてラスベガスを訪れるのだが…。
アーサーは急に死んだのに、あのウイスキーボトルの隠し方は何?とか野暮な事は言いっこなし。
自分の肉体や精神と闘わず「自分の道を行くだけ」「年齢はただの数字」「新しい事に挑戦できるのが若さだ」
映画に出てきた「朝起きると身体のあちこちが痛い」とか「枕で出来た顔の線がなかなか消えない」等の年寄りあるあるは、今や70歳を超えた自分の事として捉えられる。70ジジイもつらいのよ。
20代の人と70代の人ではきっと観て感じるものが違うだろうな。20歳の時には70歳の自分を考える事も無かった。自分の肉体が50歳若返ったら何をするだろう。
ウイスキー少量でも効果があるのなら、私ならチビチビ飲むかな?とセコい事考えてしまいました。それじゃ30分で戻っちゃうか?
エンドロールのはみ出しシーンが楽しいね。それにしてもベガスでボーイ・ジョージって。
昔ファンだったルルが出ていた!
「輝ける人生」に似ているが、ややこちらの方がドタバタ感があるかな、特に前半まで。中盤、ダイアン・キートンががんに罹患されているのがわかってからシリアスになって、次第に引き込まれてきた。
登場人物がほとんどいい人で、こういう映画好きです。
本物のボーイ・ジョージが出てきたのにはびっくり。あと、あとで分かったが、懐かしいルルが出ていたのにもびっくり。
魔女が出てきそうなホラーみたいな⚡️冒頭シーンにはワクワクした ど...
魔女が出てきそうなホラーみたいな⚡️冒頭シーンにはワクワクした
どういう配合なんでしょう、でも若返りする必要は結局無かったような...
女性も年齢いっても何でもチャレンジ出来るってことかいな
マツコみたいな人がボーイ・ジョージだと勘違い、ラスベガスにしては簡素で如何にも特別出演ぽい
コミカルでなかなか愉しかったけれどまたそれ?ってなってしまった
エンドロールが素敵です!
英国のライフスタイルを楽しみながら晩年について考えさせられる映画です。
幼馴染3人組の老婦人が主人公。
これまで一度も結婚しなかった料理研究家
浮気性の夫に三行半を突きつけた子無しのインテリ女性
ボンクラ息子が悩みのタネの平凡な主婦。彼女の夫が急死するところから物語が始まります。
老境に入り、これまでの人生に後悔しているわけではないけれど、満足している訳でもない3人。
奇想天外な成り行きで、人生やり直しを試してみるうちに、年齢が問題ではないことに気づき始める様にはホロリとなります。そしてやり直しの旅の途中で明らかになる三人三様のお互いに明かしたことのない秘密。
地味ながら深い真実を感じさせるエピソードです。
オールスターキャストによる悪ノリが若干鼻につくものの、起承転結がはっきりしないところがいかにもな欧州映画という感じで魅力の一つだと思いました。
しかし、イギリス映画を見ると紅茶が飲みたくなるのが不思議です(笑)
田舎の老人がウィスキーで町おこし・・・じゃない!
時間限定の若返り
一人は、夫を亡くしたばかりの女性。
もう一人は、夫の浮気の果てに離婚しそれ以来一人でやってきた女性。
一人は、結婚する機会を逃して以来独身を貫いてきた女性。
70歳という間違いなく体のあちこちにガタがきているお年頃…
そんな彼女たちは、一時的に若返るウイスキーを手に入れた⁉
若い頃には嫌だった顔や体型が、年を経てみると全然悪くない。
クラブで踊るのは楽しいし、若い男の子からチヤホヤされるのも楽しい。
一定時間でも、そんな体験をした彼女たちだけど、さすがは年齢を重ねただけあって、ちゃんと地に足の着いた決断を下します。
人生も終盤、変化を恐れ引きこもったような暮らしを続けていきがちな老年期。
〈叶えられる夢は出来る限り叶えてしまうこと〉
老化した体をも愛おしく思えるようになりたいと、思わせてくれる作品。
そして、久々のボーイ・ジョージの貫禄にビックリ。
流石に19歳にはみえないけどねw
発明家アーサーが作った時間限定で若返る効果のウイスキーを飲んだ70代シングル3人組女性の話。
アーサーが亡くなり、妻と友人たちが彼の小屋を掃除していたらウイスキーが見つかって、飲んだら翌朝みんな20代の見た目になっていて…と巻き起こっていくストーリー。
その死に方でいつ隠したの?という感じだけど、数本のウイスキーが見つかって、3人でバカ騒ぎだったり、復讐だったり、恋愛だったりと若い時間を楽しんでいく。
ほとんどあらすじ紹介に記されている感じだけれど、若い頃の様には行かない自分の身体や、若者との考え方の相違みたいなものを感じたり、残りの時間を考えることもあるお年頃の自分には、考えさせられるし、とても面白かった。
登場人物をしっかりチェックしていなかったからボーイ・ジョージはびびったw
期待ハズレ
あらすじを読んで面白そうだったので観に行きました。
あらすじより面白くなることはありませんでした。
エピソード数はそれなりに散りばめられていますが、そのひとつひとつが深く胸に刺さることはありませんでした。ポリコレの押し付け感がどうにも…。白人・黒人・アジア人・南米人、ゲイ・バイ・ドラァグクイーン、全部出す!という感じでした。
個人的に老スーザンとジェイムズのキスシーンは(ウッ…)となってしまった。24歳差はやはり現実で見せられるのはキツい。親子ほどの年の差は自分の倫理観が拒絶します。
3人の友情は素晴らしかったです。これまで続いて来た関係が何よりの宝物だと再認識できて良かった。最後のスカイダイビングのシーンを老女のままやるのは年齢制限があるので現実的ではないのでは?と思って観ていたけど、散骨をしたかったんですね。イギリスも火葬なんだ…って今更知りました。
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