劇場公開日 2025年1月24日

おんどりの鳴く前にのレビュー・感想・評価

全39件中、1~20件目を表示

3.0予告の印象とはだいぶ違うよー、

2025年2月23日
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鑑賞方法:映画館

とは事前に聞いていたものの思っていた以上に淡々と静かーな感じで過ぎてゆくから眠さ全開で挑んだアタシは7割スイマーに😪💤

とりあえずうだつの上がらない情けない男性の小さな成長物語、ってとこかしら。

ラスト5分は普通にびっくりした。睡眠モードが完全解除されたwww

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らまんば

3.5悪くない!

2025年2月23日
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鑑賞方法:映画館

上映館があまりにも少なすぎてはじめての映画館へ。
ミニシアターも雰囲気あってやっぱり好きやなあ〜

田舎でおこる殺人事件。犯人は割と最初の方であっさり判明するんやけどそこからあれやこれやと徐々に歯車が狂っていく。物語的にゆっくりと時が進む感じなので、仕事終わりの私には思わず眠気が襲ってきた😅

主人公がなよなよしていてなんとなーく毎日を過ごしているのかと思いきや、自分の悪口を言っていた新人には強気で接したり(あの叱責は、今考えると巻き込まないように守るという意味もあったのかな?)家庭がほしいから果樹園を作りたいと言っていたりと理想と現実の間でもがいている男性というイメージに変わった。あーでもないこーでもないとそれまでスローペースやった物語がラストに転調するのもいい感じ。ここらへんがタランティーノ風なんかな?

タイトルの意味は、映画に関しての評価も表しているのですが、映画を観た方ならわかると思います!興味があれば観て損はないかも。

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める

5.0主人公が魅力的

2025年2月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

萌える

冒頭の感じで、主人公が気弱でうだつの上がらない感じかと思ったら
言うことはズバズバと言うし、部下に威張ったりもして結構横柄な人だった笑
そうかと思えば大好きな果樹園を見て変態みたいにニヤニヤしたり、
自分のこれからの生き方について真剣に悩んだりしている辺り、とてもリアルで、人間臭くて、好感が持てる。
物語が進めば進むほど、好きになっていけるタイプの主人公。
だからこそ、ラストの覚悟を決めた眼差しが痺れるくらい本当にカッコイイ。惚れる。
個人的には、主人公に恋する映画と言える作品でした笑

また本作はルーマニア映画ということで、
田舎のルーマニアの風景が沢山見られる。
家の中の作りなんて、ルーマニアが舞台のバイオハザードヴィレッジとそっくりだった。
とにかくお酒を飲む人達なんだな。
人が集まればとにかくまずはお酒を出して乾杯。真剣な話をする時でさえ。
警察や神父も例外ではなく、仕事中でも飲んでいて面白かった。

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Omi

2.5ミステリー?田舎あるあるでしょう~

2025年2月14日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

寝られる

どの国でも似たようなもんだな~と言うのが感想
お山の大将的な存在がいて、法律?正義?なんかもお山の大将の采配で決まってしまう…ま、これは中小企業にも言えることで、アウトローの世界と言うこと 最後に正義感が芽生えても、斧には…

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ろくさん

4.0おんどりゃー!!

2025年2月13日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

偶然たまたま出荷という運命から逃れ、知らん村の知らん風習を目の当たりにする1羽の鶏は、まんまこの作品に辿り着いた観客を暗喩している様に感じる。
置いてけぼり、呆然。さっさと鳴け、眠くなるだろ。

日本人ほど身に染みる話だ。
本音と建前、出来る事、したい事、すべき事の板挟み。正義が勝つとは限らないけど、チキン野郎なりに何とかしたいとは思っているのだ。

満足して華々しく散れる人生ほど美しいものはない。

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や

4.0悪の手先視点

2025年2月13日
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本編が始まる前、シネマカリテに来ている観客に向けての監督からのメッセージが付いていて、クスッと笑える面白い内容だったが、後から考えると劇中に出てくる村長と言っていることが同じと言えなくもないと思った。

