熊川哲也 Kバレエ トウキョウ 「マーメイド in Cinema」のレビュー・感想・評価
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圧倒的な美と感動の物語
バレエ作品初鑑賞。 演出・振付・台本・音楽構成、それら全て熊川哲也。全く隙のない107分。「人魚姫」を原作にしたストーリーはシンプルで分かりやすかったです。それにしても、私が絵本で読んだ「人魚姫」はこんなに泣けなかったぞ…? 開幕早々の酒場のシーンから引き込まれました。繊細で軽やかで、それでいてパワフル。技術的なことは全く分かりませんが、「これ、私と同じ人間が踊ってるんよな…?マジか…。」としばし呆然。つま先から手の指先まで、神経を研ぎ澄ませて繰り出される優雅な舞踏にうっとり。 海のシーンではいよいよマーメイドの登場ですが、海面に浮いていることを踊りながら表現しているのには驚きました。他にも魚特有のビチビチした動きとか細かいところまで表現していたのはすごく面白かったです。 プリンス役の山本雅也、マーメイド役の飯島望未を始め、皆さん凄く良い演技でした。その中でも、物乞いのエネルギッシュなダンスと可愛らしいクマノミの3人は特に印象的でした。 シアターオーケストラトウキョウによる音楽は本当に素晴らしかった!この方達、「浅田真央アイスショー「Everlasting33」」の時も演奏されてましたが、もう流石としか言えませんね。舞台セットも幻想的で目を見張ります。 胸を締め付けられるラストに涙が溢れて来ます。上映終了から6時間以上経ちましたが、いまだに余韻に浸っている感じ…。これはしばらく引きずりそうです。熊川哲也恐るべしである。
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