「〜 な方だもん!MVPは…!? 〜」ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第2章 田舎の破壊者QuarterBoiledさんの映画レビュー(感想・評価)
〜 な方だもん!MVPは…!? 〜
最初に言っておく。虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会シリーズにおける私の推しメンは、優木せつ菜、天王寺璃奈、ミア・テイラーだ。
前作の完結編第1章は、じゃない方のメンバーがフォーカスされた作品だったので今作はかなり楽しみにしていた。
前作でもそうだが、トップバッターの曲が良いか悪いかで、この作品は決まる。それがラブライブ!シリーズだと勝手に思ってる。
舞台が関西の京都大阪兵庫(神戸)に展開されそれぞれの名所も出ながら物語は展開されるが、前作よりも陰の部分のドラマを描いたところは面白かった。映画だからできたのかな。
最初に述べた推しメンの御三方、それぞれ見事に陰もしくはそれのようなものを見せるドラマが展開される。
家族がトラウマの原因だったミア・テイラーが姉ちゃんクロエテイラー登場で少し闇落ちするのは予告編見てて何となく想像通りだったが、実はスクールアイドルという存在の有限性(学生終わり=スクールアイドル終わり)という運命を現実味に感じで悩んでいた優木せつ菜(中川菜々)がもう少し深い闇落ち(いや2人とも闇落ちというより暗くなるみたいな感じだが)をして、おお推しメンが2人も!と思ってたところにまさかの!?天王寺璃奈が謎の行動を起こして(これも少し陰の行動といえばそうだが)それが遠因となり、スクールアイドルグランプリがシステムダウンによる中止に追い込まれるという、この展開は予想できなかった。
結果的に東京に戻ってグランプリのファイナル開催というのは少し予定調和的な展開だがまぁ良いだろう。
この作品が良い作品になれたのは、やはり曲。推しメンの3人、どれも素晴らしい曲だった。…がっ!今作重要なトップバッター務めたのは三船栞子。自分の適性を広めたいという台詞の通り、また新たな一面を見せる“いとしき夢よいざないて”という良曲で見事に先陣を切って魅せた。
ミア・テイラーの“Like a Treasure”、それへのAnswer song?とも取れる天王寺璃奈の“Stay”、これらも素晴らしかった。推しだから余計感じるかもだが普通に良い曲。
そして、宮下愛の励ましに呼応して披露した優木せつ菜の“Burn!”…もー、これ反則ですから。鼓子さんせつ菜の本格的せつ菜曲、これ聴いたらMVP優木せつ菜しちゃうでしょって出来栄え。
そして、天王寺璃奈。自分名義の“Stay”以外に、A.L.A.N名義で“Cheer ”Mode”って出してるけど、これも良い。1人だけ2曲披露している。
じゃあ、MVP争いはこの4人?…いや、そうじゃないんだ。推しメンではないメンバー、愛さん果林姉さん。この2人の働きなくしては推しメンの優木せつ菜、ミア・テイラーの輝きの展開は無かった。そして、宮下愛の“Circle of Love”。これも良かった。これを機に愛さん推しになれそうな気さえした。元々、他の部活動の助っ人するくらいの面倒見の良さで欠点無く、一見スクールアイドルやる理由無さそうな愛さんが、奇しくもニジガクのエースの一人優木せつ菜を励ますキーマン的存在になるとは。そして、朝香果林。彼女は今作中で歌っていない。前作のかすかすと違って、“敢えて”歌わないという選択をしている。正直なところ、クロエ姉さんに突撃し、ミア・テイラーの再点火の手助けをするなどその働きぶりは今作の陰のMVPと言っても過言ではない。
そんな訳で、別に決める必要もないのだが、MVP決めるとした場合、“ヒトリナンテエラベナイヨー”状態なのである。
そんな訳で、作品としてはとても良かった。鑑賞時、観衆は他に5名だったが、熱烈なラブライバーが揃っていたのだろう。いちいち目頭抑える?仕草をしていた近くのオッサン、宮下愛の曲の時に口ずさんでた兄ちゃん。観ていて微笑ましかったのぉ。
あと前作で酷評された変更キャラデザインを沖縄組とのやり取りの時に、携帯の画面上ではきちんと前作デザインを使用していたのは高評価(笑)細かいところでは、ミア・テイラーのロリ姿が萌え過ぎだろ、クロエ姉ちゃんどんな趣味!?
では、星5つ??…いや、細かい話なんだけど以下の理由で少しマイナス(笑)
・りなりー(天王寺璃奈)がA.L.A.Nとなってシステムに侵入して動画を流した流れ、何故あそこであのような行動をとったのかが一瞬分かりづらかった。
・システムダウンの兆候があったと運営は説明していたが、それにしてもシステムに侵入した、りなりーに対しての対応少し甘過ぎじゃね?結果的に不具合の原因を見つけるきっかけになったとはいえ…
・ラブライブ!シリーズのお約束なので、もはや指摘するのもご法度&論外だが、沖縄にしても関西にしても、モブにも一切男性出てこない世界はやはり怖い(笑)
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