主人公・イリエの設定が「自然に囲まれた静かな村で、野心を失い鬱屈とした日々を過ごす中年警察官」ということで、たぶんそれを観客にも体感させるためだとは思うが、序盤は正直退屈に感じた。
派手な見せ場や刺激的な展開は無く、地味な会話劇が淡々と続く感じ。
主人公のイリエが警察官のくせに中身は小悪党で人として魅力を感じないのも、話に興味が持てない原因。
映画が始まってまだそんなに時間が経っていないのに、近くの客席から寝息が聞こえてきたが、気持ちはわかる。

序盤に起こる殺人事件の真相は、映画開始30分ぐらいで早めに判明する作り。
そこから映画内に漂う空気が変わり、話が面白くなってきた。

ここから描かれていくものは、腐敗した社会の仕組み。
悪人が邪魔者を黙らせる基本は「相手の弱みを握る」。
これでたいていの人間はイチコロ。
今年公開の映画『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』で、トランプの師匠で悪徳弁護士のロイ・コーンも同じようなことをしていた。
田舎なのに「この村で飢える者はいない」理由にも戦慄。
でもたぶん、この村の構造は世界のどこにでもありそう。
日本だと数年前に政治の世界で裏金が蔓延していたことが発覚して社会問題になったが、関係者はたぶん数百人はいると思うので、中には反発した人間もいるとは思うが、そういう人間に対して本作のようなことが行われていたのでは?と勝手に推測してしまった。

個人的にこの映画で一番悶絶した場面は、中盤、イリエが若手警察官・ヴァリを叱責する場面。
イリエは普段はうだつが上がらない男だが、立場が弱い人間を高圧的な態度で論破するのは天才的に上手い。
ヴァリの方が人として正しいはずなのに、自己保身に走るイリエの脅迫によって、この映画の中で観客の代弁者的立場だったヴァリが何も言えなくなってしまう姿を見て、あまりの理不尽さに腹が立ってスクリーンに物を投げつけたくなった。
もしこの後イリエが正義感に目覚めたとしても、素直に応援できる自信がなかった。
それほど胸糞悪い場面だった。
こういう、自己保身のために正しさが踏み躙られることも、世界のいたるところで起きてそう。

そんなわけでイリエが人望を得られないのは至極当然で自業自得。
イリエは警察官なので住民から表面上は敬意を持って接してもらえているが、内面では存在を軽んじられているとわかる場面がちょいちょい出てきて、そこはちょっと可哀想にも感じた。

イリエは最後、突然人が変わったようになるが、その変わり方が花粉症の「コップ理論」みたいに感じた。
しかし、一番の直接的なきっかけを考えると、根幹は村長と同じとも言える。
同じ男として情けない気持ちになった。

ラストは映画ではよくある展開ではあるが、ただ今回はお互いが戦いのプロではないため、本人たちは必死なのに、コントみたいにも見えた。
シリアスな場面のはずなのに笑いが起きていた。

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おきらく

2.0内容が分からない

2025年2月13日
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鑑賞方法:映画館

単純

警察官の声が高いのか裏返ってるのが面白い。死体は出てくるけどいまいちおんどりニワトリが何を示してるのかも分からない。
最後は撃ち合いになって警官斧で刺されて水の中にドボン。
よく分からなかった。
レビューが良かったけど観なくてもいい映画でした。

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Lec

5.0ルーマニアもすごいですね。

2025年2月11日
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傑作。
素晴らしい。
遠いルーマニアでこんないい映画が作られて、それをせいぜい二千円払えば見れるんだから、なんかこう、それだけでもこの2025年のこの時代に生きてられて幸せだなあ、としみじみ思った。

なんか最初は、映画っぽくないというか、なんの変哲もない田舎の、古めの、安めのマンションの一室で、その部屋を売るの売らないのと談義している。
冴えない中年が何の面白味もない会話してて、ここから何か衝撃の展開が起こるとはほんとに、全く思えないのが、後から考えるとすごい。

その何の変哲もない田舎の村の様子を描くノリは結構長いこと続きますが、そこは我慢です。
(自分は東欧の田舎の見慣れない感じが単純に興味深くて楽しく見れましたが。)
その普通の村の日常も、その後の事件の背景として、直接的ではなくとも、何一つ欠くことができない要素として描かれているのだと思います。
実際その中で、村の人々の関係や、その中の主人公の立ち位置、抱いている思いが、キャンパスに一筆ずつ絵の具が乗っていくように、丁寧に現されていきます。

そしてとうとう事件が起こる。
その中の主人公の行動はなんとも煮え切らず、見ている人は全員イライラするでしょう。
しかしその彼が、様々に起こる出来事に流されて、とうとうある結末に至る。

自分はその全てに、煮え切らなさも、最後に取る行動もすべて、心の深いところから、共感を覚えました。
ダメなところは身につまされる思いで、いいところは、自分も同じ思いは持ってるんだから同じようにやれるはずだ、と思いながら。

ところでこの主人公、映ったまんまの、パッとしない、あーでもこういう人いるよなーっていう、ほんと普通のダメ男に見えますよね?
この俳優の人もまんまこういうキャラクターの人なんだろうな、と思うじゃないですか。
でもこれはこのようにあえて作って、演じてるそうです。
パンフレットによると、最初は目に力がありすぎて、監督がもっと死んだ目になれと注文をつけたら、数ヶ月後に現れたときにはこういう男になっていたんだそうです。

自分の話になっちゃうんですけど昔初めてブレア・ウィッチ・プロジェクト見た時に、人間の想像力ってなんてすごいんだろう!って感動して泣いたことあるんですよね(笑)。
そのときと同じように、東欧の片田舎を舞台に、こんなにも複雑でおぞましい人のありようを、あくまで今にも起こり得そうなリアリティで持って描ききった、この想像力、演出力、演技力に、心底感動しました。

あとこの結末には微かな希望が込められている。
そこが好きです。

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sokenbitea

3.0腐敗とユーモアが交差するダークコメディ

2025年2月11日
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鑑賞方法:映画館

地方の警察官が市長の密輸活動を隠蔽する中、殺人事件が発生。コミュニティの腐敗のため、本格的な捜査は行われず、信念の危機に陥る。物語はスローで観察力のあるスタイルから始まり、ダークコメディへと進化。救いようのない愚かさが描かれており、ルーマニア・ニューウェーブの風味を感じつつも、ユーモアが多め。

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アウトテープ

3.5愚かすぎるほどに愚か

2025年2月9日
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鑑賞方法:映画館

予告編に惹かれて期待しすぎたか。
主人公イリエ役の俳優さんの声質のせいか、果樹園をやりたいという夢に可愛らしさすら感じる、ゆるくてぼんやりした肩透かしが続き、殺人事件が起きたら死体が思った以上に死体でちょっと復活。

しかし今度は新人警官ヴァリを中心にモヤっとさせられるも、ヴァリの怪我が引くほど凄惨でちょっとゾワゾワ。
最後は人間の等しく愚かな醜悪さを見せつけられた。なんで斧なんか持ってんだよぉ、怖い。
結果、イリエの声質が活きたエンディングだったかなと思う。

観終わった後、もう一度観てみようかなと思ったくらいだから、嫌いな映画ではない。

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コビトカバ

4.0確かに、「人間は等しく、愚か。」

2025年2月9日
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鑑賞方法:映画館

「おんどりの鳴く前に」ってタイトル。原題を生かしているとするならば、夜明け前の闇の中で、誰が何をしようとしていることを、示しているのだろう。
きっとルーマニアの歴史的・社会的な状況などが比喩的に描かれているのだろうけれど、チャウシェスク時代のことなのかその後のことなのかとか、ルーマニアに全く詳しくないので、ちんぷんかんぷん。
ただ、ここで描かれているのは、もちろん殺人までは犯さなくても、懐柔や脅しなど、どこのコミュニティでも起こりうることだったなと感じた。
ポスターの「人間は等しく、愚か」というコピーは、この作品を表すという点では、とても秀逸だと思う。

「まるでタランティーノ」というのは言い過ぎな気もするが、銃撃戦のくだりの描き方のリアルさは、ちょっとそんな香りもして、とても好みだった。

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sow_miya

3.5ルーマニアン村ホラー

2025年2月9日
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鑑賞方法:映画館

なんか怖いらしい!
くらいのぼんやりした情報を頼りに観に行きました。
なので、聞き慣れない言語に「どこの話?数字の1,2がウノ、ドスみたいに聞こえるからスペイン語とかポルトガル語?」とワクワクしながら観ていくとどうやらルーマニアらしい。
ルーマニアについてなんてルーマニアモンテビデオくらいしか知りません。これかて名前にルーマニアって入ってるだけだし。
閑話休題。

自然災害で疲弊した村をなんとか荒廃させまいと手段を問わず奔走する有力者とそれに取り込まれていく(?)視点人物と言う味方をすればだいたい「笑う蟲」。主人公が農業でもしながら新しい生活を進めていきたいと考えているのも近い。

法の執行人であるところの警察官でもある主人公が村の論理に取り込まれていくかどうかが注目点。ラストはちょっとだけ派手になるが、それでもリアル。無敵のヒーローはこの映画の中にはいない。人生も折り返し地点の中年男性が自らの倫理観と村の論理の間でどう結論を出すのかお楽しみに。

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Ricka

2.5期待作として観ると・・・

2025年2月6日
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鑑賞方法:映画館

単純

雑誌などの評価が高かったのとルーマニア映画と言う珍しさから期待度を高めて観に行きました。映画館は平日の昼間なのに満席で、観る前からいやが上にも気分は盛り上がっていました。しかし・・・。

この残念感は何だろう?推理ドラマでもなく、政治ドラマでもない。主人公の警察官の買収されそうになる葛藤も、そして、部下の新人警官を好きになれなかったのに、殺されると爆発させる悔しさも、まして、別れた元妻の「あなたは昔から正義感が強い」と言うセリフも、なぜか、響かない。つまり、すべてが中途半端で、ストーリーとしては十分緊張感があるはずなのに、このドラマの最大に重要な緊張感が失われてしまっているとは言いすぎか。

題名は聖書でのイエスが弟子のペテロに言った言葉「あなたは雄鶏が鳴く前に三回嘘をつく」から来ているのは間違いがないのだが、この映画で噓を言ったというか、自分自身に嘘をついたのが主人公ということを言っているのだと思う。だから、彼は、雄鶏を捕まえて、鳴かない様に=(自分に)嘘をつかない様にしたかったのだろうが、そこもピリッと効いていない。良い味わいがないわけではないが、だからこそ、残念な映画と呼ばざるを得ない。最後の銃撃戦は、黒沢清の「Cloud」みたいで、笑える。これは、喜劇だったのか?

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サム

3.5君の基盤に…。

2025年2月5日
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悲しい

怖い

自分の果樹園を持つことを夢見る警察官が田舎の村に勤めることになるも、何も起きそうもない一見平和な村である日殺人事件が起きてしまい…といった物語。

なんというか、某人気アニメの主人公ちび◯る子のオヤジのような喋り方の主人公イリエ。
シーツが消えていた…まぁ気持ちは分かるがそんな返答しなくても(笑)

新米警察のヴァリに対するあたりも、まぁ規則は大事ですけどねぇ…。嫌味で皮肉なところもヒロシそっくりw

そんなこんなありながらこの殺人の犯人を探していくのかと思いきや…え!?

成る程、最近観た別の邦画作品にも通づる所があるが…片田舎の闇は世界共通といったところか?

思いの外正義感は強く、辛い過去を持つイリエの気持ちは分からんでもないし、何だかんだヴァリに対する愛情もちゃんとあったのね。

作品の展開としては、まったりというか一歩間違えば退屈にも捉えられなくないが、作品の独特な空気とどことなく陰鬱な雰囲気が常に惹きつける。

そして最後には目の覚めるようなスリリングな展開。この悲痛な叫びよ…。の中に何故一瞬コメディを入れ込んだ(笑)?ずるいぞw

話はわかりやすかったし、片田舎の闇や登場人物達の煮え切らない人間臭さも感じられ、かなり面白い作品だった。

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MAR

4.0こういう映画、嫌いじゃない

2025年2月5日
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ルーマニアは共産主義体制崩壊後、犯罪や汚職のニュースが絶えない国で、今年ようやくシェンゲン圏に完全加入となったくらい。こういう村もありそうな気がする。ただ、実は程度の差こそあれ、こうしたコミュニティの中の掟や抑圧は世界のあちこちにあるだろう。その意味で、この映画はルーマニアローカルでもあり、普遍的なストーリーも語っている。
いかにも日和見的な弱々しい警察官がどうしても許せないことにぶつかるヒューマンなストーリーでもある。ルーマニアの素朴な風景や暮らしも垣間見ることができる。見た人の評価が低かったので、水曜日に見て予め保険をかけたが、むしろ満足して帰りにパンフレットを買った。映画に出てくるシンプルだが美味そうな料理の解説もあり。

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Boncompagno da Tacaoca

3.5差が大きい

2025年2月5日
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前半から後半への爆上がり感がすごい。
前半は眠りとの戦い。ウダウダうだつの上がらないおっさんと田舎、アパート売って果樹園購入?アホか。とにかくやり取りも眠い。睡魔と戦いダメだ寝るかもってところをなんとか持ち直し後半へ。
事件が起こり新人研修中の警察官がウロウロ周りを調べ始めるあたりから動き出し…怒涛のラスト。

銃声を聞いて警察に通報ではなく、やばいから場所変えようぜって…お国柄を表している

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Oyster Boy

4.0雄鶏かんけいないじゃん。

2025年2月4日
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パンフみたら元題と英題はシンクしてるが邦題はぶっとんでいる。まあ元題とあまりに違うけどずっとこの田舎町に起きた事を見ていた鶏を引っ張ってきてタイトルにした日本の関係者のセンスは悪く無いかも。
監督も実際目撃者として選んでるわけだし。

話はそんなに複雑ではなく最近流行りの閉鎖的田舎らしと自然災害、生き残りと欲望と善と悪の間に挟まって押しつぶされそうになった無学な警察官のはなしです。
キャスト皆んな素敵だがこの主人公がよい。オーディションで「ルックと演技は良いけど知性的な目をしている所が気になってる」と言われたが「本番までに作っておくよ」と答え、見事にダメ警官になってたらしい。
役者っておもろい仕事だね。

悪に走るか善行をなすか、人生の分かれ道の選択条件って似てるなとちょっと思った。みっともなくも切ない良いエンディングであった。

ルーマニアのこの監督、次作も楽しみである。

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masayasama

3.0世界各地で共通のムラ

2025年2月2日
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自然豊かな田舎の村の警察官のイリエは、中年になり仕事に対する熱意も失い、格好もだらしない。果樹園でも買って、のんびり暮らそうかと考えている。そんなある日、新人の警官のヴァリが研修を兼ねて着任した直後に、村で惨殺された死体が見つかる。ヴァリは周囲に聞き込みを始めるが、それを不快に思う村人があり、イリエも余計なことはするなとヴァリを叱責する。しかし、それは、持ちつ持たれつで平和を保ってきた村に大きな亀裂を生み出すことになり……。

「ムラ社会」には自分たちの生活の平和と均衡を保つための暗黙のルールがあり、部外者から見ればどんなに歪(いびつ)なものであったとしても、そのルールは自分たちにとっては当然のことであり、ムラの中で生きていくためには不可侵な慣習となっている。もちろん、それはルーマニアの片田舎に限った話ではなく、世界各地で見受けられる。

もちろんこの国でも、自分たちの住む村や街の有力者にとって都合の悪いことを隠蔽するために住民が口裏を合わせる話として、藤井道人監督の『ヴィレッジ』(2023年)やWOWOWドラマの『誰かがこの街で』(2024年)などが記憶に新しい。まぁ、お偉いさんをかばって検挙もせずに、口をつぐんでさえいれば検察のトップにでもなれる国だから……。

「身内の論理」と「保身」というものから人間は逃れられないのだろうか?そこから目覚める人間が出現するとムラが崩壊するかそいつが潰されるかのどちらかなのだろう。

なお、原題の "OAMENI DE TREABĂ" は(Google翻訳によれば)「善人(good people / honest people)」という意味らしい。

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Tofu

3.0ラストは秀逸

2025年2月2日
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前半はストーリーが進まず、退屈な時間だが、後半に向けて加速度的に進み、ラストが好みは分かれるが、かなり好みの終わり方に。主人公も敵役もヒロインぽっい人もイケメン、美人ではなく等身大のキャスティングが良い。もう少しサスペンスあるストーリーなら良かったが、そこも田舎のあるあるの地味な話で良かったのか?

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るい

4.0見るのにかなりの理解力を要するので注意。よくあるホラー映画とは違う?

2025年2月2日
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今年42本目(合計1,584本目/今月(2025年2月度)5本目)。

 こちらはルーマニアが舞台のホラー映画…かな。ジャンルとしてはそうなると思います。
なお、現地で話されているのは当然ルーマニア語のようなので、ほぼ理解はできません(村や町の看板で外国人向けか、STOP(とまれ)などの看板は出るが)。

 この事情が大きく働くのが「ルーマニアの映画自体が稀であり予習が難しい」という難点で、まず舞台は、舞台の大半となるホラーが起きる「村」と、その村に近いのか、カフェやアクセサリーショップ等がある「街」の2つだけであり(とても、都市部というような場所すら出ない。その「街」ですら人口1~2万人かというレベル)、そこに一般的に見聴きしないルーマニアの地名や人名が多く出てくるところ、人名に関しては一部を除いてそもそも男性なのか女性なのかさえ不明な名前が出てくるので(地名も当然かなり独特)、固有名詞がまず「地名か人名か、あるいはほかの何かか」を理解するだけで頭がいっぱいになります。

 ※ ほぼ唯一の例外が、登場人物の一人「クリスティナ」ですが、字幕上はそう表記されても実際の発音がかなり異なるようで、そう聞き取るのはかなり無理(一般的なアルファベットの読み方とかなり乖離があるものと思います)ので、そこではどうしようもありません。

 こうした事情と、主人公や周りが取る行動の突飛さも相まって、ジャンルとしてはホラー(一部、アクションといいうる点はあろうが)だとしても、何度か見ないと…といったところです。これは「村」パートが恐ろしいほど近代化されておらず、真っ暗なシーンもあるし(ただ、なぜかしら、国鉄なのか民間鉄道なのか、踏切らしきものは出るが、電車にのるようなシーンはない。踏切らしきものは背景に映るだけ)、理解にある程度の頭の整理がいるタイプの、典型的な「パンフ買ってね、何度も見てね」系になっているところです(パンフ買えばよかったなぁ。オンデマンドバスを待たせるわけにはいかないのであきらめましたが)。

 採点に関しては以下まで考慮しています。

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 (減点0.7/相当な理解力とパンフ前提の展開になるのが厳しい)

 上述のように、固有名詞の「属性」つまり、人名か地名か、それ以外か…といったところ、さらに人名だとしても男性か女性かもよくわからない固有名詞飛ばしで前半ごり押ししてくるのが厳しく、まぁ初回で見て3割か4割の理解率しかないのでは…と思います。結末を知った上で、より深い理解を求めようとすると2度3度見ることになると思います(ただ、大阪市ではテアトル梅田だけで、株主優待があればそれで見ることはできる)。
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 (減点なし/参考/さくらんぼ農園の土地の所有権の物権変動について)

 映画内で「所有権は俺のものなんだぞ」といいつつ、「契約書がない」などというシーンがあります。この点(不動産の所有権の得喪)は、日本民法では177条(当事者では有効でも第三者に対抗するには登記しろ/フランス型)、韓国民法186条(当事者であっても登記しろ/ドイツ型)という2パターンにわかれますが、そのどちらでもないようです。

 ※ ただし、さくらんぼ農園の所有権の話はトリックになっていない。ここが論点になると採点幅に考慮される。

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yukispica